「FX」 と 「DX」 を比べると トップページへ
画角とボケ
ニコンの場合、「FX」はいわゆるフルサイズで、35oフィルムサイズとほぼ同じサイズ、
「DX」は、それの約2/3のサイズのセンサーを使っています。
センサーサイズによって、写り方はどのようになるのでしょう・・・・?
特に、画角とボケ方を比較します。
共通設定
同じピクチャーコントロールを使用しないと画像に差が出るため、いつも使用している
カスタマイズした共通のピクチャーコントロールを使用。
ホワイトバランスは「5260 K」
輪郭強調なし
「FX」は、ニコン「D3s」
「DX」は、ニコン「D300」を使用
ピントは「ラクダ」のマーク付近・絞りは解放
被写体までの距離は同じです
「DX」は「FX」に比べると、センサーが約2/3の大きさなので、約「1.5倍」の大きさに写るといいますが
どのくらい大きく写っているのでしょうか・・・・。
(ア) ニコンD3s シグマ「105o F2.8 マクロ」 ニコンD300 シグマ「105o F2.8 マクロ」
確かに「DX」サイズのほうが大きく写っています。
「DX」は、焦点距離の約1.5倍に写る・・・・これが換算○○oと言われることです。
当然ながら約1.5倍「ブレ」やすくなり、「FX」を約1.5倍に「トリミング」したような感じです。
こんどは150oと105oのマクロレンズを使って比べてみます。
ニコンD3s シグマ「150o F2.8 マクロ」 ニコンD300 シグマ「105o F2.8 マクロ」
「FX」は150o、「DX」は105oのマクロレンズです。
「FX」は「DX」の焦点距離を約「1.5倍」にしたものとおなじようなので、150oと105oはほぼ同じ大きさに写っています。
写っている大きさはほぼ同じなのですが・・・・「ベネトンF-1」のノーズの赤帯部分やバックの模様などを見ると、
両レンズとも絞り「F2.8」解放なのですが、「FX」のボケが多いようです。
このように「FX」は「DX」同じような大きさに撮る場合、「FX」のボケが多くなっています。
当然ですが、焦点距離の長いレンズのほうがボケ量は多い・・・・この違いが、「FX」のほうがよくボケる・・・・ということです。
そこで同じ150oを使い、「FX」に「1.4倍テレコンバーター」を付けてみました。これで同じような大きさに写ります。
ニコンD3s シグマ150o F2.8 マクロ 1.4倍テレコン ニコンD300 シグマ「150o F2.8 マクロ」
150oを「1.4倍」にした「FX」のボケ、150oが「約1.5倍」になる「DX」のボケ
写る大きさ・ボケ具合・・・・ほぼ同じようです・・・・同じ150oですからね・・・。
1.4倍と1.5倍・・・大きさの違いも分かります。
また、「FX」と「DX」同じレンズで同じ大きさに撮ろうとすると、「FX」の方を距離2/3ほど近づけることになります。
近づけるということは、ボケやすくなるということですね。
「FX」と「DX」・・・・・なかなか面白そうです。