<みちのくの・・・「とど」ふたたび>        2008/07/19-24

総括

エントリー車、新幹線「やまびこ」

20周年記念おめでとうございます。第1回ミーティングの年に生まれた赤ちゃんは、成人に達したわけです。 私事ですが、うちの息子も、まさにそうです。

 一言で20年と言いますが、毎年、実行するには様々なご苦労があったことがホームページの記録にも語られています。
 イーハトーブで20年。 記念すべき今回、私は是が非にも、自分の愛車で初参加することを決めていました。

 前回の参加は4年前。 自称「飲んだくれハーレーおやじ」の運転するハーレーサイドカーに同乗して、会場である七時雨に到達しました。
 そして、みちのく記念館でも、日本の単車の黎明期からの現物を目の当たりにして、感銘を受けました。

 残念ながら、都会で「旧車会」というと、暴走族がこの名称を使っています。爆音を立てて、傍若無人に走り回っています。
 単車が好きなのでしょうが、そんな人達とは、私達は全く別の世界にいます。

 20周年のみちのく旧車ミーティングの今回の特集は「陸王」でした。 戦前型の単車が、美しく手入れされ、整備され、実走していました。
 このミーティングは、そんな二輪車を愛する人々の集いなのです。

 そして、人里離れた岩手県の七時雨に集うのです。

 今回は、愛知県のほうから参加された方までいました。

 体力を調整し、単車を調整し、遥か彼方の七時雨を目指して来られたのでしょう。 脱帽です。

 では、私は・・・・。

 結局、片道700キロの七時雨には、愛車では行けませんでした。

 体調が悪く、片肺運転の私に、仕事のボスから許可が下りませんでした。

 愛車でのエントリーを目指し、91年型のホンダXLR BAJAを調整し、なおかつ、横須賀で、背中に「山賊」と「Team Kinjuro」と刺繍したベストを用意し、
ロードマップを印刷して、ETCカードを作り、出発に備えていましたが、主治医に報告したところ、ドクターストップが入ってしまったのです。

 出発を目前にし、うーん、無念。参加を中止することになりました。

 しかし、そんな私の背中を押してくれたのは、同道する予定だった、飲んだくれハーレーおやじと、なんと家内でした。
 家内は、 「行かないと後悔しますよ。電車代出してあげるから、行ってらっしゃい。」 と。

 その翌日、私は東北新幹線「やまびこ」のシートにいました。 盛岡駅まであっという間に到着。駅前でレンタカーを借り、カーナビゲーターの案内に従って、七時雨山荘に到着しました。
やっぱり、全然味気ない。 しかし、単車で行くことも重要ですが、ミーティングの役員さんも、現地に到着して、単車で来れませんでした・・・と、言う私に、

 「今、この地にいる事が重要なのですよ!」

と、声をかけて頂き、堅く抱き合いました。 再会を実感したのです。

 七時雨の山々は、静かに流れる雨雲に見え隠れしながらも、私を迎えてくれました。
 早く到着できた私は、広大な敷地の七時雨山荘の芝生の上に立ち、用意していた「山賊」のベストを着て、到着するライダー達を、
そして、気持ちを高揚させるその単車の排気音を迎えていました。 

 懐かしい顔と、懐かしい単車を迎える立場になっていました。 みちのく旧車ミーティング、永遠なれ!

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