2013年4月下旬 羊蹄山 釜CAMP


何気なく、金曜仕事から帰ってきてから連絡を取ると、今週末はキャンプとのこと。
とりあえず、24時間営業のスーパーに行って食材を買ってくる。

翌朝、荷物をパッキングするとめちゃくちゃ重い。
一抹の不安が頭をよぎるが、一歩一歩、歩いていればいつかは着くべ、
と思い込むことにする。

現地に着き、準備開始。
羊蹄山の厳しさを知っている皆さんはかなり念入りに作戦を練り軽量化している。
一方自分は結構いつものお手軽キャンプ+αでかなりの重量である。

泊まりは雪洞ということで、テントを置いておこうと思ったが、
ケンさんに説得され、もって行くことに。
確かにケンさんとテントが2つあれば最悪4人入れる(のか?)。

登り始め10分で汗だくに。
いきなり一人だけピンチな状況である。
荷物が重すぎなのもあるが、いまいち荷重のバランスが悪いようである。

途中の休憩で、リュックの背面長を再調整。
多少楽になったが、今度は今までに味わったことの無いレベルで腰に荷重がかかり、
これはこれで… 大丈夫なのか、俺。

早めに昼飯にしてもらい、荷物の軽量化に取り組む。

徐々に荷物の重さに慣れてきたが、いかんせん、最初の30分で体力の40%くらいを
消費した感じで、やっとの思いでついていく。


樹林帯がオープンになってきて、気持ちよく登れると思ったら、
目の前にガスが。


振り返るとこんな感じ。


ところどころ、パウダーonガリーで登りづらい。
植生限界より上はガリーでガス。

最初に大幅に失った体力をだましだましなんとか非難小屋までたどり着く。
だけど、ここまで来たら釜まで行ってしまいたい。
登るペースを落とさせたのは自分のくせにさらにわがままを言って上へ。
もう時間切れ寸前。

ちなみにここまで写真が少ないのは撮っている余裕が無かったから。

お釜のふちまで登ると!



急激にガスがぬけてむちゃくちゃ力強い夕日が…





いやーここまで登ってきて良かった〜。この夕日見れただけで幸せっす。

雪洞が掘れそうだったので、至急雪洞を堀る。
みんな同時に並んで掘ったので横に長く奥行きがない雪洞に。
天井も低い。
(雪が薄いため、天井を高くすると穴が開きそう)


みんな疲れているので、雪洞堀もそこそこに晩飯。
奥行き無いので4人で鍋を囲めず。
ちなみに軽量化のため、ナイフもなし。
私は何も考えず、大根半分、白菜1/4等重量のある食材や、
雪が固かったときのスノーソー代わりになるかテスト、と100円ショップの木工用のこぎりを
もってきており。どうりで重いはず。
この写真はナイフが無いため、そのノコギリで大根を切っている図。

食ってる途中でどんどん天井が下がってきて、
普通に座っていると頭がつかえるため、寝ながら食べる。

  
夜、かすんだ月は見えたが星は見えない。

今回の雪洞は稜線ぎりぎりで掘ったので奥行きも高さも余裕が無く、
入り口の柱となるべきところも気づいたら結構削ってしまっていた。
なので、寒さ対策で穴をふさごうとすると、

内部で崩落。
隙間だらけで、今までのキャンプのなかで一番貧弱…
今まで、雪洞のなかで水は凍らなかったが、
今回は、水もコンタクトの保存液も凍っていたため、
コンタクトの脱着はいちいちストーブでお湯を作ってから。

穴を修復しようにもそれが余計な大穴を発生させそうなので、
あきらめてとっとと寝る。

寒いのも嫌だが、、天井が下がってくるのも怖いので、
頭の近くにスコップを立てて、取っ手にコッヘルをかぶせる。
こいつが天井を支えてくれるか?

翌朝。目が覚めた。よかった。
大穴から見える外はガスでぼやけているように見えるが、
とりあえず、外に出る準備。
ちなみに天井はスコップとコッヘルにあたっていた。
この起き上がれない状態でダウンを脱いだり着たり、
ブーツを脱いだりはいたりはめちゃくちゃ大変。


天井はここまで下がった。



ガスってたはずの空が晴れてきた。やったー!



この天気で無風。遠くまで見渡せる。

それでは早朝ライドinお釜、なのだ。

アラマン1本目:動画のみ。写真なし



私の1本目。



フシヲ1本目。動画あり


ケンさん1本目。動画あり。

アラマン2本目:動画のみ写真なし。



アラマン3本目。動画なし。


ケンさん2本目。動画なし。


フシヲ2本目。動画なし。

私も2本目行きますよー。
太陽が昇るにつれ、さっきまで日陰だったけど今は日が当たり始めた、
という雪のコンディションがよさそうなところを選んでGo!
これが大当たりー。
アドレナリンでて、スピードも出て、だけど斜面はノーストレス。


左から私の2本目、アラマン3本目、ケンさん2本目、フシヲ1本目、私の1本目。

滑っては全員「気持ちイー」を連発。
釜の中をコレだけ気持ちよく滑ろうと思ったら、
一泊して体力回復させないと無理なんじゃないだろうか。

それにしても、快晴、無風の羊蹄山のお釜をこれだけ気持ちよく滑って、
4月下旬にパウダーを満喫できたのはあまりにもスペシャル。

この後、朝飯食ってテラスの沢を下って下山。
この日差しでべた雪、ももはプルプルでもはやテレターンする余力は無く、
アルペンターンでひぃひぃ言いながらの下山だった。


BGMは適当にフリーの楽曲を使用させてもらっており、
その使用時の約束のリンクのため気にしないでください。
(同じ曲が何度も出てくるのは、気に入っているのではなく、探すのがめんどくさいから)




出発   11:17 @280m
昼飯   12:43-13:17 @630m  (約1時間半で350m)
非難小屋 17:15-17:25 @1670m (約4時間で1000m)
お釜着  18:00    @1800m 

下山開始 10:00
下山   11:17

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