今回は「ひとり芝居」に初挑戦します。演劇舎 猫の事務所公演「一休」の演目のひとつ「狂雲に触れた男」で、兄弟子の養叟(ようそう)を通して一休を語る芝居です。
 一休は晩年80歳近くになった34歳の盲目の森女と巡り会うのですが、こんな詩を残しています。森女への愛の深さが伝わります。

  木稠(ゆら)ぎ葉落ちて、更に春を回す
  緑を長じ花を生じて、旧約新たなリ
  森也が深恩、若し忘却せば
  無量億却、畜生の身

  *幹がぐらつき、派が落ちくしても、
   あらためて春が巡って来る。
   みどりが芽吹き花が咲いて、
   古い誓いが新しくなる。
   そんな森女の恩を忘れたら
   未来永劫に畜生にとどまるだろう。(水上勉)


 たとえ600年前の人であっても、私がそのいにしえの人と心を交わすなら、2人は時代を越えて今を共に生きることになるのではないでしょうか。

 主宰の畑圭之助氏は私と同じ歳で、気心も知れており、心おきなく稽古ができます。有難いことです。
2007年4月 藤川修二
演劇舎 猫の事務所Special公演 #4
〜ひとり芝居 二題〜演出 畑 圭之助
一休と森女 一休と養叟
闇の彼方に 狂雲に触れた男
有漏地より無漏地へ帰る一休み 雨ふらば降れ風ふかば吹け
作・出演・琵琶 室井三紀 作・畑圭之助 出演・藤川修二
琵琶 室井三紀 一休 一休 藤川修二
乙女文楽 吉田光華
吉田光華 一休に愛された盲目の女と一休が憎んだ兄弟子の男が語るひとり芝居二題。乙女文楽の吉田光華を迎え演じます。 2007年4月27日(金) 開演19:00(開場18:30) 入場料 3,000円
会場 日暮里サニーホール・コンサートサロン 03-387-3211
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企画・製作 演劇舎 猫の事務所
企画・製作 演劇舎 猫の事務所 企画・製作 演劇舎 猫の事務所 JR・京成 日暮里駅前より徒歩2分ホテルラングウッド4階
お問合せ。お申し込み 電話・FAX 047-328-8175
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