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Last Modified : 10 JANUARY 2004


METAL BLACK

ログインすると、競売に出した鉄鉱が一つ辺り550ギルで七つ全て売れていた。3,850ギルの売り上げだ。本当は前日鉄鉱と一緒に出品したかった金鉱。だが出品枠は七つと制限があり、出すことが出来なかった。相場を改めて調べ、空いた枠に金鉱を6,000ギルで出品してこの日は終了。

翌日、金鉱が売れていた。更にマウラで釣り上げたシルバーリング二個。これらをヘブンスコープで出品しておいたのだが、これも売れていた。二つで計2,000ギルの売り上げ。これらの売り上げによって持ち金は16,810ギルと、久し振りに一万ギル台に乗せることが出来た。あぁ、嬉しい。最近厳しかったなぁ、辛かったなぁ……久々の金銭的余裕を噛みしめる。

レンタルハウスでダルメルの肉を焼いてステーキを作る。ドルシネアの主食である。攻撃力をグンと上げるヴァナ・ディールの人気食である「山串」こと「ミスラ風山の幸串焼き(ミスラ風・山の幸・串焼き)」。それには一歩劣るが、それでもステーキは充分攻撃力を引き上げてくれる。山串の素材はとても高価で、特に「コカトリスの肉」はそれを落とすモンスターが強すぎてドルシネアには到底敵わない。自力調達は不可能だ。だがダルメル(キリン)であればタロンギ大峡谷のものが余裕で倒せる。他に必要なスパイスやオイルも栽培で作れたり安価で手に入る。山串は一つにつき30分しか効果が保たないが、ステーキは一時間保つ。ステーキを主食とした理由はこの様な利点である。

ステーキをカバンに入れ、サンドリアの道具屋でつるはしを11本補充して、今日もドルシネアはユグホトの岩屋を目指す。ロンフォールの森を走りながらユグホトをサーチすると、どうやら冒険者は三人しかいない模様だ。これは少ない。採掘のライバルが少ないということは、それだけ採掘ポイントで掘ることの出来る機会が増える訳で、鉱石ゲットし放題ということである。俄然やる気が湧いてきたッ! 鼻息荒くユグホトへ走り込むドルシネア。

ライバルの見当たらない岩屋を走り、つるはしをぶん回してがんがん掘る。しかし出てくるのは「スズ石」といった外れの鉱石が多い。これではつるはし代にもならず赤字である。ちょいと気合いが削がれるが、やがて銀鉱や鉄鉱が現れ始めた。未だライバルは現れない。掘り放題だ。

洞窟の中を右往左往していると、岩場の影に宝箱「Treasure Chest」を見つけた。これはシーフのみが使うことの出来る鍵開けアイテムを用いるか、このエリアにいる特定のモンスターを倒すと落とすことのある鍵を使うことで開けることが出来る。そしてこの時、私は先日オークから獲得した宝箱の鍵を持ってきておいた。宝箱を開けることが出来る……初めてのチャンスが訪れた!

何となく後ろめたい気分で周りに他の冒険者がいないことを確かめてから、ドキドキしながら宝箱の鍵をChestにトレードする。ドルシネアがしゃがみ込んで、宝箱に手を伸ばす。

画像・宝箱開錠。
蓋を開くと、中から眩い光が漏れだした。

中から得られたのは……1,000ギル。お金だけ。宝物!って感じじゃなくて何となく味気ない感じもしたが、労せずして1,000ギルゲットである。こりゃ嬉しい。リンクパールを通じて初めてのChest開錠を報告してみるが、仲間の反応は無し。ちぇっ。

つるはしが全て折れたのでサンドリアに戻る。つるはしを補充するついでに、収穫の鉱石を競売に出しておく。更にステーキを切らしたので、なんとなく物産店からサンドリアグレープを一房買ってみる。サンドリアグレープは知力であるINTを上昇させる、黒魔道士向けの果物である。たまには特に効力に捕らわれずにドルシネアに食べさせるのもいいだろう。葡萄なんかヴァナ・ディールで初めて食べたよ。

掘り掘りツアー二周目はあいにくライバルが多めで全然掘る機会に恵まれない。なんとかありついた採掘ポイントで念願の黒鉄鉱をゲット! これで二つ目、バストゥークのクエストに必要な分だけ揃った。やれやれ、なかなか大変だった。

グレープを食べながら採掘ポイントを狙ったがまるでありつけない。諦めて下山、サンドリアに戻った。レンタルハウスに戻りポストをチェックすると、先程出しておいた鉱石がどっと捌けていた。鍛冶や彫金の合成をしている冒険者……いや職人と言うべきか……達に需要があるため、出品物が多く早く売れていくのも採掘の魅力である。

取りあえず欲しいアイテムは揃った。しばらく滞在したサンドリアを、呪符デジョンを使って後にする。ブブリム半島にワープ。タロンギ大峡谷のメアの岩でチョコボを借りて、久し振りにタロンギ、そしてサルタバルタを帰途に付く。本当、何日振りだろう。夜の草原を走りながらバシバシと画面写真を撮る。

森の区へ続く門の前でチョコボを降りる。満月がウィンダスへと沈んでいく様を、こみ上げる懐かしさを味わいながら眺めていた。

画像・帰郷。
ただいま、ウィンダス。

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