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2008.8.10
・川柳の独立性
  独立性という表現が適切かどうか分からないが要する
  に五七五だけで理解できるかということである。時事
  川柳の多くはその時代という切り口が五七五にプラス
  されて理解できる。あとで読んでも分からないものが
  多い。お題をもらって作る句もダイレクトにお題を入
  れた場合は別として、お題が入ってない句は時事川柳
  と同様である。もう一つレアケースであるが、雅号を
  句とセットにする場合がある。ローカル色が強いので
  サイトでは紹介していないメガネ川柳ではこれを奨励
  している。句毎に雅号を変えてセットで評価すると書
  かれている。川柳の多様性の一つであり目くじらを立
  ててもとは言う人もいるだろう。
  でもやっぱり五七五だけで分かる句でないと残らない。
  五七五で時代が分かり、人が分かる句を目指したい。

2008.8.3
・反戦川柳作家
  昭和初期の反戦川柳作家の鶴彬の生誕100年を記念
  してドキュメンタリー映画の制作が始まっている。
  鶴彬の作品で有名なのは「手と足をもいだ丸太にして
  かへし」である。調べてみるとこれだけではなく、
  あの時代に命をかけて詠んだ句ばかりである。例えば
  「タマ除けを産めよ殖やせよ勲章をやろう」
  「これからも不平言ふなと表彰状 」
  「胎内の動きを知るころ骨がつき 」などがある。
  最後の句の「
骨がつく」というのは言うまでもなく
  戦場から胎児の父親の骨が到着するという悲しい句で
  ある。いずれにしても重い句ばかりであり、今の時代
  の公募川柳とは違う世界である。私自身の川柳のモッ
  トー「
軽く、軽く、少し辛く」とはスタンスは違うが
  川柳の多様性の片方の端を見せつけられたという気が
  する。ともかく映画は完成したら見に行くつもりであ
  る。
  
2008.7.27
・外国人による文芸作品
  中国人の楊逸さんが日本語で書いた小説「時が滲む
  朝」で芥川賞を受賞された。過去にも僅かではあるが
  このような賞の候補にあげられた外国人はいたようで
  ある。小説以外ではアメリカ人のアーサー・ビナード
  氏は日本語で詩を書き中原中也賞を受賞されている。
  また長野県に在住のフランス人マブソン・ローラン氏
  は俳人であり、「朧月故郷なければどこも旅」などの
  作品がある。それでは川柳を詠む外国人はいるだろう
  か。残念ながらビナード氏やローラン氏のような人は
  いないようである。コロンビア大学の日本語科の学生
  が作ったという川柳「母ちゃんのつべこべ小言耳通過」
  という句をWebで見つけた程度である。川柳の楽しみ
  を外国人に伝えて川柳の楽しみを知ってもらい、ぜひ
  外国人の川柳作家が登場することを期待している。
  
2008.7.20

・川柳あんどん
  本日川柳あんどんの入賞句の発表があった。発表は
  佳作以上の40句ほどであったが、その他に商店街賞
  や入選が百数十句ある。こちらは句集・賞金の発送
  をもって発表にかえさせていただきますということ
  である。これは以前にも述べたように私としては嫌い
  なパターンであるが、川柳あんどんだけは事情を理解
  できる。昨年の川柳あんどんではこの商店街賞をいた
  だき、句集の到着で入賞を知った。たまたま8月20日
  頃に高山を旅行する計画があり自分の句があんどんに
  書かれているのを見て感激した。高山は町ぐるみでこ
  のイベントを行っており、高山を訪問して句を見て欲
  しいという観光政策の一つあるため、あえてWebで
  入賞句を発表しないのではないかと思われる。今回も
  発表句には選ばれなかったが、まだ昨年のように楽し
  みは残っているので期待している。以下の写真は昨年
  の町の風景であり、アーケードの両サイドや橋の上に
  川柳が書かれたあんどんが1ヶ月強の間展示されている。
川柳あんどん 高山
  

2008.7.13
・川柳の価値
  公募川柳では最高と思われる入賞賞金100万円の
  サイトを見つけて当サイトにも掲載した。はっきり
  言って公募川柳の賞金としては2桁高すぎる。なぜ
  公募情報サイトには掲載されていなかったのか疑問
  でもある。ものにはそれ相応の価値がある。逆の場合
  もあり、ケータイが1円であったり、マックが100
  円バーガーを売ったりしている。工場で汗を流して
  製造したケータイが1円で売られているのは寂しい。
  正しい価値を曲げているのは、歪んだ商業主義言い
  変えれば儲け主義ではないだろうか。今回の公募川柳
  がそうだとは断定はできないが、射幸心をあおり本来
  の川柳の姿ではない。高額賞金ではなく、例えば川柳
  あんどんのように入賞句が街中に掲載され皆で句を 
  楽しむという企画の登場を待ち望んでいる。
  
2008.7.6
・誰でもが口にする川柳
  古川柳の中には『親孝行したい時分に親はなし』や
  『はえば立て立てば歩めの親心』などの今でも通用
  する句が多い。ところが江戸時代から現在までの間
  にこのように人の心を的確に捉え、誰でもが口にする
  川柳はあるのだろうか。最近では、『赤信号みんな
  で渡れば怖くない』というのもあるが、ギャグっぽく
  少し違うような気がする。短歌に目を向けると割と
  つながっている気がする。明治では石川啄木や最近
  では俵万智の句は比較的有名である。それでは俳句
  はどうだろうか。正岡子規の句あたりまでは誰でも
  が口にする句はあるが最近ではないように思える。
  なぜ最近の五七五は残らないのだろうか。教科書に
  取り上げられないからだろうか。それとも誰もが口
  にするほど心を打つ句が詠まれてないのだろうか。
  
2008.6.29
・当サイトのご利用状況
  自分自身が公募川柳に投稿するために集めていた
  情報を川柳を心から愛する人々と共有する目的で
  数ヶ月前にサイトを作った。当面は積極的に広める
  活動はせずに、情報を探してられる方に見つけて
  いただこうと思っている。カウンターを定期的に
  チェックしているが、最近になりサイトへの訪問者
  が少し増えてきた。2月、3月は1日のアクセス数が
  10人程度であったが、現在は5倍程度に増えてきた。
  情報の量と質(特にこちらを重視)をこれまで以上に
  充実したものにして質の高い川柳人口の増加の一助と
  したい。
  質という点においての一例であるが、先々週に一度
  掲載した公募川柳を削除した。応募をしたら、アン
  ケートを送ってきて、その回答を持って東京のある
  展示場に行くのが入賞条件というとんでもないもの
  であった。



2008.6.15
・趣味欄に書けるか?
  趣味欄に川柳と書けますか?初対面の人に趣味を聞
  かれて川柳と答えますか?川柳を始めて5年たち、
  2年程前からは相手によっては答えるようになった。
  『仕事でき句が選ばれてほめられる』という気持が
  あり、言わなかったのが本音だ。仕事での付き合いの
  場合には、趣味が川柳と言ったところで話がゴルフ
  ほど発展しない。新聞の川柳投句もペンネームを使っ
  てた。本名を使うといろいろと雑音が聞こえてきそう
  に思ったからだ。ところが2年前に、手違いで本名で
  全国紙に掲載されたが、なんと反応がゼロであった。
  どこにでもある名前でもなく、見る人が見れば何か
  コメントがあると思っていた。結局川柳欄を見る人の
  少なさをあらためて感じた瞬間でもあった。それから
  は相手がユーモアのセンスがありそうな人には話すこと
  にした。でも履歴書(今後再就職で書く可能性はある)
  の趣味欄にはまだ書かないつもりだ。

2008.6.8
・ニコニコ防災川柳
  実はこの公募川柳については当サイトでは紹介しなか
  った。というのは東京在住という制限があったから。
  入賞の通知が一週間ほど前にメールで届き、5日から
  8日まで東京ビックサイトの東京国際消防防災展2008
  の会場で展示をしており、そこまで賞品を取りにこい
  という内容であった。仕事とも多少の関係はあるので
  5日に会場に行き、メールでの指示通り展示場所の近く
  にいた係員にメールのコピーを見せた。状況がどうも
  理解できないような係員は少しお待ち下さいと言い、
  戻って来たときに関係者が席をはずしているので分か
  らないという返事。しつこく食い下がるとまたどこか
  へ行き、今度は関係者と思われる人が来て申し訳け
  ないが賞品をお渡しする場所が変わったと言った。50m
  ほど歩いてやっと賞品のボールペンを頂いたが、どこが
  ニコニコ防災川柳なのか。主催が消防局というお役所
  ならしょうがないのか。それとともにここでもやはり
  川柳のマイナーさを感じざるをえなかった。ちなみに
  当方の入賞(優秀3名、入賞30名)作品は『震度当て
  防災王子と呼ばれてる』。

防災川柳 作品


2008.5.31
・著作権について(その二)
  以前に川柳の著作権について述べたが、今回ある公募
  川柳で著作権に対する新たな表現が出てきたので紹介
  する。公募川柳の40サイト(前回は25サイト)を調
  べた結果、
著作権の記述なし:16件、応募作品の著作
  権移動:18件、入賞作品の著作権移動:6件であった。

  入賞作品の移動が少し増えたが、依然応募作品の移動
  が多い。ところが『つぶやき川柳』という公募川柳の
  著作権に対する考えは新しい表現である。まず『応募
  作品の著作権は応募者本人に帰属します』と書かれて
  いる。しかしその後に、『当サイト運営中は当社が応募
  作品を独占的に利用できるものとし、応募者本人であっ
  ても他媒体への掲出や利用はできないこととします』と
  ある。結局実質的には応募作品の著作権が移動している
  のと変わらないのではないか。当サイト運営中はという
  期間限定はあるものの、運営終了時に応募者全員に連絡
  があるのか?紛らわしい表現はやめて欲しい。