いろいろ 話題の多い 積丹岳


ある日曜日の朝。
この雨っぽい天気では萎え〜という状態でスキー場に着き、ゴンドラに乗りながら
メールをチェックしますと。

You got a mail !  ピロリロリーン

「来週の日曜、積丹岳に行きましょう」

今日のスキーもこれからだ、ってのに、来週の話かいっ!
さすが、せっかちさん。

まぁ、土日とも仕事でスキーに行けないといっていたから気持ちはわからなくはないケド。

その後、何も連絡がない。
なんとなく、日曜の話題を振ると、せっかちと言われてしまうのでは?
という不安がよぎって、誰もが切り出せない、という気もする。

木曜になった。

仕方ない。ここはひとつ、自己犠牲の精神で。
「日曜は天気大丈夫っぽいね」 と振ってみる。

レスくれるのは、とよぢさんだけ。

何も決まらないまま、土曜も夕方5時過ぎ。
やっと連絡きた。これは、のんき過ぎやしないかしないかい?

相手は、最近呪われている積丹岳。
春とは言え、こんななめた態度で大丈夫なのだろうか?と若干の不安を持ちながら、
あらまんの独り言「北尾根」を頼りに、地図を準備。

あらぁ。いつもの印刷サイズじゃ全然収まらないぞ。
まぁ、ある程度の長いツアーになるとは思っていたけど。

朝一で天気予報をチェックして、晴れ時間が長いのに喜び、若干風が強そうなのを危惧しつつ、
集合し、出発。

このペースで書いていたら、いったいいつ終わるのか判らんので、飛ばします。


はーい、見えてきましたよ〜



あらまんが、お得な入山ポイントを見つけてくれていて、そこに無事?到着。
(車高の低い車は避けた方が良さげ)

では、準備開始。


一番奥に写っている人は言わずものかな (*^m^) ガマンしてる!


10時、登頂開始。


ピークは左側。右側は偽ピーク。


立派な橋がかかっていました。


春ですなぁ。

 
さらに小川を渡る。


>
さらにさらに、スノーブリッジを渡る。


最後の最後にスノーブリッジは落ちた。
バランス崩さずに済んで何より。

>
@にて、クマの足跡発見。かなり新しい感じ。

それにしても、暑い。汗だくっす。


みんな好き放題な格好でクーリング。
あまりの暑さにあせもができたと、ウヒョウヒョ言いながら背中を雪にこすり付けるx-papa。


振り返ると積丹岬。


A 650mあたり。雪質なのか、なんなのか。
ずるっずるに滑ってのぼりづらい。


B 840mあたり。猛烈な向かい風にさらされる。息できないっす。

無駄に汗かいて体力を消耗したのか、向かい風にやられたのか、
はたまた、今回の細板用のシールの滑り具合にやられたのか、
理由はよくわかんないけど、どんどん私のペースが落ち始める。


C 900mあたりから1075ポコ方面(南西方向)を見る。
黄砂で色つき&ガリー


D 930mあたりから南西方向をみる。

Eのあたり。上り始めてから2時間半〜3時間程度のあたり。
(写真無いけど。ってか写真撮る余力なし。)
容赦ない南西方向からの風をうけながら、偽ピークをまく。
ずーっとトラバー気味の登りで、谷側の足がつりまくり
→そのうち、両足つりまくり。
どんどんみんなから遅れ始める。


こんなに風強いのに登ったってしょうがないっしょ。パウダーあるわけじゃなし。
と思うものの、誰もやめようとは言わない。
「こんな強風の中登ってきた」というネタのために登っているとしか思えない状況だ。

途中、ぐぐっと、南東に進路を変えているのは、尾根の反対側を登れば風が無くなるのでは?
という読みから。しかし、尾根の反対側はハイマツで登れなかった。

途中で遅れだすと、休憩自体が減り、どんどんエネルギー補給も遅れて、
消耗状態となる。風に煽られ、完全グロッキー。もうギブアップしたーい。
それでも、山では団体行動。みんなに引っ張られ、一歩一歩進む。
うなだれながら登る。

Fのあたり。ピークは見えてるのだが、なんせ、両足がつりまくりで遅々として進まず。
水分補給しやすい、スポーツドリンク系の飲み物を選んで持っている自分に腹が立つ。
ビタミンCは要らん。なぜノンカロリードリンクなのだ? カロリーくれ!!

どれだけ、「登頂断念。みんな揃ったら、適当に記念写真とって降りてきて〜」と無線で言おうかと
思ったことか。


それでも、登頂開始から4時間後。


やったー。着いたよ〜。みんな待っててくれてありがとう(涙)
うれしいというより、これ以上みんなに迷惑かけなくて済む、という
気持ちのほうが大きい。



山頂部は、風が崖にあたって上に抜けており、ちょうど風が弱く助かる。
ちょっと休みたい。

と思ったのも、つかの間。
「こんなところ、長居は無用です。さっさと降りましょう。」

えぇ〜。さすが、ピークハンターさん。鬼のようなコメントです。
登頂成功した瞬間に、気持ちは下りに切り替えているようです。



そこまで言われたら仕方ねぇ。降りますか。
まだ全然脚回復してないけど。

あまりのつらさに、山頂からの滑りのビデオなんか撮ってられね!
つった脚で無理やり滑る。結構、泣き入っています。

そして、Gのボウルへ。
素敵じゃない〜



今日は撮らなくてもいいかなぁーと思いながら、とりあえず、撮ってみた。
が、あまりの強風と立ち位置が悪く、まともに撮れてない感じでその場では投げやりだったのだが…


映ってた

x-papaが珍しく転んだなぁ、と思ったら板がはずれてる(撮っているときはまったく気づかず)。
板を持って滑っているのも写っている(撮っているときはまったく気づかず)。
そのあと、ケツ滑りして降りているのをみて、絶対にヒザやったと思った。

降りてみると、肝心かなめのビンディングが、ビスごともげている。
ビスの付け根が腐っている模様で、完全バカ穴。




ひもで結んでみる。

ここから下りは長いのだけどねぇ。大丈夫かねぇ?

やっぱり外れるのでこうなった。

15時少し前の時点でまだ半分降りていない。
ハイシーズンなら、マジやばい。


久しぶりに、フシヲの滑りをみたが、うまくなったというか、かっこよくなっていて
びっくり。
今まで、腰を落とすことで安定感ある滑りをしていた感じなのが、
久しぶりに見ると、腰が高いまま安定感のあるフォームなのだ。
なんか、くやしい。

H 400mまで下って、やっとお昼。写真なし。
x-papaは意固地になっているのか、この何ヶ月まえに降ったのかわからない雪を
融かして、ラーメンを作る。素直に水持とうよ。
意地張るのはじじぃになった証拠だよ?



I 川っぷち。というか、沢だから、このようなきわどいところも多数。
もうちょっと雪しろでてたら、やばいじゃん。
あらまんは、期待に胸膨らませて、カメラを構えている。
ミスは許されない。心して渡る。


とうとう最後は板を脱がないと渡れないところがあった。

17時前、ようやく下山。
登り4時間、下り3時間、高低差1050m、地図上登りルートで5km弱でした。






あまりの強風で、ブレまくり。
滑るの一番でカメラ間に合わなかったり、強風でブレ過ぎの人はupをあきらめました。スンマソン。

登山道ルートで行ったら、いったい何時間かかるんだべ。
(地図上、ヘアピンとかショートカットして図って7kmくらいあったけど。)

青線は登山道ルート。

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