番外編2 スキー保険


以前は、漠然とスキー保険に入っていた。
大体、掛け金が1年で4〜5000円くらいだと思う。
が、更新が面倒で切れていたのと、最近、バックカントリーの機会も
増えてきたので、山岳保険も考えてみた。

ところで、スキー保険は漠然とコース外で使えないものと思っているが、
本当に使えないのか?

以前入っていたスキー保険の古い証書を見ると、
掛け金4000円/年で 
・第三者賠償 5000万 (他の人に怪我させたとか)
・身体障害    485万 (自分が怪我した)
・用品・用具    20万 (道具の盗難、破損)  って感じだった。

で、古い約款を見ると
・保険会社の支払い責任は、「スキー目的で家を出てから帰るまで」
という記載になっている。
 (だから、スキー場に限らず、公共の交通機関で、スキー板を他人にぶつけて怪我させたという場合でもok)

ふーん、スキー場じゃなくてもいいのか?
さらに約款をペラペラめくると、スキー場のコース外は適用外とは書いていないが、
免責のところに
・「山岳登はんをしている間の事故」
に対する傷害に対しては保険金を支払わない、とあった。

では「山岳登はん」とは何ぞや?となると、保険会社で定義は異なるのかもしれないが、
http://www.t-hoken.com/glossary/kaigairyokou/sangakutohan.html
らしい。

ここで、スキーで滑り降りることは登山じゃないだろ、とか、アイゼン、ピッケルは使わんだろ、とか
言えそうな気もする。
スキー場のない山をシールを使って登っても、それは山岳登はんの範疇に入らない
→スキー保険が使える気がする。
(注:私の勝手な解釈です。)

誰か、コース外で怪我しても治療費を保険に請求してみてください。

(持ってないけど、スキーアイゼンはアイゼンなのか?)


じゃ、スキー保険と山岳保険で何が違うのか?
ということになると、一番は捜索費用に対する保障の有無、ではないだろうか?

スキー保険では、コース外の怪我も保障してくれるけど(注:私の勝手な解釈です)、救助費用は
自分で払うことになるのでは、と。


では、山岳保険だと、どうなるのか?
というと遭難捜索費用が100万〜200万くらいみたいですね。
  http://e7a.jp/hoken_sub/kojinsg.pdf    とか
  http://kshj.co.jp/index.html         とか。

ここで話題になるのが、ヘリをつかった捜索の費用。漠然と、最悪数千万円かかるようなイメージが。

が、調べてみると、民間のヘリを使わないかぎり、救急車と同じで、費用はかからないのだ。
(民間ヘリは1回飛んだら100万円以上かかる)

注)警察、消防に救助を要請しても、ヘリの都合がつかなければ、民間に依頼される場合がある
  警察が捜索をあきらめた後でも、あきらめきれない家族が民間に依頼する場合がある
  北海道に救助に使える民間ヘリが存在するのかどうかは不明。
  一部自治体(長野県とか)で、ヘリの有料化を検討しているところがあるようです。
  費用がかからないから、と安易に救助にヘリを要請するのはやめましょう。

家族には、万が一でも民間ヘリは使うな、警察、消防でまかなえ、と伝 えておくべし。

ただし、ヘリを使わなくても、捜索隊が結成されると雪山での日当4〜5万×延べ人数になるので
100万以上かかってもおかしくないようだ。
(マジで遭難した場合。天候も関係するけど、怪我で下山できないなどは、現在位置を的確に伝えれば、
最低限の人数に絞れるのではなかろうか。)

山岳保険で、どこまで保障をつけるかにより、年間の保険料は大きく変わるが、傾向としてはスキー保険よりは
割高(保障内容にもよるが1万前後?)である一方で
・スキー保険と同じように1億の個人賠償がつけられる
・保険によっては、スキー道具の破損等に対して、携行品損害担保特約がつく(スキー道具以外でも使える)
・スキー以外での怪我などにでも使える。
という点を考えるとスキー保険から山岳保険に切り替えてもいいような気がする。
というか、俺はスキー保険が切れていることもあって、山岳保険に切り替えた。
釣りの時のケガでも使えるし、デジカメ破損とかでも使えるし。

注)携行品損害担保特約みたいなものは、車の保険等についている場合があります。
   個人賠償も車の保険の特約でついている場合があります。
   山岳登はんをしなければ、スキーの怪我は普通の傷害保険が使えると思います。
   そう考えると、遭難捜索費用に年間1万円近いのは高いともいえるかもしれません。

上記いずれも私の解釈ですので、正しくは、各自で約款をよく読んだ上で保険を選ぶなり契約なりしてくださいな。
私は責任もちません。

#保険を使って助かる気はさらさらありませんが、基本、やっちゃった、とか、
  あるいは春になって発見された場合の回収費用ですかねぇ…

# 上記約款は、そのまま完全コピペすると著作権にひっかかるかもしれないので、
  適度に自分の言葉に直しています。正しくは皆さんの保険の約款をみて確認してください。

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直接保険会社に行ったり、スキーショップでパンフレットを探せば、スキー保険があるのかもしれませんが、
ネットでは意外なほど、年契約のスキー保険が見当たりませんでした。
代わりに、スキーの度に、「国内旅行総合保険」のようなものに数百円で加入する、というタイプのものが
出てきているようです。
毎週スキーに行く人には合ってませんね。

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