2006年6月市議会(第2回定例会)での一般質問


市議会会議録に基づき、2006年6月の私の一般質問の内容を掲載します。)

今回の一般質問では、以下の大きな3項目について一般質問しました。
 
武蔵野三鷹ケーブルテレビの前市長の特集番組放映について
武蔵野市の公共施設の計画的整備について
HPの情報公開について


◯議 長(山下倫一君)  次に、武蔵野市の公共施設の計画的整備等について、14番三宅英子君。

◯14番(三宅英子君)  学校施設について、大分論議が盛り上がってまいりました。桑津議員の後に、私も学校施設について質問項目がありますので、どうぞ引き続き前向きな御回答をよろしくお願いいたします。
 
今回は、大きな質問を3つ行います。
まず、1番目、武蔵野三鷹ケーブルテレビの前市長の特集番組放映についてです。
 第3セクターである武蔵野三鷹ケーブルテレビで、ことし4月1日から23日までの間に1日2回、計43回にわたってむさしのみたか市民テレビ局制作の土屋前市長の特集番組が放送されました。私は、約3年前にこの市民テレビ局が制作した中学校給食関連の番組の放送中止問題を取り上げ、市議会に番組の放送中止の真相解明を求める決議を提出した立場であり、今回の前市長の特集番組制作についても疑問を感じています。
 そこで、3つの質問をします。
 (1)NPO法人むさしのみたか市民テレビ局では、6月に番組審議会を開催するということですが、いつ開催されるのでしょうか。また、過去の審議会には武蔵野市としてだれが出席し、これまでどのような発言や申し入れを行ってきているのでしょうか。この審議会の傍聴等は、当然可能だと考えますが、確認していますでしょうか。
 (2)今回の特集番組が放送された後地元の民主党の菅衆議院議員から質問状が出されて、菅さんの特集番組も計画されていると聞きますが、この番組制作について何か情報はありますでしょうか。また、今回このような経緯で別の国会議員の特集番組の制作が検討されているということについて、邑上市長はどのような感想をお持ちでしょうか。
 (3)市民テレビ局の理事に元武蔵野市の職員がおさまっていますが、このような人選をやめ、理事にはボランティア市民を選ぶべきだと番組審議会で提案する考えはありませんか。また、6月1日に三鷹市の清原市長はケーブルテレビと市民テレビ局に対して、誤解を生まないような公平な番組づくりをしてほしいと口頭で申し入れを行ったと聞いております。これは通告書にございませんので、もしこのような三鷹市長のように申し入れを行うお考えがありましたら、御感想としてお聞かせいただければと思います。


次に、大きな2番目のテーマです武蔵野市の公共施設の計画的整備について。
 私は、これまで土屋前市長の時代に一般質問の場で、3年前には大野田小学校の改築について、2年前には防災・安全センター(仮称)の建築についてなど、武蔵野市の施設建設の問題点を取り上げてきました。具体的には、大野田小学校の改築問題に関して、旧校舎の耐震性が基準を下回っていたのに原因をなぜ検証しなかったのかや百年校舎というような言葉やイメージ先行の建築計画について疑問を投げかけました。防災・安全センター(仮称)の建築については、吹き抜けの講堂などの施設のスリム化や市民と共有できるスペースづくり等の提案を行いました。
 このような問題提起を行ってきた理由は、これまでの武蔵野市の施設づくりが必要以上に大型で豪華な施設の建設に偏っていると感じていたからです。今後の武蔵野市を考えたとき、巨額な予算をかけた施設建設だけに力を入れるのではなく、古い施設に適切な改修を加え、大事に使い続けて、なるべく耐用年数を延ばすという姿勢が大事だと思います。そのためには、単年度のスパンではなく、適切な調査を行い、武蔵野市全体の施設のバランスを考えながら優先順位をつけて計画的に施設の保守管理を持続させていく長期的な視点、取り組みが不可欠です。さらに、建設時点でもランニングコスト、保守等を含めたトータルな経費を考えて、建設材料、工法等を具体的に工夫する姿勢も重要なテーマのはずです。最近では、民間マンションでも長期修繕計画の策定が義務づけられ、私の住んでいるマンションでも建物の劣化診断などを実施しながら、毎年の修繕工事をできるだけ計画的に実施しています。武蔵野市としても、施設の改修や更新計画にもっと本腰を入れる必要があると考えます。

 そこで、具体的にお尋ねします。
 (1)平成16年11月の公共施設保全整備の方針には、具体的な改修計画は盛り込まれていません。また、ことし3月に出された武蔵野市行財政集中改革プランの15ページでも、公共施設の維持・更新計画の具体的な計画策定は2年先で、市全体の施設のプランが明確に示されていないのが現状です。これまで前市長に市議会の場で質問してきましたが、具体的な方向性は明確にされませんでした。武蔵野市のバランスシートでは、平成16年現在で減価償却累計額は247億円となっています。つまり、市の所有している建物などの固定資産の価値が247億円目減りしているということです。もちろん、これには物価上昇率は含まれていませんので、減少部分のコストを時価ベースで計算すると247億円以上になると説明されています。
 しかし、第四期基本構想・長期計画を見ると、95ページに示されている事業費のグラフでは、公共施設の計画的整備の推進には、5年間でわずか2,900万円程度の予算しか計上されていません。聞くところによると、これは劣化診断等の費用のみで、施設の補修や更新予算は含まれていないとのことです。長期計画の中でも、将来的に大きな財政負担となる公共施設の保全・整備計画が明確に位置づけられていないことは重大な問題ではないでしょうか。
 そこで、まず武蔵野市のこれまでの取り組みの偏りについて、邑上市長の率直な感想と今後のとるべき方向性についてお聞きしたいと思います。
 (2)一昨年、庁舎7階の天井に8階の食堂からの漏水があり、その際、私は委員会の中で、本庁舎の排水管の更新等をこれまでやっていなかったのではないかとの指摘をしましたが、明確な説明はありませんでした。また、たまたま先日、市内の公立学校の施設改修などを見学しましたが、一中では、たしか昭和37年以来、給水管、排水管の更新が行われておらず、水道水に赤さびが発生していたため、昨年、給水管の取りかえ工事を実施した旨の話をお聞きしました。私が聞いた、この情報が正しいとすると、一中のケースでは44年間、当初の給水管のままだったことになります。民間マンションの長期修繕計画の給水管の更新の目安は20年から25年と言われていますので、それと比較すると倍近くの期間、古い給水管が使われていたことになります。教育施設における安全性にかかわる、このような問題は早急に解決するべきだと感じています。
 そこで、2つの質問をします。
 1)本庁舎の給水管及び排水管の更新は、これまで実施しているのでしょうか。
 2)築25年以上たつ、学校も含む市の施設の総数は何件でしょうか。また、そのうち既に給水管及び排水管の更新工事を行った施設の数と施設名をお聞きします。

 (3)平成18年度の予算で庁舎施設改修基本計画策定に約2,000万円の計上がありますが、具体的内容はどのようなものでしょうか。この計画策定の委託先名と今後の施設の改修計画は、これと同じ手順で行う予定かどうかをお尋ねいたします。
 (4)千川小学校、大野田小学校の2校と他の公立学校の施設に大きな格差が生まれています。4月7日の北コミセンのタウンミーティングでも、四小の保護者の方から学校施設の格差について問題提起がありました。大野田小の改築計画は、緊急性があるということで優先されましたが、本来は各公立学校の施設の劣化診断などを行って、それぞれの長期修繕計画、場合によっては建てかえ計画を立て、その上で学校間のバランスなどを考慮し、優先順位を考えながら毎年の計画を決めるべきだと考えます。
 そこで、質問です。
 1)施設の学校間格差を解消するためには、今後、施設について、さきに述べた計画的な改修・更新が必要だと考えますが、邑上市長の御見解をお尋ねします。
 2)学校施設を建てかえるのか改修するかの選択は、今後どのような方法で見きわめるおつもりでしょうか。
 (5)学校に限らず、経年変化を含めた建物の持ち味を生かした改修やエコロジカルな手法、ローコストの改修方法など、新たなノウハウが今後ますます必要になると思いますが、こういった点に市としてどのように取り組んでいくつもりでしょうか。
 (6)例えば、吉祥寺、三鷹、武蔵境の中心エリアに屋上緑化や壁面緑化などを進めることは、環境面からも景観面からも有効だと考えます。吉祥寺の中心部では、現在F・Fビルが改修中ですが、ビルの南側壁面に壁面緑化をもう少し取り入れることはできないのでしょうか。市が関係するビルの壁面にこういった試みを積極的に実施すれば、来年改装オープンする予定の旧近鉄のビル等に対しても協力を要請する際のアピール材料にもなると考えますが、いかがでしょうか。民間への協力要請を含めて、市長の御見解をお聞きいたします。


 大きな3番です。ホームページの情報公開について。
 武蔵野市のホームページでの情報公開について、これまで幾つか提案を行ってきました。その後の進捗等について2つ質問します。
 (1)市役所の各部署の交際費と食糧費をホームページに載せることについて、ことし3月に会派としてむさしのリニューアルの大野議員も代表質問し、市長からは前向きな回答がありました。いつ具体化できるでしょうか。
 (2)鳥取県で実施を始めた予算書編成過程の公表や予算書を言葉で検索できる仕組みは画期的だと思います。すべてをすぐに実施するのは困難かもしれませんが、予算書の検索システム等が実現すれば、市民にとっても行政にとっても非常に便利なツールとなり、わかりやすい予算書づくりにもつながると考えます。予算書検索システムについて、今後取り組むつもりはありませんか、市長の見解をお聞きします。
 以上、壇上での一般質問を終わります。

◯市 長(邑上守正君)  それでは、三宅議員の御質問に順次お答えしてまいります。
 武蔵野三鷹ケーブルテレビの前市長の特集番組の放送の件でございますが、まずNPO法人むさしのみたか市民テレビ局の番組審議会については、その有無、日程については存じ上げておりません。なお、武蔵野三鷹ケーブルテレビの番組審議会、これは6月下旬に開催されると聞いております。また、番組審議会には情報管理を担当する部長が出席を予定しておりまして、審議会では番組やケーブルテレビを取り巻く環境、経営状況についての報告があり、これらに対して意見があれば述べていくということでございます。なお、ケーブルテレビに確認したところ、傍聴については行っておりませんが、議事録についてはホームページなどに掲載し、公表しているとのことでありました。
 次に、今回の特集番組後、地元の菅衆議院議員から質問状が出されて、その後、菅さんの特集番組も計画されているというような話でございますが、具体的な内容や時期については存じ上げてございません。
 それから、個々の番組制作についての感想でございますが、放送番組は何人からも干渉され、または規律されることはないということが放送法で規定されておりますので、このような公の場で私のコメントは差し控えた方がいいかなというふうに思っておりますが、全般的な感想としては、地域のメディアとして市民が何を求めているかをぜひよく検証いただいて、市民が疑義を抱くことがないよう公平な報道を行うことが大切ではないかなと考えております。今、申しましたことは、既に武蔵野三鷹ケーブルテレビ及びNPO法人むさしのみたか市民テレビ局が市に参りましたので、今の話を伝えております。
 それから、市民テレビ局の人事の件でございますが、市民テレビ局の人事につきましては、市から人材を推せんした事実はなく、すべて関知しておりません。また、武蔵野三鷹ケーブルテレビの番組審議会は別の法人でありますNPO法人むさしのみたか市民テレビ局の人事について意見を言う場ではありませんので、その番組審議会において市が提案するようなことはありません。

 続きまして、武蔵野市の公共施設の計画的整備等ということでございますが、建物の機能を維持していくために必要な建物の建築部位や設備について、事故に至る前に劣化改善し、延命を図るという予防保全の概念を導入しておりまして、平成16年度には公共施設保全整備方針を定めまして、17年度予算編成より活用しているということでございます。方針では、保全整備費については、今後30年の平均で年間7億4,600万円、これを必要としておりますが、予防保全を行うための基礎指標となる長期修繕計画は、建築部位や設備機器の耐用年数と経過年数をもとにした机上の計画でありますので、実際、実施に際しましては、定期的な現地調査の結果を反映した年次計画として運用していくということにしております。
 また、今後10年後から公共施設の建てかえの必要性が生じるため、計画的な維持更新の計画策定が必要になってまいりますので、18年度、19年度にかけて策定する長期計画調整計画の財政計画と密接に関係するため、中長期資産管理計画の作成については19年度に予定しているところであります。なお、減価償却累計額はあくまで帳簿上の金額でございますので、施設の更新コストを考える際の一定の基準とはなりますが、さきに述べましたとおり、施設の保全費用については現地調査を基礎にしております。公共施設については、今後も必要な維持補修を行い、適切に管理し、必要となってくる建てかえについては、財政的にも十分な検討を行い、計画的に実施していきたいと考えております。
 そして、一昨年の庁舎での漏水の件でございますが、この更新を行ったかということでございますが、これまでは事故があってから局所的にその都度対応してきたというのが実態であります。昨年8月に庁舎設備・配管の劣化調査を実施し、抜き取り調査、内視鏡調査、X線調査、肉厚測定などを行った結果、管種や場所により若干異なりますが、ほぼ腐食・劣化が進行しており、近い将来のうちに対策を施す必要があると報告されています。御承知のとおり、庁舎は既に25年経過しておりまして、配管以外の建築部位や設備機器等の劣化も散見できます。これらを含め、種々調査の上、改修計画を検討していく必要があり、今年度、庁舎施設改修基本計画を作成することにしております。
 築後25年以上経過している市の施設ということでございますが、カウントの仕方によりますが、82棟というふうに数えてございます。局所的な改修は別にしまして、最近、給排水管を一定範囲改修した施設としましては、一中の東校舎1棟であります。これは平成17年度に実施したということでございます。今年度実施する予定としましては、五小の北校舎、それから一中の西校舎について実施予定でございます。今後も各施設の劣化状況を毎年点検しながら、必要な時期に改修を行っていく予定でございます。

 今年度の庁舎施設改修基本計画の件でございますが、今、申しましたとおり、本庁舎は既に25年経過して、皆さんも見ていると思いますけれども、さまざまな部位に劣化が非常に散見されているということでございます。用途上、休館ができない状況でございますので、これらの機能を健全に維持していくために、必要な部位・設備については健全な状態を保ち、事故が起こってから対応するのではなくて、予防的に保全していく改修計画を立てる必要があります。具体的には、屋上防水、外壁等の建築部位、受変電盤、高圧ケーブル等の電気設備、空調機・送気等の空調設備、給排水管等の衛生設備などの一般的な建物の保全・整備の対象のほか、庁舎機能を運営・維持していくために必要な特殊な設備等について現況調査を行い、改修計画を立案するものであります。委託先はこれから検討いたします。競争入札の予定であります。
 それから、文化会館あるいは総合体育館、これも大規模施設であり、かつ事故があった場合に利用者の影響が非常に大きい施設でありますから、これと同様の計画を昨年度作成いたしました。今後、保健センター等、特殊な設備を有する施設については委託が必要となるかもしれませんが、一般的な規模・用途の施設については、庁内で検討の上、年次計画として実施していく予定であります。
 千川小学校、大野田小学校等の格差というような御指摘をいただきましたが、学校施設は学区ごとに設置するものでありますから、学校施設の差によって、その果たすべき機能の面で格差を生じることは好ましくないというふうに認識してございます。既存施設の部分改修等により、可能な限り格差の解消に努める必要があると考えております。施設課において、平成16年度に学校施設全体の保全計画を策定しまして、17年度より計画的に保全・整備に取り組んでいるところであります。長期計画の記述にあります学校施設の長期的な改築・改修計画については、学校施設の老朽化等の状況を踏まえて、今年度中に策定に取りかかりたいというふうに考えております。
 学校施設を建てかえるのか改修するのかといった見きわめでございますが、一般的には施設的側面から見て大規模な改修・改築が必要となる要素として、耐震性能を含む構造強度が不足している場合、防水・外壁や重要設備等の機器類が建物を健全に維持していくのに必要な建築部位、設備の劣化が著しい場合、法基準の改定により安全等の確保が難しくなった場合などが考えられます。また、学校の建てかえにつきましては、施設的な側面以外にも児童生徒数の推移、市民・保護者の意識など、社会状況に応じた総合的な判断も求められると考えております。これらの場合に費用対効果、財政状況等を勘案の上、最も適した方法を選択していくことになるということでございます。さきに述べました学校施設の長期的な改築・改修計画にも、これらの観点を織り込んでの策定が必要になると考えております。
 なお、校舎等の老朽化などによる改築あるいは改修を検討する場合に、改築を選択する基準として、文部科学省の補助制度においては建物の耐力度調査を行い、建物の構造耐力、経年による耐力低下、立地条件による影響の3つの項目から老朽状況を評価して点数化して、点数によって改築が認められるということになっております。
 経年変化を含めた建物の持ち味を生かした改修やエコロジカルな手法についてでございますが、当然これからの時代はスクラップ・アンド・ビルドを積極的にするという時代ではございませんので、環境的側面あるいは経済的側面からも大いに建物を考えていくべきだというふうに考えております。市民の公共施設に対する愛着心も大切にする必要もありまして、構造強度や安全確保のほか、用途機能が確保できるのであれば、既存の施設を改修して有効に活用していくといったような取り組みも必要かなというふうに考えております。新たないろいろな環境面での取り組みの施設についても、他事例を参考にしながら取り組んでいきたいというふうに考えます。
 公共施設の計画的整備についてということでございますが、まずF・Fビルについては現在整備が進められているわけでございますが、基本的には外装部はシルバー色のカーテンウオールを採用しておりまして、ガラスを基調にしておりますので、それを覆うような壁面緑化は困難ではないかなというふうに思います。ただし、旧近鉄ビルにつきましては、現所有者より、吉祥寺通りに面した建物本体については、耐震改修などを行いつつ、現在の形態で利用する予定であること。そして、入居するテナントは未定であるが、吉祥寺のまちにとって恥ずかしくない物件にしたいという考え方を確認しておりますので、今後、大規模店舗の一角として良好なテナントが維持されるよう引き続き協議していきますが、同時に、あわせて壁面緑化、屋上緑化についても改装の際に検討されることを要請していきたいというふうに考えます。
 最後の御質問でございますが、ホームページの情報公開等についてということで市役所各部署の交際費と食糧費を載せることについてということでございますが、既に市長・市役所交際費についてはホームページ上で公表しているところでございますが、その他の交際費につきましても、現在準備を進めている段階でございます。それぞれの部署・職に応じて支出基準をつくり、その執行状況を公表するよう指示しているところであります。行政委員会においてもそれぞれ御理解をいただき、今後準備ができ次第、ホームページへ掲載がされるものと思っております。ただし、食糧費の公開については、大変細かい数字もございますので、今後さらに研究していきたいというふうに考えております。
 最後に、予算編成過程の公表についてでございますが、御指摘の鳥取県を初めとしまして、千葉県我孫子市でも既に進められております。また、志木市では公募による市民委員会の意見を取り入れて予算の削減に活用するなど、幾つかの自治体では予算編成についてさまざまな取り組みがなされております。予算編成過程の公表というのは、予算に対する市民の理解を得ることには大変つながっていきますので、行政の透明性を高めることになると理解しますが、今年度から予算編成方法もこれまでの査定積み上げ方式から一般財源枠配分方式を拡大する方向にありますので、公表についてはほかの自治体での効果・課題などについても十分研究を行っていきたいと考えます。なお、予算書の検索システムについては、現在の財務会計システムとの関係など、技術的・財政的にも検証して、今後検討していきたいというふうに考えております。

◯14番(三宅英子君)  1点だけ答弁漏れを指摘したいと思います。大きな2番の武蔵野市の公共施設の計画的整備についてですが、(1)の一番最後に書いたんですけれども、武蔵野市のこれまでの取り組みの偏りについて、市長の率直な感想と今後のとるべき方向性についてお聞きしますとしたんですけれども、これについては私の聞き方が悪いのかもしれませんが、御答弁がなかったように感じているので、よろしくお願いいたします。
◯市 長(邑上守正君)  今までは、その都度というような感じで予算化されたきたものでございますので、これからはきちんと修繕計画をつくった上で予算を立てて計画的に進めていくというふうに思っております。
◯14番(三宅英子君)  どうも御答弁ありがとうございました。それでは、再質問いたします。やはり建築の専門家ということで、かなり具体的にわかってきました。
 再質問したい中に、幾つか今年度中に策定するとか、これまでに策定したとかいう話があったんですが、1つの質問としては、文化会館とか体育館の大規模な計画策定を昨年度行ったとあるんですが、これはいつ行ったのかということと、これは行政報告はなぜなかったのでしょうか、それについてお答えください。
 あと、2番目が学校の施設なんですが、長期的な改築や改修について、今年度中に策定するということなんですが、その中で平成16年度に何かなさって、それで平成17年度から計画的に進めるという御説明があったんですが、平成16年度に何をなさったのか、ちょっと聞き取れませんでしたので、その部分をまず伺いたいと思います。
◯市 長(邑上守正君)    今わからない点があるので、後でまた答弁させてください。

◯14番(三宅英子君)  それでは、幾つか伺いたいと思います。
 まず、大きな1番のケーブルテレビの前市長の特集番組の放映についてなんですが、先ほどの御答弁で、ケーブルテレビ側と市民テレビ側が邑上市長に対してあいさつに来たときに、口頭で疑義が市民に生じないように気をつけてやってほしいという旨の申し入れを行ったと言うんですが、これはいつぐらいの話なのか、時期的なことを伺いたいと思います。

 それから、あと、大きな2番のきょうの大きな質問なんですけれども、公共施設の計画的整備についてなんですが、邑上市長からも今まではその都度、言葉は悪いですけれども、場当たり的にやってきたようなところがあるという御説明だったんですけれども、私もそういうふうに思うんですね。それで、もちろんこういった財政的なバランスシートの減価償却累計額247億円というのは机上の数字だと思うんです。ですから、このままそれが計画に反映されて、この数字で行けということではもちろんなくて、市長がおっしゃるように現場を見てやっていくというのは必要だと思うんですけれども、私がこれまでのやり方で大きく疑問に思っているのが、前市長の時代に、こういったバランスシートをやったと。それは非常に評価できると思うんです。バランスシートはやりました。これは、他の自治体に先駆けてやったと。これは非常に前向きなことで、いいことだと思うんですね。
 ただ、このバランスシートが実際の長期計画などに生かされていないということが、私は1つ問題だと思っているんですよね。なぜバランスシートが大事かというと、バランスシートによって単年度の自治体の行政の財政部分を、もっと明確に長期的な視点に立って分析すると。そして、その結果、問題点がある場合は、それを長期計画の中に生かしていくといった連携がなければ、幾ら先進的なバランスシートをやっても、それが生かされていないということになると思うんです。それで、先ほど私が壇上で指摘しましたのはそういうことで、この247億円、確かに机上の数字なんですけれども、こういった大きな減価償却、資産が目減りしているという現状を踏まえて、ではこれからどういうふうにやっていこうかということを、例えば長期計画など市のこれからの方向性を決定するような事柄に、財政的にもきちっとこたえていかなければいけない、そういうふうに私は考えるんですけれども、これについて市長のお考えを伺いたいと思います。
 それから、先ほどおっしゃっていました長期修繕計画は机上の計画の面があると。これは、確かにそう思います。その都度、その都度、現地調査などを行って実践的な計画に実現させていく必要があると思いますけれども、やはり一たんは机上の計画を立てて、その上で修正しながら少しずつ実行していく、そういうことを本来やるべきだと思うんですね。予防保全というのはもちろんなんですけれども、全体のマクロな視点がなければ、幾ら一個一個のものが問題であるといってやっていたからといっても、それではこれまでの場当たり的なやり方とそれほど大差ないということになってしまいますので、長いレンジで見据えた補修の計画的整備についてはきちっとやっていただきたい、これについて御答弁いただきたいと思います。

 それから、学校設備についてです。学校設備が非常に問題だと思いました。今、建ってから25年以上の施設が82棟。それで、学校施設で給水管を取りかえたところが一中だけ。学校施設が非常に老朽化している、これは長期計画の中でも指摘されて、ほかの計画等でもしばしば指摘されていますね。25年以上たっている施設が非常に多いわけですので、ここら辺の早急な対策、それから計画については、ぜひ本腰で取り組んでいただきたいと思いますので、先ほども御答弁ありましたが、具体的なプランを再度御説明いただきたいと思います。
 ここまでで、まず御答弁お願いいたします。
◯市 長(邑上守正君)  まず、先ほどの文化会館、それから総合体育館等の改修の基本計画というものでございます。これは、平成17年に実施しておりますが、今後の具体的な計画を立てるための基礎資料ということで、報告はしていないということだそうです。
 それから、ケーブルテレビの件でございますが、武蔵野三鷹ケーブルテレビの安西社長がお見えになったのは5月18日です。その前にむさしのみたか市民テレビ局の代表の川井さんが来られたのは5月8日、市役所に来ていただいております。その時点で先ほどの話を伝えております。

 バランスシートは、確かにそれをつくればいいというものではなくて、それを活用していくということでございますし、きちんとこれからの財政的な位置づけをそれに反映していく中では、今後予定しております調整計画の中できちんと位置づけをしていきたいというふうに考えます。長期計画も大変重要な話でございますので、予防保全ということで常日ごろのチェックも当然必要でございますが、長期的な視点できちんと長期計画を立てていくということも、これの取り組みも進めていきたいなということでございます。

 学校の設備についても、見えない部分ではございますが、設備類というのは子どもたちの安全上、非常に大切なものでございますので、それについても学校の設備の改修計画という形できちんと整理していきたいなというふうに思っております。
◯14番(三宅英子君)  どうもありがとうございました。
 今、御答弁ありました文化会館とか体育館の17年度に実施した基礎資料ということなんですけれども、これは私、前の市長のときに一般質問でもやったんですけれども、今まで劣化診断をやった内容というのが事務報告書などでも全く報告されていないというのが、これまでのやり方だったんです。そして、今回伺った17年度に実施した計画策定なんですけれども、こういったことは事務報告書などでもっときちっと報告すべきことで、非常に重要な、大きな予算も必要となりますし、一体どういう部分が劣化しているのかとか、余り詳しい内容は必要ではないですけれども、まず、いつ基礎資料のための調査を実施したかとか、なぜそれを実施したとかということは事務報告書にはきちっと残すべきだと思います。それは、記録としても必要ですし、今後、市議会議員としても一つの目安にもなりますので、そういったことはぜひもっと積極的に情報を盛り込んでいただきたいと思います。

 それから、先ほど伺った小学校の長期的な計画を今年度中に策定するということなんですけれども、これは文教委員会等では行政報告等あったように、私は傍聴していてわからなかったんですけれども、こういったことはもっと行政報告等、積極的にやるべきだと思いますので、これについては要望といたします。

 それから、あと、小学校の給水管の更新なんですが、これは安全性についても一番緊急性を要することだと思いますので、その計画を立てるという以前に、優先的にこの給水管の更新等については早急に取り組むべきだと思いますので、それについて市長の御見解を伺いたいと思います。
○市 長(邑上守正君)  情報提供につきましては、必要な情報を今後とも提供していきたいというふうに思います。 さらに、学校の、特に子どもたちが直接使う水道水でございますので、そういう給水管等についての安全確認と必要な維持・保全については、至急きちんと整備していきたいというふうに考えます。