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福岡 野口整体
あなたを治すのは誰?
普通、体の具合が悪くなったり病気になったりケガをしたりすると病院などに行きます。
車の修理を整備工場に依頼する如く、医者に診察をしてもらって何らかの治療を受けます。
でも、あなたの周りにいませんか?病院に行ってもなかなか治らないという人が。
又、あなた自身がそうではありませんか?
しかし、それは当たり前なのです。
病は「あなたの力」が治すのです。
この力を「自然治癒力」「修復力」「回復力」といいます。
病はあなたの体が持っている治す力が治すのです。しかも極めてごくごく自然に。
「馬鹿な事を言っている」
「病気やケガは治してもらうのが当たり前だろ」
「自分が治せるわけないじゃん」
「そういう力があるとは思えない」
無理に信じる必要は全くありません。どうぞそのまま積極的に疑って下さい。
あなたは今まで生きてきた中で「いつの間にか良くなっていた」という経験はありませんか?
例えば、転んで膝を擦りむいても自然にカサブタが出来て傷口をふさぎ、それがはがれて治っていませんか?
(小さい頃、自分でカサブタを爪ではいだりしたでしょ?)
頭をガツン!と打って出来たタンコブはどうやって治りましたか?すぐに氷で冷やしてその後は具体的にどうやって治しましたか?自然に治りませんでしたか?
又、手術と称して医者がメスで体を切り裂くのは、切っても後で傷口がふさがる事を前提として切っているのではないでしょうか?傷口がふさがらなかったら大変ですよね。
その傷口を自然に繋いで塞ぎ修復するのは誰でしょうか?
あなたです。
つまり「あなたの力」が治しているのです。
あなたの力が傷口を繋いで塞ぎ修復しているのです。そういう力があなたにあるという事を前提にして手術は行われているのです。その力があなたに無いならば手術はできません。つまりあなた自身の力が何よりもまず第一なのです。傷口を糸で縫うのは「繋がりやすくする為」にすぎません。
傷口を繋いで塞ぎ修復するのは「あなたの力」です。
体の事は体の専門家に診てもらわないといけない、と思って病院に行くのでしょうが、その専門家ですら傷口一つ「治せない」のです。この「治せない」の意味はお解りになられますね?
又、骨折してもその砕けた骨を連結するのは「あなたの力」です。折れた骨と骨のギザギザの断面をかみ合わせたりギブスをしたりするのは「繋がりやすくする為」です。繋ぐのは「あなたの力」です。
胃袋の一部を切り取った後もご飯が食べられるのは、切り口と切り口がくっ付くからです。切り口がくっ付かないならば、食べたご飯や飲んだジュースがお腹の中に漏れてしまいます。「あなたの力」がくっ付かせるから漏れないのです。ホチキスで留めたり糸で縫い合わせるのは「繋がりやすくする為」です。繋ぐのは「あなたの力」です。
あなたを治すのは、あなたの力だけです。
まず根本的に、他人に「治してもらう」という、幼少時から経験したり、親などの周囲の人に言われたり、TVやネットや雑誌で見たり、他人の話を聞いたりして、文字通り骨の髄までしみ込んで無意識に刷り込まれているその発想・感覚自体に誤りがあります。
あなた以外のこの地球上に存在するあらゆる他者は、あなたの回復のお手伝いをすることしか決して出来ません。あなたを治す事が出来るのは「あなたの力」だけです。これは真実です。
きっと受け入れ難い概念でしょう。だからあなたの病は治らないのです。
野口晴哉先生曰く
「病が治らない原因を医者や薬のせいにしているのは『自分の大便が出ないのは、あいつの気張り方が足りないからだ』と言っているのと同じです」
又、野口先生は、このようにも仰っておられます。
「他人が汗をかいて唸りながら気張ってもあなたの大便は出ません。あなたの大便はあなたが気張らないと出ないのです」
あなた自身の力があなたを治すのです。最初から最後まであなたの力がまず第一なのです。
他者は手伝う事しか出来ないのです。
病気やケガを治す事と車の修理をする事は同じではありません。180度全く違います。
自分の体の事には自分が責任を持ち、もっと自分自身の体が持っている力を信じてそれを十分に発揮しようとする気持ちを持つ事。この事をまず第一に心掛けるべきです。
私は宗教と特別な関わりなど持っていませんが、仏教の一派の禅に「父母未生以前の真面目」(ふぼみしょういぜんのしんめんもく)という言葉があります。
「父や母が生まれる前の本当の自分」。
理屈に合わない言葉ですが、これは「本当のお前とは一体何ぞや?」という事を問うているのだろう、と思われます。
我々は一人残らず全員、太古の昔の、病院や医者や薬など何一つ無い時代をたくましく生き抜いて生き残ってきた人間の末裔(まつえい)である事を自覚し、誇りを持つべきです。
この世に生を受けて様々な知識・理屈を身に付ける前の自然本来の本当のあなたは「強い」のです。
自分を過少評価してはなりません。
あなたは無力ではありません。
あなたは自分で思っているより、もっと「強い」。
この事を片時も忘れないで下さい。