家庭科(幼児の成長と発達)

 

 

平成17629日実施

授業者 TK 教諭

文責  高橋 晋作

 

 

【授業の様子】

学習指導案へ

 

【研究協議会での話題】

今回は、出張で人数が少ないこともあり、学年ごとではなく長机に座っているグループごとのバズセッションから始めた。

『授業者へ質問したいこと』

     前時に行った保育所訪問とのつながりについて質問があった。

→子供から駄々をこねられた体験をした生徒もいるが、体験を得られなかった生徒もいたため、保育所訪問の経験を本時でそのまま利用しようとは考えなかった。

     本時で伝えたい力は何だったのか?

→子どもとの対応の仕方、接し方はどうあるべきかという点である。しかし、この対応の仕方については、明確な答えがあるわけではない。いろいろな考え方があっていいと思う。ここでは、しっかり自分の考えを持ち、他との考えの違いを感じることを重視した。

     授業者であるK先生だったら、実際どんな対応をするのか聞きたい。

→やはり、わたしもケースバイケースだと思っている。時には、本時で生徒が行ったように、子どもを置いて自動車に向かうということだってあると思う。

     心の発達段階を考えてのロールプレイだったので、もっと対象となる子どもの年齢などを限定すべきだったのでは?

     意図的な指名は、何を根拠としていたのか。

→生徒の書いている文を見て、いいなあと思った生徒を指名した。本当はKにも指名したかったのだが、発表を拒んだので、強くはできなかった。

一連の質問に答える中で自評が行われていった。その後、全体での話し合いに話題を移す。

 

『全体で取り上げたい話題』

     ロールプレイという手法は、表現の共有化という面で有効な手段なのかという話題になった。ロールプレイを授業で取り入れた経験を持つ教師を聞くと、お一人しかいなかった。(道徳の授業で)手法としては、なかなか思いっきりが必要なものであることがわかった。ただ、ロールプレイは“相手の心を動かす”ことが大切であろうという話になった。相手の心を考えながらという点を、もっと強調すれば、表現の共有化を図る手段としては、大いに考えられる。また、今回は授業者も初めての試みであり、本時も1回目ということで、次時に2回目、3回目と積み重ねていくという授業者の考えが紹介されていることから、1回目としては、今日の程度でいいのではという話がされた。

また、ロールプレイはあくまでも活動の一つで、実は授業者はその活動の後に、共有化させる話し合いを考えていたということであった。しかし、残念ながら、思ったように広がりに欠けた話し合いになったことで、授業者は我慢できずに、自分の説明に切り替えたということであった。もうすこし、ねばった方がよかったという授業者自信の反省の言葉があった。ただ、授業の最後の感想発表では、Yくんが、「子どもの対応で大切なのは、優しすぎず、厳しすぎず」と発言したのに対し、一人おいて発表した、Sさんは「甘やかしすぎず」という発言をしていたことが話され、子どもたちの中では、十分影響されながらつなぎあえる状態にあったという感想もあった。

 ペア発表があったときに、ペアごと発表が終わるたびに全体で話し合ってもよかったのではという意見がでた。確かにそのような方法もあったと考えられるが、授業者は、ペア発表するたびに、評価という形にはしたくなかったためと、授業作りの一端を話してくれた。授業作りとは、やはり授業者のいろいろな考え方があって行われていることを再確認し、私たちは方法論ではなく、子どもへの対応をもっと詳しく話し合いの中で入れていく必要があることを確認して、話し合いを閉じた。

 

 

戻る