花と蝶の大菩薩峠を満喫」
                                    2001年8月15日作成

back3002.gif (1132 バイト)backhomepage

 
「花と蝶の大菩薩峠を満喫」

曇り空でしたが、運動の為、家族で大菩薩へ行ってみました。
【行先】 大菩薩嶺(2057m)
【日程】 2000年8月4日(土)
【コース】上日川峠駐車場 8:10 − 福ちゃん荘 8:42
 − 雷岩 10:08/10:24 − 大菩薩嶺 10:34
       − 雷岩 10:50  − 賽ノ河原 11:39
− 大菩薩峠 12:03/12:36 − 分岐 13:26
       − 上日川峠駐車場 13:45

【メンバ】 家族3人
【天気】 晴のち曇り
【地図】 2万5千分の1地形図(大菩薩峠、柳沢峠)、



     
■出発ー>中央高速ー>上日川峠(ロッジ長兵衛)駐車場
天気図を眺めていますが台風が関東地区に接近しそうで、土曜日は曇りのち雨の予想が出ていましたが、前々から家族で登山の計画を立てていましたので、取り敢えず行って見ようと薄明かりの早朝4時半過ぎに自宅を出発しました。東京湾アクアラインを通り、首都高速を抜け中央高速を走り、途中談合坂SAで小休止したのは朝の6時半過ぎでした。談合坂SAは最近、まるでデパートのように新装されおり、観光バスのツアー客で店内は非常に賑わっていた。ぶどう園の勝沼から塩山市を抜けて大菩薩ラインに入り、大菩薩の湯という看板が見えてきた。新しくできたようだ。帰りはこの湯に浸り、汗をながそうと、胸膨らませ、裂石(大菩薩入口)までなだらかな舗装された坂道を車で行き、さらにそこからは、急な上り坂でぐいぐいと高度をあげて労せずして約1700mの高さまで上がりきりました。ここまで登ってしまうと頂上までの標高差は約300m。何という事はない楽々登山(?)。これで良いのかなあと思いつつ、上日川峠(かみにっかわ峠)にあるロッジ長兵衛のまえの駐車場に到着したのが8時少し過ぎでした。駐車場はほぼ満車に近く、奥のトイレに近い駐車場にやっと止めることができた。駐車するのに苦労しました。


                             シモツテ
■登山開始ー>福ちゃん荘
さて、ここから我々が選んだコースは一番歩行距離のみじかい急坂のある唐松尾根を抜けて雷岩へ出る登山道にしました。まずは唐松尾根に向けて出発。舗装した道路をがすぐ横を走っておりましたが、勿論我々は登山道を選びました。しばらく上り下りしながら45分ぐらい行くと福ちゃん荘の前に到着。朝の雲行きあやしかった天気もすっかり夏空を取り戻しており、逆に日陰が恋しいほどでした。この福ちゃん荘まで車で上がっている人もおり、ここの駐車場もほぼ満杯のようでした。


  アサギマダラチョウ       ホタルブクロ       ウスユキソウ

■福ちゃん荘ー>唐松尾根
唐松尾根はところどころ、足が捕れそうな所もありましたが、「鶯」の鳴き声に導かれ、森林の中を涼しく、快適に登れました。途中、あけない思いがけない蝶に出会えました。久しぶりにみました。「アサギマダラチョウ」が目の前をふわりふわりと飛んでいるではありませんか。この蝶の羽はすこし透明がかって、赤い斑がついており、風に乗って雄大な飛び方をします。なんとか写真におさめてやろうと孤軍奮闘、小枝に止とまったところでシャッターをきりましたが、このカメラにはデジタルズームしかないので、結果を見てください。上左端の写真です。登山のほうですが、心がけが良かったのか、途中振り返ってみるとちょうど富士山が雲の上に浮かんでいる姿を目に出来できました。また眼下には一昨年完成した大菩薩湖(東京電力・上日川ダム)が見みえました。すこし登りつめると、急に広がった所に出ました。一面お花畑で、花々が目を楽しませてくれる。ヤナギラン、ウスユキソウ、シモツケホタルブクロなどが咲いていました。立ち止まって見入りました。ここではキアゲハが私を歓迎してくれました。(写真は借りてきました)すこしの安らぎをあたえてくれました。自然の中で出会う花や生き物は何か人の心に訴えるものありますね。


             この花が有名なヤナギラン
■雷岩・大菩薩嶺
お花畑からさらに上を目指す。実は早朝家を出たものですから、あまり睡眠をとっていなかった故か、足の方がこの急登りにはついて行けず、家族に置いてきぼりとなり、炎天下を一人マイペースでこの唐松尾根を登りました。岩がゴロゴロとして登りにくいとろもあり、やっとの思いで、開けた見晴らしのいい雷岩に到着。すでに多くの登山者が上がっていて昼食を取っていました。そこで家族そろって記念写真を撮り、そして隣の豪華絢爛なお食事を尻目にしながら我々もすこしの昼食で小休止し

 




ここからは遠く南アルプスの稜線が雲に見え隠れし北岳、間の岳など、また奥多摩の方向には御岳山、大岳山、三頭山が見えた。とても雄大な景色がみれました。ここからの眺めは最高。また素晴らしい富士山の雄姿が見えるはずでしたが、ちょうど雲にかくれておりました。雲が富士山を隠している。残念。ここまで来たからには山頂に行っておこうと大菩薩嶺に向かいました。途中、黒い森の中、湿っていて、岩にはコケが生え、静かな道でした。山頂は薄暗い林のなかに印として「大菩薩嶺 2057m 山梨百名山」と書かれている柱と三角点があるだけで、本当に拍子がぬけました。


                 大菩薩嶺        イブキトラノオ

■雷岩ー>賽の河原
雷岩に戻りそれから一瞬展望が開けました。なだらかにつながる姿は美しいです。ここからあの有名な大菩薩峠に向かいます。途中、平坦な道を単調に歩いて、ヤナギランとマツムシソウがとてもきれいでした。以前はもっと咲き乱れていたようです。ヤナギランが減ったのはシカが増えたせいだという。



  マツムシソウ                      ヤナギラン


いよいよ雲行きがあやしくなってきたので急いでこのだらだら道を下ることにしました。途中、神部岩・神成岩の分岐のところに2000年設置の2000mの標識がありました。勿論記念に写真撮影。
昔「親不知」とも言われたこの旧大菩薩峠、いまの賽ノ河原。遭難者が数多く出たため、明治9年に、すこし低い場所に峠の名を移したそうである。黒澤明監督の映画「姿三四郎」の決闘場面が横切った。ここがあの三四郎と檜垣源之助の死闘の場であった。微かながらもあのシーンがおもいだされる。斜面を両者ころげおちてながら、、、、
賽の河原を過ぎると大菩薩峠に大勢の登山客で賑わっているのが見下ろせました。



   標高2000m     あの丘を越えると大菩薩峠


■大菩薩峠・介山荘
道なりに峠の碑があって、そのすぐ近くに介山荘。中里介山にちなんだ山小屋が斜面を利用し建てられている。路地の左右に売店が向かい合っており、なつかしい風景である。介山荘でかき氷を食べたました。山からの湧き水で製氷したものらしくとても、美味しくいただきました。お陰でいままでの汗、一瞬にしてとれ
すこし肌寒い感じになりました。
 
 

    大菩薩峠          介山荘


■下山
ここからは林道をくだることほど富士見山荘まで約45分。車を駐車している近くのロッジ長兵衛に戻り、小休止の後、来た道を車で降りることにしました。急な坂道で対向車がやっと通れるか否かの道をゆっくりと降りてゆき、なんとか無事、登り口まで下りれた。

■大菩薩の湯
途中、公営の温泉「大菩薩の湯」に浸り、汗を流しました。とてもぬるぬるしているアルカリ性温泉でした。
きれいな温泉で、休憩場もかなりのスペースがあり、お茶や飲み物がそろっていますし、なかなか綺麗でした。おすすめの温泉。

■帰路
帰りの高速は事故の影響か、かなりの渋滞でした。帰りもまたしても「談合坂SA」に立ち寄ったのは言うまでもありません。

--------------------------------------------------------------------------
次回は、裂石からにします。汗でも流しながらゆっくり登るのでないとやはり「登山」の実感が薄れますね。(笑)でも下山後数日間、筋肉痛が続きました。情けな〜。

すこし、
★お花のお勉強


    ノアザミ                 ハクサンフウロ

   シモツケ、テガタチドリ、オオバギボウシ、ヤナギラン、ウスユキソウ
   マツムシソウ、ウメバチソウ、アキノキリンソウ、リンドウ
   ホタルブクロ アオスズラン マイズルソウ キンレイカ
   ウメバチソウ、アキノキリンソウ キリンソウ コウリンカ
    ヤマユリ、キキョウ、タチフウロ、ミヤマシシウド
★蝶々のお勉強;
   モンシロチョウ、スジグロチョウ、キアゲハ、ヒョウモン、
   アサギマダラチョウ


★中里介山 作「大菩薩峠」のお勉強
1913(大正2)年『大菩薩峠』の連載を『都新聞』で開始。本作はこの後、掲載紙を変えながら断続的に1941(昭和16)年まで書き継がれる。しかし長大な作品(四十一巻)は作者の後半生を呑み込み、なお未完に終る。
中里介山の超長編小説『大菩薩峠』のWebページです。参考になるとおもいます。小説が圧縮テキストファイルで各巻ごとにフォルダーごとにしてあり、甲源一刀流の巻、鈴鹿山の巻、三輪の神杉の巻などすごい。

http://www.fsinet.or.jp/~obaco/DB/

 

back3002.gif (1132 バイト)backhomepage