■ ナイキJ エアパーク展示バージョンについて

ナイキJ 航空自衛隊の地対空誘導弾「パトリオット」が導入されるまで、防空任務についていた「ナイキJ」 (原型は米国のナイキハーキュリーズ)です。ナイキハーキュリーズのキットはレベルから1/40 で発売されているようですが、入手困難なので、今回はフルスクラッチすることにしました。

航空自衛隊浜松広報館エアパークで屋外展示している画像を参考に、1/72スケールでミサイルと 発射機を作りました。


■ 制 作

ナイキJ ナイキJ

ミサイル・発射機とも、かなりの数の図面・画像などインターネットで入手することが出来ました。 これまでのように、Inkscapeに図面などを取り込み、部品図を作成します。

ミサイルは本体とブースターに分かれています。

本体の作成ですが、まず、本体の直径に合わせるため、プラ棒に0.1mmのプラペーパーを巻きつけ 接着し、先端中心に真鍮線を埋め込みます。後端を電動ドリルに咥えさせ、粗めのヤスリで削りながら外観 を整えていきました。電動ドリルは回転速度を可変できるものを購入してあったため、思った以上に効率的 に形を整えることができました。また、先端に真鍮線を埋め込んだため、先端が折れたり、削り過ぎたりす ることを防ぐことができました。

ブースター部分は、基本的に4本のプラ棒を合わせただけの形状ですので、写真を参考に細部を作りました。


ナイキJ ナイキJ

発射機は、できるだけ正面から撮影した写真を準備し、Inkscapeで部品図(写真のA4に印刷されているもの) を起こします。これをプラバンに貼り付け切り出したものを貼りあわせて形を整えます。

ナイキJ ナイキJ

ナイキJ ナイキJ

エアパーク展示品の写真をもとに、マーク作成と塗装を行います。ミサイル本体は白塗装、「航空自衛隊」の文字 はゴシック体で黒でしたので、透明のミラクルデカールで作成しました。

ブースター部分の注記は、オリーブドラブ色の背景に白色の文字なので、白色のミラクルデカールに白色文字、 周囲をオリーブドラブ色に近い色で塗りつぶして作成しました。塗装後貼り付けてみると、色に差があったのでタッチアップ しましたが、やはり目立ってしまっています。塗装色と印刷色をできるだけ一致できるようにデータを作る必要があります。


ナイキJ ナイキJ

ステップの網目などは汎用エッチングパーツを利用し完成としました。