番長温故知新 - MDのSHTゲーム#1 |
MDのSHTゲーム#1 Shooting for MEGADRIVE #1 |
こちらのページでは、印象に残っているメガドライブ用のシューティングゲームをいくつか取り上げます。続きはこちら。
【武者アレスタ】
コンパイルの誇る縦スクロールSHTの「アレスタ」シリーズ。正確にはMSXやFC用に発売されたソフトの名を取って、「ザナック」シリーズと言った方がいいのかもしれませんね。PC Engine用には「スプリガン」ってのも出ていますし。「スプリガンmk2」は、ザナックの流れというよりも、NCSメサイヤの名作、「重装騎兵レイノス」の影響が強いのではないかな。あ、いかん。いきなり脱線してる。
さて、「武者アレスタ」。これはSIX丸藤方面では、「MD用SHTゲームのBEST1」となっています。4Mという決して多くないROMの中に、非常に多彩な自機・敵の攻撃パターン、ステージ構成、格好いい音楽・効果音が詰め込まれています。しかも、「アレスタ」よりもストーリーが分かりやすくなっているし、難易度も高過ぎないので、多くの人が楽しめる作りになっていると思います。なんつーか、文句なしの出来なんです。とりあえず、これだったら誰にでも薦められるかなと。
これの流れを汲んでメガCDで発売された「電忍アレスタ」は、前作を作ったスタッフが一部変わった(コンパイルには既に居なかった)コトもあってか、失望させる出来になっていました。あまりの評判の悪さに、スタッフがしばらく会社に出て来れなかったとかいう噂も当時聞きました。いや、ホントかどうかは知りませんが。その続編として発売予定になっていた「電忍アレスタ 弐(ツー)」は結局発売されず。コンパイルって、こういう発売中止とか、遅れまくって出たはいいが既にハードが終わっていた、っていうのが多かったような…。
【鋼鉄帝国 STEEL EMPIRE】
HOT-Bが送り出した”空想科学未来シューティングゲーム”。鋼鉄、蒸気、プロペラ。そんなスチームパンクの世界を、全編”映画”として作られていて、とても素敵な雰囲気を味わえるゲームです。心情的には、これを「BEST1」としたいくらいなんですが。最終面前の、巨大な大砲で宇宙に打ち出されるシネマのようなデモは、そこだけ入るカウントダウンの音声合成もあって、とても印象的でした。宇宙もいかにもレトロな表現で良かったですね。
確か、当時「HIPPON SUPER!」誌でも強力にプッシュされていたように記憶しています(間違っていたらごめん)。また、一時期アーケードゲームでも出るような感じだったのですが(雑誌のラインナップに上がっていた)、無くなったようですね(間違いだったのかなぁ)。
【ゼロウィング】
東亜プランが直々に出した、横スクロールSHTの移植。とにかく、よく出来ていました。強力で弾数の多いホーミングもバッチリでしたしね。
このゲームに関しては、ちょっと別の思い出があります。買ってきた当初、すぐにゲームが止まってしまう現象が起こりました。大抵4面で止まってましたね。普通に遊べる方が少ないくらいでした。「おもちゃショー」かなんかに出かけた時に、東亜プランのブースでアンケートに答えたのですが、その際そこの担当者の方にゼロウィングのことを話しました。その方は開発の方だったらしく(そう言っていた)、とてもすまなそうな表情をして、「会社の方に送付していただければ…」と親切に応対してくれました。嬉しかったです。
ところでメガドライブに関しては、「本体のバージョンの違い」が評判になったことがありました。作られた年代によって、不安定だとか安定しているだとか、色々違いがあったようなのです。当時、秋葉原のお店で「1990年のMD」と製造年を併記して売っていたのを見たことがあります。確か、90年製のが安定してたんじゃあなかったかな。
私の持っていたMDは、MD発売開始直後のものでした。新しいMD本体を買ってゼロウィングを試したところ、全く問題なく動作するようになりました。結局、東亜プランの方にゲームを送ることはありませんでした。