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2008.10.20
・公募川柳の発表時の作者情報
  公募川柳の発表時に応募者(作者)についてどこまでの情
  報を発表するかは多種多様である。極端な例はサイトで発
  表しないというのもあるが、サイトで募集したならサイト
  で発表するのが基本マナーだと思う。情報量の少ない例と
  しては在住県名のみで作者名なし(タオルの詩)というの
  もある。ペンネーム(雅号)を発表している場合も、単に
  ペンネームのみのものもあれば、これに加えて在住県名、
  年代(年齢)、性別等の一部が書かれているケースが多い。
  ここで気になることが一つある。特にペンネーム(雅号)
  のみで発表している場合に、ペンネーム(雅号)のダブりが
  あったらどうするのだろう。主催者からペンネーム変更依
  頼が来るのだろうか。ペンネームにも著作権があるのだろ
  うか。ペンネーム(雅号)の発表の場合は年代、性別、在住
  県までの情報が欲しい。入選句と応募者情報とを対比して
  今後の参考にしたい。本名発表でも年代と在住県までの情
  報は欲しい。こちらは個人情報保護法との絡みがあるのな
  ら無理は言えない。


2008.10.13
・雅号、ペンネームについて
  川柳の雅号については、句会等に参加されてる方は自分の
  本名を少しアレンジして正統派の雅号とされている方が多
  い。ところが公募川柳でのペンネームはまちまちであり愛
  称や、ややふざけたもの、句の内容に合わせたもの等があ
  る。私自身も本当は本名に近いものにすることも考えたが、
  新聞の川柳からのスタートであり、掲載時には本名が全国
  に流れるのはまずいと思った。会社では川柳が趣味とは誰
  にも言ってなかったし、会社の上司や同僚に知られたくな
  いという気持ちも働いた。そのため新聞川柳には姓名形式
  のペンネームを使い、公募川柳にはまこっちゃんを使って
  いる。ただ新聞川柳で一度新聞社側の手違いで本名が掲載
  されてしまった。まずいと思ったが1週間たっても1ヶ月
  たっても誰からも何の反応もなかった。川柳欄に目を通し
  ているの人少なさを実感した瞬間でもあった。それなら本
  名に近い雅号にしても良かったのにと悔やんだ瞬間でもあ
  った。まあ今のところはあえてペンネームは変えずに本名
  での投句も少しづつ増やしていこうかと思っている。
  
2008.10.5
・川柳人口について
  日本で川柳を楽しんいる方の数は一体どれくらいだろう。
  ネットの検索ツールで調べたら川柳人口でヒットしたのは
  数十件であったが、具体的な数字が出ているのは川柳作家
  の大御所の尾藤三柳氏がインタビューで答えている一件の
  みであった。句会等に参加されている人は5万人、投稿家、
  愛好家を含めると約30万人らしい。一方それでは俳句人
  口はどれぐらいかと同様の方法で調べるとヒット件数は
  川柳の約20倍で数字もまちまちの値が出ている。少ない
  もので100万人から多い方では2000万人とバラツキ
  が大きい。ヒット件数の比や図書館での本の数の比から
  推定するとやはり川柳人口は俳句人口の1/20程度と
  推定する。最近の公募川柳の入賞者を見ていると女性や
  若い人も増えてきている。団塊世代のシルバー化も加わり
  川柳人口は間違いなく増えると信じている。この増加に当
  サイトが少しでもお役に立てばと思っている。
  
2008.9.28
・軽口について
  本サイトの立ち上げ時の川柳雑感に関西にも川柳のルーツ
  がないか調べると書いた。少し時間が経ったが一つ情報を
  見つけた。川柳の最初の句集の発行よりも50年ほど前の
  1709年に京都で『軽口頓作』という句集が出版されてい
  た。この軽口は川柳同様五・七・五ではあるが、最初の五
  文字は先生が出題され(例えば、にくいもの)応募者はそ
  の後の七・五をつけるというものである。そのために川柳
  よりは自由度がやや低いということになる。まだ軽口につ
  いて書かれている本を読み終えていないので川柳との違い
  等は調査中であり、これからこの雑感に順次紹介をしたい。
  

2008.9.21
・投稿句の整理
  ブログのコメントで投稿句は何らかの形で残しておいた方
  が良いと述べた。自分の作品はいわば自分の分身でもあり
  大事に扱ってほしい。最善の方法というのは人それぞれで
  違うが、ここで私の整理方法を紹介させていただく。私は
  まだ川柳を始めて6年目であるが、PCは仕事で20年以上
  も使っていたので何の迷いもなくPCでの整理を最初から
  行った。具体的にはエクセルにより、テーマ、作品、句の
  作成日、公募川柳名、コメントを1行に書いている。検索
  機能もあり過去の句を調べることも簡単である。入賞句は
  文字の色を赤に変えている。もちろんバックアップはしっ
  かりと二重、三重に取っている。ただこれだけでは味気な
  いので筆を使って書けるようにそちらも練習はしている。
  エクセルはそんなに難しいツールではないので是非活用を
  していただきたい。


2008.9.14
・著作権について(その三)
  基本的にはボツの句の著作権は作者に残るというスタンス
  を取っている。しかしこのスタンスがやや揺らぐような出
  来事(それほど大げさなものではないが)が起こった。
  ひょんなことから自分の句が今週の一句としてWeb上で紹
  介されているのを見つけた。昨年の11月に締切のあったあ
  る公募川柳に応募して見事ボツであった。ところがその主
  催者のサイトでは今も今週の一句として、その時のボツの
  句を紹介している。入賞でもないから作者にはそのことを
  伝えていない。当方はボツが確定した句については、その
  評価に納得がいかない場合には、他の評価を得るために同
  一句や同想句を投句していた。上記の例のようにその後で
  今週の一句に選ばれるようなケースでは、ボツが確定して
  いないということになる。ある意味ではボツの句でも日の
  目を見る(再評価される)チャンスがあるということにな
  り喜ばしいことかもしれない。ただ同一選者にあとで評価
  されるというより単に次点を紹介しているだけかもしれな
  い。いずれにしろ二重投稿の危険性もあるので慎重な対応
  を取りたい。
  
2008.9.7
・本質の理解
  良い句を作る上で重要なことは題材の本質を理解すること
  である。特に時事川柳等では政治、経済、社会、科学等が
  どのような方向に進んでいるか知る必要がある。また公募
  川柳ではお題に対する本質の理解が必要である。お題が例
  えばゴルフのように狭い範囲の場合はゴルフをやっていな
  いと表面的な句しか作れない。母の日、父の日等がお題の
  場合もやはり親の愛情とは何かを考えないと句はできない。
  そういう中で最近苦労したのは先日締切られたUD川柳であ
  る。ユニバーサルデザインの基本コンセプトや実例をいろ
  いろと調べて句を作った。そういう意味では公募川柳のお
  題を通して社会に触れたり、これまで考えてきたことを再
  度深く考えられるということが公募川柳応募で副次的に得
  られる。川柳がボケ防止に良いといわれるのはこういう点
  でもあると信じて句を作り続けよう。

2008.8.31
・サイト開設後半年たって
  2月に本サイトを開設して早くも半年がたった。この間募集
  紹介した常時募集を除く公募川柳は100件以上となった。
  平均では2日に1件の募集という盛況である。
  本サイトを訪問してくださる方も毎月増え、現在では1日の
  ヒット数が150を越えることもあり、公募川柳への関心の
  高さを実感している。雑感やブログでも少し触れたが、主催
  者側の公募川柳に対する姿勢はまちまちである。過去の入賞
  句、選者、お題、各種条件、著作権範囲等の運営姿勢を見て
  投句の判断をしていただければと情報を提供している。
  著作権の移動に関しては入賞作品のみの移動がやや増えてき
  ており、ここで以前から主張している方向に動いているのは
  望ましいことである。サイトをご覧の方々も主催者に言いた
  いこと等があればこの場(ブログのコメントで)を利用して
  いただきたい。
 



2008.8.24
・投稿をやめた理由
  公募川柳のスタートは以前この雑感に書いたようにある
  全国紙の時事川柳であった。その後もう一つの全国紙にも
  投稿を始めた。この新聞は購読はしていなかったが、掲載
  句をネットでも見られることもあって投稿をしていた。
  ただ投稿はネットではなくハガキによるものであった。
  一年少しの間に6句掲載されたが結局投稿はその後やめた。
  この全国紙の掲載句にはもちろんきらっと光る句も多いが
  中にはこれがと思われる句もある。多様性の幅が広いという
  言い方もできるが結局ついていけなかった。楽屋ネタ的な句
  が時々あったり、選者が教祖的であるように感じられること
  も離れる一因であったかもしれない。

2008.8.17
・ネットと川柳
  もともと川柳は江戸時代に柄井川柳が選者となり句を広く
  募集をして、入選句を選び賞品を渡していた。250年以上
  前にこのメカニズムがうまく回るようなシステムが存在し
  ていたのは驚きである。取次や会所を使いながら時には一
  万句以上もの応募をさばいていた。現在の公募川柳がブーム
  となった裏にはインターネットの普及が大きく寄与してい
  ると言える。一部かたくなにハガキの応募のみ(万能川柳等)
  もあるが、殆どの公募川柳はウェブもしくはメールでの応募
  を受け付けている。また当サイトのように公募川柳の情報も
  以前よりは入手しやすい状況となった。どちらかというと
  年齢層の高い人が多かった状況が変わり、若い人たちにも
  しきいが低くなったと言える。ネットが川柳のマイノリティ
  からの脱却に大きい役割を果たすことになるだろう。ただ
  川柳の多様性ゆえに質の低下を招くことになる危惧もある。