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可憐な風「ヒサマツミドリシジミ」

ゼフィルスと言う名は春を告げるやさしいそよ風のことから来ている らしい。ひ弱せをイメ−ジし、どこか可憐さを想像させる優しいギリシャ の神であった。その名にふさわしい蝶が生きている。 ミドリシジミの約20数類をゼフィルスと呼ばれている。非常に希な 蝶もこの中にいる。美しい子姫様たちである。これらの蝶のみをこよなく 愛している人が大勢居ると思う。なぜならその可憐さにある。 昔、学生時代に新聞の最終面に載った記事を今でも覚えています。それは とうとうあの「ヒサマツミドリシジミ」の食草(食樹)が見つかったことです。 フェルマ−の大定理ではありませんがこの食草がなかなか発見できず、 とうとう日本鱗翅学会から懸賞金がついてしまいました。 その食草はアカガシ,ウラジロガシと判明し今では、飼育されるよ うになりました。謎の蝶と言われましたが,食草が解り,卵を家に持ち 帰えりまた,乱獲がなされずいぶんと減ったと聞いている。 その可憐さ故に誰もが珍重し続ける蝶の一つである。 まさに世界のダイヤモンドである。

ヒサマツミドリシジミ//Chrysozephyrus hisamatsusanus

(分布)
本州、四国、九州
(出現期)
7月上旬が最盛期、♀は10月ごろまでみられる.
(食樹)
アカガシ、ウラジロガシ

「この蝶の現在写真を探しています。入手次第掲載いたしますが  その間,下手な下のシジミチョウの絵で我慢してください。」



シジミチョウ




ゼフィルス種//Zephyrus


  • アイノミドリシジミ//Chrysozephyrus brillantinus
  • アカシジミ//Japonica lutea
  • ウスイロオナガシジミ//Antiguis butleri
  • ウラゴマダラシジミ//Artopoetes pryeri
  • ウラミスシジミ//Wagimo signata
  • ウラクロシジミ//Iratsume orsedice
  • ウラキンシジミ//Ussuriana stygiana
  • ウモンアカシジミ//Shirozua jonasi
  • ウラナミアカシジミ//Japonica saepestriata
  • ウラジロミドリシジミ//Favonius saphirinus
  • エゾミドリシジミ//Favonius jezoensis
  • オオミドリシジミ//Favonius orientalis
  • オナガシジミ//Araragi enthea
  • キリシマミドリシジミ//Thermozephyrus ataxus
  • クロミドリシジミ//Favonius yuasai
  • チョウセンアカシジミ//Coreana raphacelis
  • ジョウザンミドリシジミ//Favonius taxila
  • ハヤシミドリシジミ//Favonius ultramarinus
  • ヒロオビミドリシジミ//Favonius latifasciatus
  • ヒサマツミドリシジミ//Chrysozephyrus hisamatsusanus
  • フジミドリシジミ//Sibataniozephyrus fujisanus
  • ミズイロオナガシジミ//Antiquius attilia
  • ミドリシジミ//Neozephyrus japonicus
  • メスアカミドリシジミ//Chrysozephyrus smaragdinus
  • ムモンアカシジミ//Shirozua jonasi

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