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福岡 野口整体

もっと効く薬が欲しい!


何故か日本人は薬が大好きです。病院には行かないけれどもドラッグストアに行って薬を買い、飲む・塗る・貼るという人が大勢います。

とにかく薬さえ飲んでおけば大丈夫、何かあったらすぐ薬、とりあえず薬、何はなくともまず薬、薬のおかげで良くなった!薬ってすごい!ほら、具合が悪いならあなたもこの薬を飲みなさい!もの凄く効くから!1回試しに飲んでみなさいって!・・・。まるで新興宗教の信者のようです。

たとえある特定の宗教を特別熱心に信仰していなくても、ほぼ無自覚的に「薬教」という宗教の立派な信者である場合が多々見受けられます。

薬を絶対使うな!とは申しません。時と場合によっては必要です。

しかし逆説的ですが、薬を効かせたいならなるべく薬を使わない方がよい。



生物は内外の環境に適応しようとします。なぜならそうしないと生きていけないからです。最悪の場合、死ぬからです。

環境の変化に適応出来ない生物は滅びますよね?人間という生物も同じです。

ところが、この「環境適応力」というあなたの生命を維持する上での大切な働きが、結果的に逆効果を生んでしまう事がままあります。

その一つが薬を使用する場合においてです。

薬が段々と効かなくなってきた、病院で処方される薬の量が段々と増えていった、という話を聞いたり、或いは、あなた自身がそういう経験をした事はありませんか?

薬が段々と効かなくなってくるのは、人体が「薬と名乗り何らかの刺激・作用を体に与えるモノ」が体内にいる状態に対して、生命を維持し守る為に自動的に環境適応力を発動し適応しているから起こる現象です。

「適応する」とは「刺激に慣れる」という事です。

人間は刺激に慣れます。生きる為に。この人体の対応は生物として生存する為に本能に組み込まれているので、何人たりとも決して逃れる事は出来ません。

それから、薬を使う事による弊害(薬に副作用がある事はあまりにも当然すぎる一般常識なので省きます)の一つに、自分で自分を治す力が弱くなるという事が挙げられます。薬という他のモノに頼る事で自分の回復力を発揮する必要性が無くなり、結果的にその能力が鈍って衰え弱くなってしまいます。勿論、これも環境に適応して起こる現象です。

そして、使わない能力は衰えます。薬に自分の回復力の代わりを頼めば頼むほど自分の力は弱くなり、ますます薬が必要となります。体が薬に慣れる → 効かなくなる → 量を増やす → またそれに慣れる → 効かなくなる → 量を増やす → またそれに慣れる → 効かなくなる・・・・・こうなるともうエンドレスです。



薬を効かせたいなら薬を使わない方がよい。

むやみやたらに使わないことです。

普段から薬を飲まない人の方が薬は良く効くので「いざ」という時が違います。そして、回復力が弱くなるという事も防げます。

あなたは薬無しでは生きていけなくて、薬を飲んでいるからなんとかかろうじて生きていられるヒョロヒョロとした弱い人間になりたいですか?

それとも、元気ハツラツとして健康でたくましく強靭な人間でありたいですか?

薬を湯水の如くドンドン使う事で最終的に喜び笑うのは、製薬会社だけなのではないでしょうか?