英 語(Show And Tell

〜じっくりコース〜

平成171028日実施

授業者 SY 教諭

文責  高橋 晋作

【授業の様子】

テープ起こしまだできていません。

 

【研究協議会での話題】

この授業の研究協議会は、本校独特となってきた、バズセッションから始めることにした。各学年ごとでの話し合いに、山大の院生も交じっての話し合いからスタートする。

7分後にセッションを切り、それぞれの話題を報告してもらった。

【授業者への質問】では、ものを使ったことに対して、グループの中で一人ずつ別々のものを与えた意図について話がでた。箱、水、バナナ、棒のものの中で、特に棒を持った生徒が、なかなかキャッチフレーズを出せないでいた点も確認された。その理由として、与えた棒が、やや中途半端で、サランラップの芯のようなものであったため、どうも発想しにくかったのではという話になった。生徒の中には、親指を棒の空洞に入れて、“親指が伸びる棒”というキャッチフレーズを作っていたことも紹介された。

 第1段階として、まず日本語でキャッチフレーズを書かせた点は、よかった。どの生徒も(学力差に関係なく)、楽しみながら作っていた。ただ、2段階目になる、日本文から英文への作業は、2極分化してしまった。じっくり、和英辞典を使って、作り上げている生徒と、教師を呼んで、英文を作ってしまった後、時間をもてあましてしまった生徒との2極分化である。これは、ビデオの景色でも確認された。

 ものの配り方で、グループに4つ、それぞれのものを配って、一人1つ担当したわけだが、これでは、みんな別々の文章作りをすることになって、支えきれないからではないかという話題になった。ひょっとすると、ものごと(箱担当のグループ、水担当のグループ)に、配り方を分けたらどうだっただろうか。そんな考えも出た。

 この授業は、習熟度別学習で、このコースは、基礎をじっくり取り組むコースであったが、ややこのコースの中での学力差も大きいことが話題になった。授業者は、生徒の希望であったためにそういう編成になったという話をしてくれた。ただ、40人2学級のこの学年では、習熟度という考え方よりも、少人数指導という考え方で立つとすると、この編成でも十分やっていけると思われる。

 全員課題達成して次にといくとよりも、英文づくりが終わった生徒から、今度は、発表しあう課題に、進んでいくような授業でもよかったかもしれない。

 英文づくりでは、ひとり一人の質問に教師が答えてしまって、他の生徒は教師が来るのをただ待つだけという場面も見られた。「わからないリスト」なるものを作って、そのリストをヒントにしながら、ある程度子ども達の手で考えられるようにするのもよかったかもしれない。

 本時はS教諭にとって、大変挑戦的な授業であった。私自身、指導案作りからつきあってきたが、これまでのS教諭の授業とは違って、生徒の考えに寄り添うという授業に、勇気を出して挑戦していた。特に、時系列で、授業の活動を進めていくことが多かったS教諭が、今回の活動的授業に変えようとする授業への変換は、大いに称えられるものである。ただ、これまでのような時系列に(課題が全員終わって次の課題に向かう)という授業構成と、課題が終わったらひとり一人次に進むという活動的な授業の構成とミスマッチしてしまったことが、途中の間が伸びた雰囲気になってしまったようだ。

江間先生からは、授業の流れは間違っていないので、そのミスマッチの点こそが、授業を変える教師が通らなくてはならない通過点であることを説明いただいた。

 

 

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