「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム


4/30(金)の進歩 オオカメノキを探して  ちのの研 究材料であるオオカメノキを探しに、私・ちの・ミッチーの三人で笹谷峠に行った。峠の宮城県側の入り口に着くと、「雪崩の恐れがあるので 5/10 まで封鎖」と書いてあった。前もって調べもせずに来てしまった。しまった、私は抜けているんだと思い出した。しかしここで機転を効かせ、高速道路で山形側 に抜け、峠の山形側の入り口に行った。予想通り、山形側からは峠に入れた。そして道々車を停めて、オオカメノキを探しながら進んでいった。オオカメノキ は、ぽちぽち何個体かは見つかった。しかしどれも花を付けそうになく、調査場所としては今一つという感じがした。ついでに峠まで行ってみたけれど、道路に はどこにも雪は無かった。宮城県側の入り口をふさぐ柵が、峠道の唯一の障害物なんだろう。嫌がらせとしか思えないな。その後、泉ヶ岳に行こうとしたけれ ど、ちのの体調不良で断念。ま、時間も遅かったし、泉ヶ岳には改めて別の日に行ってみるか。
 笹谷峠の宮城県側入り口付近で、フキのオスメス花序が結実しているのを見つけた。フキは今まで、オスとメスという二つの性型からなると言われていた。オ スメス花序はひょっとすると両性で、フキにおける第三の性型なのかもしれない。
4/29(木)の進歩 飛躍への勝利 ベガルタ仙台がア ビスパ福岡に逆転勝ちした。飛躍のきっかけとなる素晴らしい試合だった。
 このところ、まったりとした休日を過ごすことに憧れていて、「まったりとは何か」を考えぬまままったりと過ごした。昨夜、日本代表の試合を見て夜更かし し、朝起きるのが遅かったことも一因である。今日は二時から試合なので、研究室に行くのも中途半端な時間になってしまったのだ。で、シチューを作りながら 試合を待つことにした。
 今日の仙台の前半は、今期最高の出来だった。中盤でプレスをかけボールを奪うと、少ないタッチでぽんぽん繋いで小気味よく攻めて行く。これがベルデニッ クサッカーかと、見ていて楽しかった。しかし前半 40 分、集中を欠いて篠田をどフリーにしてしまい失点。またしもて悪い癖が出た。後半 13 分には、FW の萬代と大柴を、一挙に佐藤と中原に入れ替える。この二枚替えを選手自身が珍しがったのか、その 13 秒後に失点して 0-2。集中、集中だよ。仙台の反撃はここから始まる。まず、財前のクロスに佐藤が頭で捻ったところへ中原が飛び込んで一点。失点後すぐに取り返せたこと が大きかった。1-2 となり、俄然反撃ムードが高まった。よく言われるように、2-0 とリードしているところで失点すると、「追いつかれるのでは」と焦りが出てしまう。負けている仙台側からすると、「追いつくわけないよ、焦ることないよ」なのだが、福岡は焦ったみたい。後半 20 分に福岡が PK を外すと、福岡の焦りは最高潮に達したのではないかと思う。そして後半 31 分、財前が、DF を抜かずにカーブのセンタリングで中原に合わせるという技巧を見せついに同点! 久々の興奮だ。じゅりは、私の奇声にびびって二階へ避難。終了間際、素早いリスタートから小原がフリーでボールを貰い仙台にチャンス! 「行けー」と思ったら、試合を映さずにロスタイム表示を映す CS であった。試合の流れを読めよ、ディレクター。ようやくにして試合に画面が切り替わった瞬間、シルビーニョのヘッドがゴールに突き刺さっていた。3-2 で逆転勝利!
 今日の勝利は本当に大きい。負け続きで、なかなか点も取れず、失点したらもうお終い、我が辞書に「逆転」という文字は無いって状態だった仙台が、0-2 をひっくり返したのだ。試合内容も良く、目指すサッカーに近づきつつある感じだった。選手は自信を掴んだと思う。次の湘南戦に勝って、この自信を確固たる ものにするのだ!
4/28(水)の進歩 明日は福岡戦 早くも明日は、敵 地でのアビスパ福岡戦だ。チームがてんで調子を出せない中、中田・萬代を先発に起用する模様だ。ベルデニック監督は、「どのメンバーがベストか探っている 状況」(泉区ネット掲示板より)らしい。紅白戦とかでわ からないのかなーとも思うが、早くベストメンバーを見つけて欲しい。しかし、そもそもベストメンバーが J2 最低レベルという心配が無いではない。ともかく、福岡にもやっつけられて、「泣きっ面に蜂」などと言っても受けないと思うので、いい加減に勝って貰いた い。
 もはや恒例となった、「ザッツ、マルコス! ちょっと出てすぐ離脱」は、期待に応えて今回も実施の模様である(河 北新報より)。復帰まで 2-3 週間とあるけど、「週間=月」であるので注意が必要だ。
 生物学科三年生向けの講義をした。予想通り出席者は減っていて 26 人だった。でも、出席した学生はみんな熱心に聴いてくれて、私は満足出来た。ネタもそれなりに受けたし。
 ちのは、卒業研究のテーマを装飾花の適応的意義に決めた。さっそく一緒に東北大学附属植物園に行って、オオカメノキ(装飾花をつける低木)を探した。し かし見つからず。やはりもう少し標高が高くないと駄目か。その後、イカリソウの実験処理をしているしんや・イタポン・ひさし・みっちーに合流した。そして 作業の様子をただ見守る私であった。
4/27(火)の進歩 私だって指導に勤しむ のだ。ま ずは、先輩達を交えてしんやの卒業研究について議論した。イカリソウの蜜測定をどう行うかだ。しんやはさっそく、袋がけ用の袋作りを始めた。次に、文献集 めを進めるミッチーをさりげなく眺めた(それが指導か?)。そして、卒業研究のテーマの候補二つのどちらにするかで悩むちのをひしひしと揺すっておいた。
 ひさしぶりにりんかに会ったので、調査の進行状況を聞いた。昨日は、秋田のフキ調査地で、地下茎にマークをしたり種子の回収をしたそうだ。研究室に帰り 着いたのは夜中の一時らしい。温泉に入って帰ったためということを差 し引いても、ほんによく頑張っている。明後日も秋田に行くそうだ。毎回 7-8 人を手伝いに引き連れていく姿を見て、研究室にすっかりなじんだと安心する私であった。
 研究棟の廊下を、タイヤを転がして走る怪しげな人物がいた。彩子であった。彩子は、この夏、生態学会に初めて参加する。「初めてのお使い」みたいに、浮 き浮き初々しく申し込み手続きをする姿が好もしい。りんかも学会発表するので、発表の演題を一緒に考えた。内容を的確に表す演題がなかなか思い浮かばず苦 心した。
 林木育種センターの研究員となったがんちゃんからメールが来た。「これ論」の読者が周りにいるようで、「きみこれ論の表紙に出てるよね」と言われたん だって。
 てるちゃんの論文にコメント。明日にでも返送しよう。
4/26(月)の進歩 先輩たち、後輩の指導に勤しむ  しんやの卒業研究が始動した。さっそく、イカリソウの蜜量の測定に着手した模様だ。どうして「模様」かというと、私が、仙台スタジアムでため息をついた り、女子日本代表に歓喜したり、イタヤカエデを植え替えたりしている間に、イタポン・オノダ・ひさし・ヒラガが積極指導していてくれたのだ。ありがたやあ りがたや。今日は今日で、りんかの調査を手伝いにみんなで秋田へ行っているようだし。まさに、私がいなくても研究教育に全く支障がない研究室と言える。
 この春に卒業して社会人となったしいちゃんからメールが来た。会社の同期生に「これ論」を読んで下さった方がいて、「修論書くときには本当にお世話に なったよ!」と言われたそうだ。わあい。表紙のモデルの実物(しいちゃんは、右から四人目のレプリカを着た選手)に会って、感激してくれたであろうか? さらにしいちゃんは、私がとても喜ぶ報告もしてくれた。ありがとう。私の教育の成果は、だいたいにおいてこの方面で結晶する感じである。
 友蔵の論文にコメント。考察の構成について私の意見を述べた。
4/25(日)の進歩 健気なイタヤカエデを植え替える  晴れていたと思ったら突然雨になったり、雨がやんでまた晴れたりの変な天気の日曜日だった。ぽかぽか陽気の中で庭仕事をしようと思っていたのに憤然だ。で も、晴れた時を見計らって庭仕事をした。前から気になっていたのだけれど、家の裏にイタヤカエデの稚樹があった。これは、二年ほど前に、捨てようと思って 裏に置いておいたものだ。それが健気に根付いて今日に至っている。その健気さに心打たれ、というか、通り道で邪魔だったので、別のちゃんとした場所に植え替えることにした。和室の 前の坪庭のヒメシャラの下で、今まで植えた植物がことごとく枯れている場所だ。 この子なら、立派に育って坪庭の趣を増してくれることであろう。
4/24(土)の進歩 悲しみと喜びの一日 ベガルタ仙 台がまたしても負けた。出るはため息ばかりなり。
 午前中、じゅりを連れて太白区役所駐車場に行った。今日は、狂犬病の予防接種の日なのだ。じゅりは相変わらず、注射をされても気づかない。便利な子だ。
 午後は、仙台スタジアムで、ベガルタ仙台対ヴァンフォーレ甲府戦だ。マルコスが復帰するという話しに、「また途中で倒れて負傷交替、全治数ヶ月になるん じゃないだろうな」と思った。試合は、開始早々、数馬とガスパルが立て続けにバロンにかわされあっさり先制を許してしまった。数馬は、以降はバロンを押さ え込んだだけにこのプレーは残念だった。一方のガスパルはねえ。高桑もほとほと愛想を尽かした模様だ(サンスポよ り)。攻めに関しては、やはりマルコスがいると違うという感じだった。彼がいると前線に起点が出来、チャンスが生まれる。シュートもけっこう打てたし。し かし後半早々、いきなりもんどり打って倒れてしまった。そして交替。想像した通りの展開に思わず笑ってしまったよ。終了間際、萬代が一点を決めたのがせめ てもの救いか。
 仙台の病状は深刻だ。ボールを貰っても、ボールを取られるのを怖がるばかりで、積極的に勝負をしかけようとしない。勝負すると取られてしまうので的確な判断ともいえるのだが。もたもたしている内に相手に囲まれ、しかたなく バックパスしてしまう。スペースを作り出す動きが無いので、甲府陣地に隙が出来ない。当然のこと、スペースに走り込んでボールを貰うこともない。
 鳥栖に負け甲府に負け、いったい勝てるところはあるのかしらんって感じになってしまった。勝てる相手は川崎だけか。しかし、暗くなってもしかたない。明るいことを考えよ う。今日の試合は、今までよりは得点の予感がした。今シーズン(7 試合目)で四点目を上げた。一試合で四点取ってしまうチームがあることを思うと(その陰には、一試合で四点与えるチームの存在がある。どことは言わない が)悲しくなるが、流れの中で上げた初めての得点だ(過去三点は、PK、相手の凡ミス、PK)。
 夜は一転してお祭り気分となった。正直勝てないだろうと思っていた北朝鮮に日本が快勝。見事、五輪出場を決めた。めでたしめでたし。
4/23(金)の進歩 じゅりは怪しくない 相続手続き のために横浜の実家へ。相変わらず、じゅりを連れての重たい移動であった。帰りに東京駅で、じゅりのかごを柱の側に置いて店に入り買い物をした。戻ると、 警官が三人ほど、じゅりのかごを覗き込んでいる。「私の犬です」と言うと、「警戒中なもので」と答えた。じゅりのどこを警戒するんだいっ!
4/22(木)の進歩 Ovid 昼食時、統計の勉強会 の話になった。「生物統計学」(共立出版)の各章を分担して担当し、勉強する会を昨年行ったのだ。やがて話は、小野が  Ovid を使ったことがなかったという話しに移った。それを聞きケイメイが考え込んだ。「Ovid ………? 俺、担当したっけ? ……… いや違う、Anova を担当したんだ」。ケイメイへ、Ovid は統計の手法ではない。文献検索システムのことだ。
 ミッチーと卒業研究の相談をした。ミヤマタムラソウを材料に食害の影響を調べようかという話しになったけれど、牧研究室にいた宇山君が修論でかなり詳し く調べていた。で、他のテーマはないかなと模索した結果、花や果実への食害が、花の大きさと数の進化に与える影響の解析ということで、あれよあれよとテー マが決まった。「大きさと数」というのは、私が大好きなところなんだよね。
 彩子の論文セミナー。メスバチに擬態してオスバチを引き寄せるランの花の香りの話を紹介してくれた。交尾し終えたメスバチが出す香り成分と同じものを受 粉済みの花が放出して、オスバチの再訪花を防ぐそうだ。なかなか感心する仕組みだ。でも、ランの繁殖成功に関してもう少しデータを取って欲しかった。
 今日はこれから再び実家に戻ります。またしばらく更新はお休みです。
4/21(水)の進歩 講義始まる 理学部生物学科三年 生向けの講義が始まった。出席者は 31 人。大幅に遅れてやって来て、五分ほど聞いて退出していった二人組がいたけれど、私には見えなかったことにしよう。今年の三年生は(も)すごく熱心で、講 義中に質問がたくさん出て嬉しかった。鋭い質問も飛び交い、焦ってしまうことも二度三度だった。これからが楽しみな学年だ。もっとも、質問にたじろぐ私に 早々に見切りをつけ、次回の出席者が激減してしまう可能性は否定出来ない。
 四年生と卒業研究の方針の議論をした。ちのは、装飾花の研究にするか花の色の変化の研究にするか揺れている。来月早々にはどちらかに決めよう。しんや は、蜜量の個体内変異の研究に取り組むことになった。先行研究がたくさんあるので、どう独自性を出すかが鍵となりそう。みっちーとの相談は時間切れで出来 なかった。明るい内に帰って芝刈りをしたいんだよ。そのかわり、明日の午前中にみっちり議論しようね。
4/20(火)の進歩 業務再開 一週間ぶりに研究室に 戻ってきた。まずは、溜まっていたメールの処理をした。山のような迷惑メールにうんざりした。間違って、必要なメールも捨ててしまいそうで怖い。終了後、 くにっちの論文を Functional Ecology に投稿した。今はどこもインターネットで投稿出来て便利なものだ。そこへ、申請していた科学研究費が採択されたとの知らせあり。はたして給付される研究費 はいくらか? いくら採択されても、「研究費 500 円」とかじゃ意味無いので、事務に確かめに行った。それなりの額でまあ安心した。その後、友蔵の論文を読んで思索を巡らしたり、四年生と卒業研究のテーマ の話をしたり、りんかにフキの研究の進行状況を聞いたりして一日が終わった。
4/13 - 4/19 母逝く 突然の知らせで実家 へ。
 確かに、間質性肺炎という質の悪い肺炎を患っていた。しかし、病と付き合いながら、長く生きていくと思っていた。本人も家族も、こんなことになるとは 思っていなかった。
 実家で、酒を重ねた。生前は、「あなた飲み過ぎよ」と必ず言われたけれど、もうその言葉を貰うこともない。母のいなくなった実家は、背景だけの人物画の ようだっ た。
4/12(月)の進歩 秋田へ日帰り調査 彩子・ちの・ しんや・私の四人で、りんかの調査を手伝いに秋田へ日帰りした。早朝五時半に研究室を出発し、東北道・秋田道と車を走らせた。せっかくカーナビがあるのだ からと、調査地の「秋田県環境と文化の館」を入力し道案内させようとした。ところが、行き先候補のジャンルがわからない。「公共施設」「公園」「文化ス ポット」などを探しても見つからず。一時断念し、また後で挑戦することにした。車中、彩子の元気が無いなと思っていたら、SA で朝御飯を食べた途端に元気になった。簡単でよし。目的地に近づいてから、りんかに連絡して「秋田県環境と文化の館」の電話番号を調べて貰い、電話番号を カーナビに入力した。そしたら今度はうまくいった。調査には、秋田県立大学の四年生(りんかの後輩)も来てくれていて、総勢七人でフキの訪花昆虫の観察を した。これならデータが厚くなる。終了後、「めんこいな米」という謎の米を利用し、それをさらにはソバにするという謎の二重奏の昼食を摂った。美味しかっ た。午後六時頃、研究室に帰着。みなさん、お疲れさまでした。
 昨日の酷い試合のことはあまり思い出したくない。それでも、リャンのプレーには希望を持てた。経験を積めばきっと主力に育つと思う。「J2 仙台の」という予感は拭えないが。ベルデニック監督も彼のプレーを認め ている模様(OHP)。ただ し、「まだフィジカルが弱い」とのことだ。はい、後列右から二人目は 中学生ではありません、リャンです。
4/11(日)の進歩 陽はまた沈む  ベガルタ仙台がサ ガン鳥栖に完敗した。まったく良い所が無い試合だった。
 午前中、ザ・ガーデンで植木を物色していたら、秋田で調査中のりんかから電話が入った。フキの花期の進行が予想外に早く、人数を動員して一挙に訪花昆虫 の観察をしてしまいたいとのこと。秋田へ明日、四人で来て欲しいそうだ。新四年生を動員すべく、まずはちのの携帯に電話をかけた。と、なぜか男の声が電話 に出た(ちのは女の子)。突然のスキャンダルの予感に色めき立つ私。電話の声に聞き覚えがある。同じ新四年生のしんやだった。ちのの所に、私が間違えてし んやの電話番号を登録していたらしい。どのみちしんやにも電話するつもりだったからまあいいか。すんなりと三人集まり、私を含め四人で、明日の朝五時半に 出発だ!
 帰宅して庭仕事をしてから、CS で試合を見た。立ち上がりから鳥栖のペース。仙台は、途中リズムを掴みかけたものの、FK から早々に失点してしまった。これはシュートが見事だった。前半終了間際、ペナルティエリア前で鳥栖選手がフリーでボールを持っているのに、誰もプレッ シャーをかけない。あわててガスパルが出て行ったものの、待ってましたというように裏に通され二失点目。この失点は最悪で、今日の仙台を象徴していた。後 半にも、奇麗なサイドチェンジを通されて三失点目。試合は決まった。これで一勝四敗。
 陽はまた沈む。川崎戦の上昇機運から、元の仙台に戻ってしまった。ボールに対する寄せが遅く、マークも甘い。ボールを奪っても、攻撃への切り替えが遅 く、回りの動き出しが少ない。相変わらずのパスミスの多さ。結局、すぐにボールを奪い返されて波状攻撃を受けてしまう。シルビーニョが欠場したためだろう か? もしそうなら、シルビーニョ無しには何も出来ないチームなのか? 今日は本当にがっかりしてしまった。
 仙台は、上昇機運のチーム(横浜 FC・札幌・鳥栖)や自信を失いかけているチーム(京都)には勝利を与え元気づけ、飛ばし過ぎのチーム(川崎)には敗戦を与え落ち着かせる。もはや、J2 のリポビタン D 状態だ。「滋養強壮にベガルタ仙台!」ってか。一番元 気が欲しいのは仙台自身だというのに、 今は我慢するしか無いのか。
4/10(土)の進歩 明日は鳥栖戦 ベガルタ仙台は明 日、敵地でサガン鳥栖と対戦する。この試合こそ、仙台の上昇気流が本物かどうかを試すものとなるであろう。仙台は、シルビーニョが負傷欠場の予定。彼の欠 場は痛いけれど、替わりにトップ下に入るであろうリャンの活躍が楽しみだ。噂だと相当行けそうだし、「リャンで今まで使わなかったの?」と、受けそうにな い駄洒落が早くも思い浮かんでいる。鳥栖は、松本新監督の下でチーム力が上がっていると聞く。しかし、自信を持って闘えば必ず勝てると思う。さあ、二連勝 で自信を確固たるものにしよう!
 研究室に来て美味しいコーヒーを飲んだ。そして気づいた。今日は断水で濁り水が出るかもしれないんだった。ま、いっか。さ、久しぶりにブランメル生態の サッカーに行こう。その後は家で庭仕事だ。
4/9(金)の進歩 第 12 刷出来 ベガルタ仙台が J2 に落ち、J2 でもビリから二番目の今日この頃ですが、「これ論」の信用は保たれていると星に願っている著者よりのお知らせです。この度、「これ論」の第 12 刷が出来しました。これで五回目の増刷で、ベガルタ仙台が J1 で優勝しまくるという空想物語が新たに二千部も世の中に出てしまいました。「これ論」の信用を取り戻すべく、ベガルタ仙台は以下を目指して頑張ります。

次の鳥栖戦に勝つ --> 三連勝でホームに戻る --> ベルデニックサッカーが機能し出す --> 京都パープルサンガと川崎フロンターレと大宮アルディージャが、主力の怪我でこける(バルデスの怪我で大宮がこけ、仙台が棚ボタ昇格した 2001 シーズンの再来!)--> 冷夏と体力強化のおかげで夏場を乗り切る --> J2 最終戦、他のチームが昇格すると見て、NHK は仙台戦の中継を適当に済ます --> しかし終わってみると仙台が J1 に昇格している --> ベルデニック監督の給料が高すぎるため再契約は断念、清水前監督が戻ってくる --> ベルデニックサッカーを清水監督がさらに発展させる --> 市原との、無名選手活用対決に勝利 --> J1 に定着する --> J2 への降格時に去って行ったスポンサーが土下座して謝りに来る --> 嫌みを言って追い返す --> 新たな強力スポンサーが付く --> J1 で念願の初優勝! --> 仙台スタジアムが四万人収容に増築される --> もちろん、毎試合満員となる --> J1 の覇者として君臨する

何か、全身が疲労感に被われましたが、せめて、「ベルデニックサッカーが機能し出す 」くらいまでは実現に漕ぎ着けたいと思っております。みんなでベガルタ仙台を応援しましょう。
 りんかと一緒に、横ちゃんの所に行った。りんかの紹介がてら、フキの蜜量の測定方法の相談をしたのだ。さすが横ちゃん、次々といろいろな案を出してくれ る。その深い造詣にはいつも感心するばかりだ。どうもありがとう、大助かりです。
 ミネヤナギのデータを前に苦悩した。どうすれば面白い論文となるのか。結局、simple is the best かなあ。
4/8(木)の進歩 新年度本格始動 今年度最初の月初 め談話会があった。四年生は、一所懸命自分の興味を説明してくれた。それに対して先輩たちが様々な助言をしてくれて、会は非常に盛り上がった。私と四年生 だけで話をしたときと比べると、いろいろアイディアが出る出る。とくに、友蔵・イタポン・ひさしの博士課程三人組が、先輩としての貫禄を示して好もしかっ た。立派に成長したなあ。引き続き、今年度最初の研究室セミナー。今日は顔合わせと、研究室の係り決めであった。各自の自己紹介の時、「PNUE の研究をしています」と難しい言葉を使う重野。「PNUE を説明して」という突っ込みに、「窒素の光合成利用効率です」と答えた。??? 逆だ。「光合成の窒素利用効率」だ。
 ベガルタ仙台の月刊情報誌四月号が届いた(ファンクラブ会員に無料配布。ファミリーマートなどでも売っている)。若手 GK 萩原のインタビュー記事は、「ようやく集団生活に慣れました」との発言で始まり、「中 学生日記」かという出だしである。一人で行動することが好きなようで、「前は焼肉屋にも寿司屋にも一人で行っていました」「さすがに焼肉を 一人で食べた時は寂しさを感じましたけど」だそうだ。しかし今は、「みんなと一緒に行くことに慣れちゃって」いるらしい。よかったね、仲良くなれて。そし て、「好きな選手・憧れの選手」という質問には、「チームみんな」と答える微笑ましさである。「好きな食べ物」という質問には「みんなの笑顔」と答え、ちょっと危うい感じがしないではない。附記:MF 中田の好きな言葉(座右の銘)は「世界で一つだけの花」だそうである。何か違わないか?
 がーん、今度はシルビーニョが全治二週間だって。相変わらずの怪我人の多さよ。しかし、替わりに出るであろうリャンとか中田とかが楽しみでもある。
4/7(水)の進歩 仙台でのフキの訪花昆虫の観察終了  朝から、フキの訪花昆虫の観察をした。しかし、虫がほとんどやって来ない。もうフキの花期も終わりか。まわりには、オオイヌノフグリとかスミレとかが元気 に咲いているし、やっぱそっちに行くよな。というわけで、仙台での観察は今日で終了となった。りんかは、明後日にも秋田に行って、秋田で観察を行う。良い データを取って来るように祈っている。
 新四年生が、明日の談話会の資料作り(どういう研究をやりたいのか話す)に勤しんでいる。そして、初めてということもあってか、私のところに度々相談に 来る。その内にわかってきちゃうだろうけど、私より先輩に相談した方がイイっ て。ともかく、未成熟でもいいから(というより、それで当たり前)、どういうことを知りたいのか、どういうことに興味があるのか、どういう問題意識を持っ ているのかを、自分の言葉で話して欲しい。「自分はこうだ」というものを出すこと、それが非常に大切と思う。
 ミネヤナギのデータ解析は大体終わった。結局、佐々ちゃんが残した卒業研究の資料と同じになった。同じデータを使ったのだから当たり前か。
4/6(火)の進歩 研究教育活動全般に勤しむ一日 イ タポンが、今まで取ったデータをまとめて持って来てくれた。八甲田のヤマオダマキを材料に、花序内での性投資・雌雄期間の長さ・繁殖成功の関係を調べたも のだ。一部のデータを除き、概ね嬉しい結果となった。よっしゃ、論文を書こう。八甲田に行くまでに完成させようということになった(イタポンは、6月から は八甲田山植物実験所に泊まり込んで調査に専念する)。同じ八甲田組のひさしも、八甲田に行くまでに論文を書くことになっている。万一、行くまでに出来上 がらなかったら、八甲田では禁酒・禁温泉・禁昼ご飯と心得るべし!
 今日も朝から、りんか・しんや・ちの・みっちー・私でフキの訪花昆虫の観察をした。建前上忙しい私は、観察の後半のみ参加。前半を担当したしんやと交替 し、しんやには、「研究室に戻っていいよ」と優しく言った。ところがしんやは、観察を続ける私たちの側で、ずーっと一緒にフキを見ていた。なら、後半部分 も私の替わりにやってくれないかと思わないではなかった。終了後、昨日までのフキのデータを見た。植物園で取ったデータと実験園で取ったデータがちょい違 う感じで解釈が難しい。
 明後日は、新年度初の談話会だ。新四年生は、どういう研究をやりたいのか、だいだいで良いから話すようにと言っておいた。明後日までにテーマを決めろと いう意味では無いので、焦ることはないよ。
 合間を見て、論文にしようとしているミネヤナギのデータを解析中。卒業後二年経つ佐々ちゃんの記憶再生のおかげで、データの理解は完璧となった。
4/5(月)の進歩 CS アナウンサーの歓喜 ベガル タ仙台の初得点・初勝利・初勝ち点が嬉しくて、一昨日から三度も試合のビデオを見直してしまった。勝利の瞬間、仙台サポに負けないくらいの感激の声を上げ る CS のアナウンサー。そこまで喜んでくれなくてもいいよと思うのだが、仙台戦 を全試合生中継と宣伝してしまっている CS としては、別の意味で深い喜びを味わっているのであろう。シーズン終盤、昇格のかかった試合を差し置いて、下位同士の消化試合を生中継なんてことになったら気詰まりだからねー。
 今日は、新四年生のちの・ミッチー・しんやを総動員しての、フキの訪花昆虫の観察。暖かくて気持ちよかった。その後、しんやとミッチーに、Ovid を使った文献検索の方法を実習した。
4/4(日)の進歩 じゅりパンチキック 勝利の美酒に 酔いしれて眠っていたら、じゅりパンチキックで起こされた。

じゅりパンチキック:飼い主をなんだと思っているんだという必殺技。夜、私の枕元で寝ているじゅりは、全身でぐーっと伸びをすることがある。手足を二度三 度と突っ張って、すごい力で私の顔を踏み付けるのだ。手足四本が顔を直撃するのでひとたまりも無い。

ま、今日は訪花昆虫の観察をするし、その前にネットで仙台勝利情報を見ておきたい。というわけで、日曜日にしては早く起きて研究室へと向かった。で、訪花 昆虫の観察。天気は曇りで肌寒く、ぽつぽつと小雨も降り出してきた。そのせいか訪花昆虫は一匹も来ない。やむなく、一時間で観察を切り上げた。明日以降の 天気は大丈夫だろうか。フキの花期も盛りを過ぎているので、予定していた観察が全部出来るか心配だ。
4/3(土)の進歩 初得点、初勝利、初勝ち点 帰宅後 録画を見たら、CS のアナウンサーが叫んでいた。「初得点、初勝利、初勝ち点」。なんとも目出度い初物づくしだ。「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」という爽快な気分である。 これだけ爽快な気分になれるのなら、得点・勝利・勝ち点を取らずにおいてよかったと思えなくもないと言えなくもないかも知れないと思わないでもない。
 前売り券が完売していないことは知っていた。J2 であろうと、勝てなかろうと、満員のサポーターが選手を支え続けることが、仙台に真のサッカー文化が根付いた証と思う。だから観客数が気になった。結局、 1,7317 人ということで、心配したほどには減っていなくてほっとした。来なかった 1500 人の方、最高の試合を見逃したよ。
 開始早々、シルビーニョのフリーキックに走り込んだガスパルが倒され仙台に PK。それを寿人が確実に決めて、開始二分で仙台が先制した。待望の今期初得点だ。その後は川崎の猛攻にさらされ、コーナーキックやフリーキックがいった い何本続くのかという感じであった。しかし仙台は、集中した守りで得点を許さない。つい最近まで、セットプレーから一試合に三失点していたチームとは思え ない集中ぶりであった。前半 24 分に、いつのまにか怪我をしていた川崎 FW マルクスが交替。仙台的には助かった。そして前半 42 分、川崎 DF がボール処理を誤ったところを、寿人がかっさらい GK と一対一となり、落ち着いてループシュートを決めた。2 - 0!後半になっても川崎の猛攻は続いた。仙台は、全員が一丸となって捨て身のプレーでゴールを守った。後半 36 分、アウグストにとうとう一点を決められてしまう。残り時間、仙台スタジアム一丸となった必死の声援で一点差を死守。ついに、初勝利と初勝ち点をものにし た。
 90 分間衰えない運動量。ボールに対する寄せの早さ。全員が献身的に守備に走る姿。どれをとっても、今期最高の試合だった。寿人は立派。頼りになる。森川・石 井も、必死のマンマークで奮闘した。今日は財前も良かった。攻守に存在感が際だっていたと思う。
 さあこの調子で、次節はサガン鳥栖を撃破しよう。鳥栖は、前節に 23 試合ぶりの勝利を上げ、上には上がいることを仙台サポに知らしめたクラブである。あまりの目出度さに鳥栖は、仙台戦に負けても気づかないのではないかと思う。仙台イレブンよ、集中し直して 鳥栖戦に臨め! そうすれば必ず勝てる!
4/2(金)の進歩 おめでとう  しんすけ( 私の一番弟子)・綾子夫妻にお子さまが誕生するとのこと。おめでとう。しんすけも父となるのか。感無量だ。ところで、彼の本名は「石井 博」で、「しんすけ」は、「青春の門」を参考に私が付けた呼び名である。せっかくだから、「男の子なら「伸介」と付けてはどうか」と提案した。そしたら、 「どうやら「息子」のようですが、名前は「慎重」に決めさせていただこうと思います」との返答であった。慎重に決めるとは ………。考え直す気はないのだろうか? 「石井 慎重」という名は、 どう考えても変に思う。
 新四年生のしんやも登場。どういう研究に興味があるのかということを訊き、いくつかの研究アイディアを話した。昨日登場済みのちのは、パソコンを研究室 に持ってきた。ヒラガが先輩らしく、インターネットとかメールとかの設定の面倒を見てあげた。ヒラガのこんな姿を見るなんて、私もう感激。
 ベガルタ仙台は明日、川崎フロンターレをホームに迎え撃つ。開幕三連敗の仙台ではあるが、侮ってはいけない。「春先仙台」と言えば J リーグの風物詩。去年までは、春先に連勝してその後は連敗街道を突き進むというパターンであった。しかし今年は、「逆の方がイイー」という仙台サポの願い が聞き入れられた模様である。春先過ぎれば、仙台は連勝街道を突き進むのだ。というわけで明日は、初得点に初勝利という、盆と正月が一辺に来たような目出 度き日となるであろう。
4/1(木)の進歩 もう怒った、ジーコはクビ  日本代 表の昨日の不甲斐ない試合には呆れた。もう限界、ジーコはクビだ! 何しろ、体調がどうだろうと試合に出ていなかろうと、欧州組を六人並べる。おかげで、後半になるとみんな突っ立っていた。戦術的な決めごとも無いようで、 選手からも不満が漏れている。要するに無為無策だ。精神的な問題を中田が指摘してたけれど、ジーコに対する不信感が選手にあり、それが遠因となって気持ち が入らないのではないか?新監督の準備期間を考えると、次の試合が 6/9 と間が空く今が監督交代の好機だ。ネルシーニョ監督とか岡田監督とか、あるいは我らが清水前監督とか。個人的興味としてはオシム監督(無名 選手軍団市原を強豪に育て上げた名将)にやってもらいたい。スター 選手揃いのチームを任せたらどうなっちゃうのか見てみたいところである。
 新四年生のちの登場。さっそく、りんかのフキの調査を手伝って貰った。訪花昆虫の観察は今日も寒かった。風がびゅうびゅう吹いて、体温を奪われて大変 だった。
 新 M1 と新四年生に Ovid の使い方の講習をした。さらには、去年から研究室にいるのに Ovid を使ったことがないというトンデモない二名(匿名。正確には、重野と小野)にも教えてやった。これでばっちりであろう。各自、自分の興味のある論文をばし ばし検索しておくれ。
 研究棟の出入り口が、夜間はパスワードで管理されることになった。パスワードは****。「覚え方は?」と訊かれるので、「よーくみな読む、河北新報」 と教えてやるのだけれど、「全然違う」と評判が悪い。