2年B組の保護者の皆さんへ bU
連休と連休の合間の登校。なかなか辛いものです。今週は体調の崩す生徒も目立ちました。「あと数日で、連休だ。」という誰かの声。みんな、その日を夢見て頑張っている3日間なのです。その間には、第1回の専門委員会あり、JRC登録式がありと、各担当の生徒が放課後打ち合わせをする、日常の中学校の風景が始まりました。生徒会の事務局会では、服装の乱れが問題になっていました。昨年よりも、もっと本校を良くしたいという気持ちからです。「ただ罰を作るんじゃなく、気持ちで伝えよう。」と生徒会長が訴えていました。
くじら餅を知りたい
庄内人であるわたしが、この市に来た時びっくりしたのが、いろんなお菓子やさんのドアに貼られている、“くじら餅あります”という張り紙でした。くじら餅って何?本当にくじらの肉で、作られているのかな?
今では、笑い話ですが。本当に、最初見たときは、びっくりでしたね。中にいると当たり前のことでも、外の人から見ると不思議なものってありますね。“くじら餅”って、ネーミングも意外なものですよ。
昨日は、6時間目に集会室で2年生の総合的な学習の時間について説明がありました。総合的な学習の時間とは、個人またはグループごとに探求するテーマを決めて、年間を通して調査、研究していくという学習です。研究内容もそうですが、それよりも自ら学ぶとはどういうことか、学び方を学ぶということの方が重要だと言われています。新しい学習指導要領の目玉なので、マスコミなどでも大きく扱われていますね。戦後の日本の教育は、指導者が一方的に児童・生徒に教え込むというスタイルをとってきました。今回の総合的な学習の時間は、そのスタイルとは全く違うものです。日本の教育にとっては、革命的なものなのですね。日本の教育にとっては、と書きましたが、この個人ごとに課題(テーマ)を設定して、学びを展開していくという授業風景は、今や欧米では当たり前に行われています。黒板に向かって机が並ぶという教室の風景は、実は世界の中で、中国、韓国、日本くらいしか残っていないんですね。これらは、学歴社会が浸透している国です。ところが、社会が発展していくと学歴社会なんて関係なくなるんですね。教室の机は、円卓になったりいわば会議室のようになってくるんです。そろそろ日本もそういう時代に入りそうですけど。いい高校、いい大学に入っても、いい人生が送れるかどうかがだんだん怪しくなってきた時代です。これからは、履歴書の長さ(○○高校卒業、○○大学卒業、○○大学院修了)が大切にされるのではなく、どんな学習をしてきたかの学習暦が大切になってくるのだと思います。欧米では、80年代の頃からもうその時代が始まっているんですね。
「2年生は、“郷土”を学習していきます。」と松田先生が説明してくださいました。郷土をどのようなテーマで、追求・探求していくのかは、個人ごと決めていかなくてはなりません。
その後の教室で、個人ごとの学習テーマを決めます。でも、時間がなくて、なかなか決めかねていました。
「例えば、くじら餅って、不思議だなあ?」
「どこが。」
「実は、最初、ここの市に来た時、本当に鯨の肉の餅かなあって思ったんだよ。」と言うと
「んだわげねー」「鯨の肉ってどういうな?」なんて盛り上がります。
「意外と、“くじら”っていう文字は、何かの語呂合わせかもしれないな。よく、結納の時なんか、“よろこんぶ”って言って昆布を用意したりするから。あんな感じだと思うんだけど。」全て、わたしの山勘の世界。あまり生徒達は、わたしの説を信じない模様です。
時間も迫ってきたので、学習テーマを決める一つの方法を、行ってもらうことにしました。これは、よく発想やアイデイアを出すときに使われる方法なのですけど。紙の真ん中に郷土である『ふるさと』と書きます。そして、ふるさとという文字を丸く囲んでから、四方八方に線を書いて、ふるさとという文字から思い浮かぶものをどんどん書いていくというやり方です。例えば、「ふるさと」ときたら、「新幹線が来た」−「駅」−「切符」なんていう感じですね。一見、連想ゲームみたいですが、これをやっていくと、自分の潜在的にある郷土・ふるさとに関連した語句が出てくるので、この中から自分のテーマを見つけようということです。
連想する語句は、個人個人違います。ふるさとから最後は、『20℃』なんて書いた人がいます。「どうして?」と聞くと、「氷室が途中で浮かんだから」という答え。ふるさとから最後は『東京』にいったり、『スイカ』にいったり、なかなかおもしろいですね。
夜、言いっぱなしばかりじゃ情けないと思い、自分なりにくじら餅を調査、研究してみました。くじら餅が有名な所は本県だけじゃなく、青森県の浅虫温泉や岩手県でも有名なのですね。いずれにしても城下町という特徴があります。江戸時代から食されていたからでしょう。食べる時期は、まちまちでここでは、雛祭りにくじら餅を作る習慣があったのですね。
あるHPに行き着いたら、こう書いてあります。くじら餅は、保存食で、だから久持良餅と言われたと。
夜中に、こっそり「やったー」っていう気分でした
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