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2009.5.17
・字余り、字足らず
  川柳の基本は五七五であるが、これらがどの程度公募
  川柳では守られているのか調べた。今年入選発表があ
  った主な公募川柳の入賞句の字余り、字足らずの句の
  比率は約23%であった。それもほとんどが五八五のい
  わゆる中八であった。
  その中で選者が川柳作家ではない(事務局、一般投票
  等)場合はこの比率は1/3を越えて約35%もあった。
  例えばサラリーマン川柳100句では34%、バレンタイ
  ン川柳では36%、オタク川柳にいたっては65%となっ
  ている。
  一方、選者が川柳作家の場合はこの比率は約7%であり
  中八はほとんどない。先日の三社祭川柳は3.5%であり
  すべて上六(六七五)であった。川柳作家は形を重んじ
  、リズム感を損ねるるということからこのような結果に
  なっている。選者が川柳作家の公募川柳の応募時にはこ
  の点を注意しないと評価される以前にボツになる可能性
  が高い。
  私自身のいくつかの入選句を調べたが中八はいくつかあ
  り、これらは必ずしもリズムが壊れているとは思えない
  が。

2009.5.10
・公募川柳が増えてきた
  一時期この川柳雑感で不景気の影響で公募川柳が減って
  いると書いたことがある。月初めの募集中の件数を昨年
  の7月から調べたデータが以下のグラフである。  
  今年の2月には募集中が20件を切っていたが、その後は
  増加に転じて5月初めには30件を越え、11日現在では
  34件もある。昨年から比べて一部掲載範囲を広げたこと
  もあるが、同一基準にした今年の初めからみても増えて
  いるのは事実である。不景気な時こそ川柳で笑い飛ばそ
  うとここで述べてたことが通じたのなら嬉しい。米国の
  株も上昇してきて不景気からの回復感が出てきつつある
  とも言われている。今後の経済回復の指標として募集中
  の公募川柳数が注目される日がくるかもしれないなどと
  馬鹿なことを考えている。
 
  
  
2009.5.3
・川柳をかじる
  本HPに「
川柳をかじる」というブログを併設している。
  基本的には毎週の公募川柳の発表/募集について週に一回
  更新をしている。このブログへのコメントでHPに対する
  意見や公募川柳情報等を書いて頂いている。書いていただ
  く方の数とコメントの回数が最近増えて大変賑やかである。
  昨年の今頃のコメント数は2件/月だったのが、先月は185件
  と2桁も増えている。川柳を趣味としている人の談話室とし
  てお気軽に利用をしていただければと思っている。

 

2009.4.26
・公募川柳入賞者の年齢
  昨年の公募川柳の入賞者の年齢分布を調べてみた。ただ発表
  時に投句者の年齢を表示している公募川柳は全体の1/3以下
  であるためにデータの正確性にはやや欠けるきらいはある。
  下図に調査結果をグラフで示すが、30代の入賞者が一番多く、
  これをピークに高年齢側になだらかな山形を描いている。
  当初予想ではもう少し年齢層の高い方にピークがあると思っ
  ていたが意外に若い方の入賞が多かった。実際の川柳人口の
  年齢分布はもっと高い方にあると思われるが、公募川柳では
  応募方法もネット中心であるためにこのようなグラフになっ
  ていると推測する。グラフではゼロに見えているが、100才
  以上の方も僅かではあるが入賞されており、最高齢者はなん
  と108才であった。このお歳まで川柳を詠めるということは
  素晴らしいことでありあやかりたい。そのためには先ず健康
  に注意して長生きをすることが必須条件である。
  

  


2009.4.19
・川柳仲間との喜びの共有
  例えば、同じ組で回った同僚が236ヤードのパー3でホール
  インワンをした(実は今日経験した事実ですが…)というこ
  とをゴルフの興味のない人に話しても反応はありません。
  同様に、川柳に興味のない人に句が初めて入賞したり新聞に
  掲載されたと伝えても「それがどうした」的反応しか返って
  きません。川柳に対する価値観が同レベルの人(本当に少な
  いですが)に伝えた時の反応は違います。ブログの方では
  川柳をどうして始めたかという質問に対する回答が披露され
  ています。私もそうでしたが応募した句が入賞や掲載という
  形で評価されたことをきっかけに川柳にはまる人が多くいま
  す。ブログにはこの初入賞を体験した人のホットな喜びを
  歓迎します。これまでコメントをされていない方も川柳仲間
  とその喜びを共有する場としてのブログにぜひコメントを下
  さい。
  
2009.4.12
・川柳(五七五)の効用
  先日の朝日新聞に元マラソン選手の高橋尚子さん(Qちゃん)
  のインタビュー記事が掲載されていた。今後Qちゃんはマラ
  ソン解説者になるようで、解説の訓練を受けている。その中
  でQちゃんは一回の話がどうも長くなる点を指摘されたよう
  である。この点について先輩の増田明美さんのアドバイスは
  俳句を勉強しなさいということであった。俳句でも川柳でも
  同様であるが、短い(五七五)文章で自分の言いたいことを
  伝えている。物事の本質、ポイントを理解しながら短時間で
  コメント、解説を行うのには役に立つ。
  解説ではないが、会社でもプレゼンや議論の時にいつも話が
  長い人が何人かいる。この人達にも同様のアドバイスが必要
  であり、俳句や川柳を勉強するように言ってみよう。ちなみ
  に私はプレゼンの時間管理はきっちりとできる方であり、
  これも川柳の効用であると気がついた次第である。

2009.4.5
・川柳と新聞
  新聞の川柳の歴史は明治時代にさかのぼり、井上剣花坊とい
  う有名な川柳作家が明治36年に新聞「日本」で最初の新聞
  川柳の選者となった。現在では全国紙では朝日、毎日、読売
  産経新聞が募集を行っている。基本的には時事川柳が中心で
  あり、掲載句数、掲載曜日、選者、応募方法もまちまちであ
  る。その中でネットで応募できるのは朝日川柳(メール)の
  みであったが今年の4月からよみうり時事川柳はWebで応募
  できるようになった。同時に選者も20年以上続いた尾藤三柳
  氏から編集委員の長井好弘氏に変わった。
  またネットでも掲載句を発表しているのは毎日の万能川柳のみ
  である。しかしこちらの応募はハガキのみという統一されてい
  ない状況である。ゆくゆくは応募も掲載句もどちらもネットを
  使えるようにして欲しい。
  私自身は新聞川柳から川柳応募を始め、朝日、毎日と二誌への
  応募をしており合わせて30回程度掲載されたが、毎日は1年半
  前に投句はやめた。朝日も現在の選者とはあまり相性は良くな
  いので頻度が落ちていたが先日はたまたま拾ってもらった。
  よみうりは新選者になったこととWebで応募できるようになっ
  たので一度投句をしようかと思っている。

2009.3.29
・川柳とテレビ
  短歌と俳句は日曜日の午前中にNHK教育テレビの全国ネット
  番組が存在している。ところが残念ながら川柳では同様の
  全国ネットのテレビ番組は見当たらない。この理由の一つは
  川柳の多様性のためであり、お題を与えて募集をしても誰を
  選者にするかによって視点が異なり大きく選考句が変わる
  からであろうか。もちろん短歌や俳句でも同様のことがある
  が川柳の場合はその幅が広すぎる。ただその範囲を限って、
  例えば時事川柳的なものや日常の生活を描いた句はニュース
  番組の川柳コーナーという位置づけで存在している。また
  テレビゆえのビジュアル効果を加味した新ジャンルとしての
  フォト575の不定期番組も存在している。(NHKで3/30から
  5日間限定)現段階ではこの多様性が川柳の特徴だと開き直っ
  てこの事実を受け入れざるをえないか。それにしても川柳
  人口は増えているので、全国ネットのレギュラー番組誕生の
  ために何らかの力添えはしたい。

2009.3.22
・川柳に関する書籍
  時々地域の図書館に行き、川柳の本を探すがそもそも川柳
  の書棚数が少ない。日本十進分類法では川柳、狂歌は911.4
  である。911.4が背表紙に記載されている本はわずか書棚
  2段弱であった。それに比べて911.1の和歌、短歌は書棚で
  14段、911.3の俳諧、俳句の書棚は12段とはるかに多い。
  ただ図書館の検索により、川柳、短歌、俳句をタイトル検索
  をした結果は、それぞれ204、373、739であり、書棚の
  数ほどの差はなかった。書籍はあっても貸し出し数の頻度
  の少ないものは書棚には出されず書庫に保存されている。
  そういえば以前川柳の本を借りた時に書庫に取りにいって
  もらったことがあった。結局川柳の本が多く書庫に眠って
  いるということは借りる人も少なくマイナーということに
  なる。それではAmazonの書籍キーワード検索ではどのよ
  うな比になっているか調べてみた。川柳、短歌、俳句の比
  は1:15.6:15.7であり差は広がっている。ただGoogleで
  の検索結果では、1:2.4:1.1と差は大きく縮まっている。
  やはり前から述べているようにネットと川柳の親和性は良い
  が、書かれた物は圧倒的に少ないし読む人も少ないのが現状
  である。 

2009.3.15
・サイトの状況について
  サイト開設から1年2ヶ月が経ち、川柳三昧をご訪問して
  下さる方の数も本当に増えました。下のグラフが物語って
  いますが、今年に入って一日の平均ヒット数が約250となり
  多い日には300を越えています。またブログも一日のヒット
  数は100を越え、先週のコメント総数も40を越えこれまで
  の記録を塗り替えました。コメントを下さる方の数も増えて
  きました。それと共に新規公募川柳や発表情報もリアルタイム
  で提供いただき大変助かっています。(フルタイムの勤務、
  飲み会、ゴルフをこなしながらの一人の運営では限界があり
  ますので)ただ少々生意気かもしれませんが、掲載する公募
  川柳はきっちりと情報が提供されているか等自分なりの基準
  で判断させていただくケースもありますのでご了承願います。
      不景気とはいえ、ここを訪問される方々のご活躍もあり川柳
  ファンは増えています。今後も新鮮で質の高い情報の提供と
  句づくり(ちょっとおろそかになっています)に励みますの
  でよろしくお願いします。