EHアンテナの製作
CQ誌4月号,5月号で米国特許で新しいコンセプトによる小型ながら高能率であるといわれるEHアンテナシステムが発表されました。
構造も簡単ですぐに製作できるので4月号の記事とFR RADIO LABのHPからダウンロードした資料を元に製作に挑戦してみました。写真1は左側が14MHz、右側は7MHz用です、パイプは60φと90φの塩ビパイプです。シリンダには0.1m/mのアルミ板です、この厚さであればカッターナイフで厚紙を切るように簡単にきれいに切断できます。いずれも近くのホームセンターで購入しました。
各コイルは0.8m/mのホルマル線です。取扱のし易さから14MH用で色々試してみました。
説明どおり製作しましたが仏作って魂入れずではNGですが、しかしこの魂がなかなか入りません。
測定にはMFJ-269 アナライザとパロ−マのRXノイズブリッジなどです。まず共振周波数の調整ですが測定は(A)図のように接続して調整するようにと説明にあります。このEHアンテナは微小ダイポールアンテナの一種と思いますが輻射インピーダンスは100Ω以上あるとのことです(ふつう微小ダイポールアンテナの輻射インピーダンスはこのサイズであれば0.3Ω前後です)。下側シリンダとチューニングコイルの間でインピーダンスを測定すれば200Ω以上を示すとのことである、又共振周波数はチューニングコイルの巻き数で、チューニングコイルのタップ位置で50Ωに調整するがお互いに影響するとの事である。実際にやってみると何を測っているのか全くわかりません。
(A)図をよく見ると(B)図と書き換え出来るのではないでしょうか。これでは共振回路の中に測定器が入り込んでいることになり回路自体の測定ができなくても無理は無いのではとおもいます。
それなら共振周波数とインピーダンスの調整は別々に出来るようにする方法をかんがえます、これが(C)図です。共振周波数はチューニングコイルでインピーダンスを50Ωにするにはリンクコイルで調整するようにしました。EHアンテナのコンセプトに反すると批判があるかも知れませんが上下シリンダとチューニングコイルの共振回路をドライブすればよいのでリンクコイルでドライブしても何ら問題ないと勝手に判断しました。
写真 1
No1
基本回路
訂正
下側シリンダの接続点が図B以外は下シリンダの上側に訂正してください。実際に図Aどおり接続しましたが何ら変わりありませんでした。