音・音楽・オーディオ 2011.1.1
なんで、アナログレコードか?
聴き比べれば自明のことです。
十数年、求めてきたことが、やっと現実になりました。
アナログ音源の高音質デジタルデータ化です。
<高音質・音源>
「高音質デジタルデータ」を再現するためメインPCの音源を替えました ONKYO SE−90PCIです。
デジタルデータ化は「Internet」社の「Sound it ! ノイズリダクションパック」
分解能は24Bit、サンプリングレートは192kHzです。
休暇を利用して、200枚近い半世紀前からのアナログレコードを、デジタル化しています。
上の写真、YAMAHAモニタースピーカーも、修理したかったのですが、息子との最後の1年の同居の部屋では狭すぎるので、思い切って処分し、憧れていたBOSE先生のフルレンジモニタースピーカーに入れ替えました。辞書は冗談です。
現在は壁から下がっていますので、息子のスペースが広がりました。
「音」というものは非常に興味があります。特に電気的に記録された音の再生には興味がありました。
音楽CDは発売当初、理論的にもメンテナンスの点からも、感動いたしましたが・・・・・・まもなく失望しました。
当初7万円のサンスイのCDプレーヤーは未だに宝物ですが。
アナログレコードのカンツォーネ・・・この柔らかい音!!。
CDはなぜか、チクチクする・・・・(^^;)
いろいろ考えてみましたが、「聴覚」と「体で聴いている音」は違うのではないか・・・。
極端な話・・・・・欧米ではAUDIOの技術があっても、週末にはクラッシックコンサートに長蛇の列ができる。
「技術・テクノロジー」は居ながらにして、世界の「音楽」を聴くことを可能にしてきました。ラジオ、レコード、テレビ、オーディオなどなどの技術によって。
しかし、世界の「音」は、実は再現されていないと思っています。
オランダはコンセルト・ヘボウの管弦楽を聴いて来ました。
木の床に反響する、まさにアコースティックの「音」。 貴方の部屋で聞けますか?
あの音を自宅で再現することは不可能に近いでしょうが、私はある程度なら、可能なのではないかと思っています。それがテクノロジー、オーディオでしょう。そしてかなりの割合で、スピーカーの力が大きな要素だということがわかりました。
文明は、この「居ながらにして・・・・」を、有史以来、いろいろ可能にしてきたようです。蓄音機、電話、テレビ、車、ダイナマイト、飛行機、洗濯機・・・
開発した人々の偉業を私は信じています。しかし、「現代の状況」を偉人達が見たらなんと言うでしょう?
貴方はご家族と同じ音楽に感動することができますか?
我が家は、貧乏長屋にありますが、親子で音楽を楽しんでいます。その「デジタル音漬け」の息子が気付きました。
「このスピーカー、良い音するね。」
そうです、コンパクトCD・MDプレイヤーやPCに取り込んで聞くCDレコードの音や、携帯電話で聞く音楽などは、オーディオの音と比較になりません。
確かに、アナログレコードの埃を取ってターンテーブルに載せ、針を下ろして聴くことの手間を考えれば、近年のポータブルデジタル音楽プレイヤーは気軽に音楽を楽しめるようになりました。
しかし、圧縮されたデジタル音楽に比べれば、もっと心地良い「音」が世の中には存在するのです。
音は耳の聞いている空気の振動です。
耳・・・・・、じゃあヘッドフォンはどうでしょう。 いろいろなヘッドフォンをそれなりに試してきました。
そして、仰天したのがオーディオテクニカの「ATH−PR05」というものでした。
試聴に供されていたので、聴き比べてびっくりし、自宅へ飛んで帰って家内に借金し、ラスト三つのうち1台を購入しました。
後はいろいろ機会があるごとに、聴いてみましたが、これを凌駕する代物は現れていません。
もともと私の考え方は、モニタースピーカーをフルドライブして、家内にぶっ飛ばされるより、まだ、ヘッドフォンで聴いた方がまだましだということです。
9畳相当の洋間で息子と、こそこそYAMAHAモニタースピーカーを普段は聴いていますが、家内が出掛けようものなら、フルドライブしています。
そして、やっとレコードプレーヤーを購入して、毎日アナログLPレコードをデジタル化しています。
びっくりしたのは、アナログレコードのポテンシャルの高さ!!
これを納得のいくデジタル化するのに20年以上かかりました。
<昔、CDに失望?>
どうしてCDレコードに失望したか・・・・現代は将にデジタルの時代で、皆さんデジタル音源を楽しんでいらっしゃる。
その昔、初めてCDの発売されたころ、レンタルCDを借りては、「音楽用カセットテープ」にとって自分の小さなライブラリーを作っていました。
各電器メーカーは実に様々な特色のある「カセットテープ」を造っていました。
そこで私は、同じ音源(CD&アナログレコード)を使って、いろんなテープに録音して、再生し、聞き比べてみたところ、面白いことが分かった。
一番良かったテープが・・・・VHSテープ・・・・・ (^^ゞ
卑怯者!!てなもんですね(^^;)
私はエンジニア・技術屋さんじゃないのでウンチクや専門知識なんてものはまるでない。つぎ込む金もないから、「オーディオマニア」でもない。しかし、父母が好きだった音楽が好きで、先祖から伝わるアナログレコード音楽が好きで、父が毎月購入してきたレコードが好きで、それらをより良い音で聴きたかった。
それで、アナログレコードやCDレコードをコンパクト化して、つまり「カセットテープ化」して楽しもうとしたわけだったんです。
実家にはトリオの3ウェイ4チャンネルステレオが鎮座していましたが、結婚して独立し、オーディオを一から揃えることになった。それで、当時走りだったパソコン通信の(インターネットではないのよ(^^;))掲示板で「ONKYO」のアンプ「A819RS」をメーカー点検付きで安く購入し、スピーカーは「ボーズ」フルレンジスピーカーか「JBL」が欲しかったんですけど、手が出ず、実家のリアスピーカーをかっさらって来ていた。
ある限りのガラクタでも、いい「テープ」を創りたかったので、特売で同じくらいの値段・グレードのカセットを買ってきては聴き比べていました。そして、同じ音源であれば、どのメーカーのどのテープかを聞き分けることが出来るようになっていました。
オーディオの本もいくつか読んでみて、「音」は「入り」と「出」が重要との結論に達しました。
それとスピーカーの性能は、その重さに比例する・・・とあるのを見つけました。
オーディオルームにも通いました。なるほど、信じられるのは「自分の耳」(実は体全体?)そして、選んだものがVHSテープ(^^;)
意外と気に入ったのがTDK、マクセルの順、びっくりしたのはSONYさん・・・テープとデッキ・システムの相性もあると聞いて不安になりましたが、カセットデッキもSONYだったのに、HF、HSなんてテープはどうも・・・・でした。
いやほんと、ソースから録音するとVHSテープはとてもいい音がしました。
じゃあ何が対象で、何が私の尺度なのか・・・単なる好みの問題じゃないか?と言われれば・・・・・・・
それまでかもしれませんが(`ε´)
高校時代は吹奏楽部(卒業まで譜面の読めないサードトランペッター(^^;))で楽器の反響音は体で知っていましたし、物心付いたときから聴いてきたアナログレコードのクラシック音楽も、そしてオランダで行ったコンセルトヘボウのシンフォニー・・・・本物の音!!それと同好の士達。インターネット時代になってこだわりのある人達と連絡が取れるようになりつつあります。これらサイトも紹介したいと思っています。
情念の響き「津軽三味線」、やはり本物の音は違います。
演者の波動が伝わってくる。
そんな気がします。
この人は、私の従兄弟のだんなさまで、忘年会の余興に津軽地方の「音」を聴かせてくれます。
そんな「音」を時折聴きながら、サウンドを語ってみたいと思っています。
<スピーカーという器械>
中古市場からも消えた、名品スピーカー「YAMAHA NS−690U」 経年変化と市場について。
皆さんも様々なスピーカーをお持ちだと思います。
こうやって現在インターネットを見ておられるということは、何らかのスピーカーがPCに接続されている現実が御座いましょう。
さて、このスピーカーと言う、電気信号を音に変換してくれる器械は、オーディオの中でももっとも技術革新するべき部分が少ない、ある意味「完成された器械」であると言っても良いと言われています。
値段は様々に、御座いますが、基本的にその機能の性格上から、重さに再生能力が比例すると言っても過言では御座いません。
数年間、オーディオルームに通い続けて得た結論は、「良いものは良い」と言うことでした。当研究室では、YAMAHAの1000Mを続けて2セットも所有した経緯が御座います。
あ〜しかし、なんて愚かだったんでしょう。690Uと1000Mの違いが見抜けなかったとは・・・・・
どのスピーカーに限らず、ウレタンのエッジ(コーンの周囲)は経年変化で、バームクーヘンのようにぼろぼろになります。うちの690Uは、一度ウーハユニットを総とっかえしていたのです。新しいユニットは対策が採られているだろうと甘い考えでした。天下のYAMAHAを信じたのです。
しかし、見事にその期待は裏切られました。10年経ってみると、同じようにぼろぼろになりました。全く気付かなかったのですが、今日スピーカーの向きを変えようと、ふとウーハのエッジに触れると、もろくもボロッと穴が開きました(T_T)
1000Mはこの部分は布で出来ておりました。すなわち経年変化は知られざる・・・・・スピーカーの性能ということだったのです。
当研究室も、息子の成長によって手狭になっており、確かにBOSEのフルレンジスピーカーに浮気心がありありだったのですが・・・YAMAHAはその浮気心を20年前に見抜いていました。
JBLには修理キットが有ります。じゃーYAMAHAはどうか?
1000Mをお買い上げの方は、保障されます。今だ中古市場で流通しています。690Uはどうか?はるか昔に中古市場から消滅しておりました。その理由はこれだったのです。
もうユニット交換は致しません。交換できても、また時間経過でぼろぼろになり・・・・・子孫に残せないからです。1000Mを残すべきだった。
市場原理に愕然とした日曜日でした。(2005.08.28)
<YAMAHA NSー690Uスピーカー> その後
その後の更なる検索で、YAMAHA は、低料金で、690シリーズの経年変化耐久性を大幅に改善したエッジの交換をやっていることが判明しました。
YAMAHA万歳!!(2005.09.10)
ウレタンの部分をセーム皮に交換し、スピーカーの磁石を再磁する業者も有ります。 これらも、素晴らしい技術のようで新品のエッジを交換する人もいるそうです。
<インシュレーター>
2006年、秋の訪れと共に、再び音楽を聴くようになりました。
うちのPCはオーディオに接続されていますが、まず、PCから再生していた圧縮されたデジタル音楽。PCに搭載されている音源によってある程度左右されるようですが、うちのこれはいただけない。
所謂PCの音源チップです。
オーディオのCDプレイヤーの再生音とは比べ物にならないのです。もともとPCはノイズの塊ですから、当然と言えば当然なんですが。
秋になって、CDプレイヤーでサッチモやサラボーンを聴くようになったら、スピーカーの環境が気になりだしました。
ふと、インシュレーターを入れてみたくなりました。
定価9千円近くするインシュレーターを格安で購入しスピーカーの下へ入れてみました。
効果は絶大で、音にメリハリが出ました。
DVD−audioの研究は進んでいませんが、どうやら最近のCDだって、なかなかの音を聴かせてくれています?
<アンプ サンスイ AUーα205>
ONKYO 815RS アンプ ついに交換することにしました。
本当は、幾度となく、アナログレコードプレイヤーを購入しようと思っていましたが、アンプの方がいよいよ寿命といえる状態になってきました。20年使ってきましたが、雑音が忍耐の範囲を超えました。
中古専門店へ行くと、サンスイのアンプが手ごろな価格で売っていました。
ONKYOのアンプはビンテージもののせいか買取4000円の値が付きました。
儲かった感じがしました。
で、さっそく配線を総入れ替えして、サンスイのアンプを試してみました。
これは・・・・・
デジタル音源に、チューニングされています。今までのアンプではCDなどの音源でこのような音は出ませんでした。
さすがデジタル世代のアンプ。しかし、しっかりPHONE入力も付いていますから、こんなものでしょう。
ヘッドフォンで聴いても、それなりの音を出してくれています。まあ当分、アナログレコードを聴く予定もありませんから、これで良しとしました。
次は、余裕が出来たら、スピーカーをなおしたいですね。
DVD−audioの研究は進んでいませんが、どうやら最近のCDだって、なかなかの音を聴かせてくれています?