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 数日を放置しておくと、気泡が消えて、底には沈殿物、水面には浮遊物、水面より上部のガラス壁には付着物が残ります。図36(b), (c), (d), (e), (f), (g)に示すように、水面より上部のガラス壁に付着した物質は様々な物質があります。

  
  (a) 水面付近の浮遊物及び気泡[48時間経過後撮影]


   
 (b) 2種類の気泡              (c)他の気泡に歪を与える気泡

   
 (d) ゴマのような固形物質の分布     (e) 内部で部分的に変化した気泡
図36 炭酸水に鉄粉と炭酸カルシュームを混ぜて生成されてた水面付近の物質


第6章のまとめ
 鉄炭化物気泡の膜はガラスや岩石などのケイ酸塩に付着します。また、気泡が破裂する際に気泡に含まれていた固体の物質が水面より上のガラス壁に付着して残ります。鉄炭化物気泡は気体に接すると変色します。こうして気泡の生態系において、化学進化が進められ生命が誕生したと考えられます。




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