近況報告 クイズ
2007年
- 表紙にも書いた通り、11月4日のアタック25は、このページの読者にとって面白いものが観られるはず。ヒントは「少しは成長しろよ」。お楽しみに!(11月1日)
- 取り急ぎ、高校生クイズの感想を。のっけからラサールと浦和ばかりに注目するような編集はいかがなものか。と、嫁が言っていた。つーか、それくらいしか2時間半引っ張れるドラマチックな展開が作れなかった、ということだろう。
- にしても、あんな関東地方の第1問を全国で放送して、恥ずかしくないのだろうか。こんな問題でも高校生が興奮するから良いのだろうか?
- 昔は感じられた「地方大会のスピード感・躍動感」が、今全然感じられないのは何故だろう。解答権を得るためにさせることが、もっちゃりしているからではないか? 旗を10本立てさせる画の、ワクワクしないことといったら! あるいは闘っている感じが出ていないからかも知れない。昔あった「3人が竹刀で叩いたら解答権(第9回中部)」とか「太鼓の音量が相手に勝ったら解答権(第8回北陸)」とかは、闘っている感じがよく出ていた。
- オリラジチャンスをうさんくさいと思うのは私だけ? 1回戦で女性チームを勝たせたかったのは明らかすぎるわな。まさか料理好きの男子高校生がいるとは想定外だったろうが。
- 正解音までの間が長い。あんなに間があってもうっとうしいだけでは? テレビからスピード感はどんどん無くなっているようで哀しい。
- 全国大会準決勝で、今やIQサプリですら出題されそうもない、あんなベタベタなパズルを出題して恥ずかしくないのだろうか。
- なんで山形東の応援団だけしょぼかったのか。学校は使えなかったのか。
- 以前に比べるとだいぶ良くなったが、問題文の気になるところは相変わらず多い。クイズ関係者(という人は社会的に存在しませんが)が問題を作ってこれなのだからどうしようもない。
- なーんか、高校生クイズのことを書くと「昔はよかった」式のおっさん口調になるのが自分でもイヤになる。(9月10日)
- なぜか最近第2回ウルトラクイズの映像などを見ている。面白い。中期以降のウルトラと違い、新しいルールに対して挑戦者がこれと言った戦略も見いだせず、そのことが「困難を克服し勝ち進んでいく姿」を強調している。ウルトラクイズが晩年に面白くなくなってしまったのは、その辺から分析するのが良さそうだ。
- このころのウルトラクイズは社会的な認知度が低く、「とっとと日本に帰って来いよ」という挑戦者への声も多かったのだろう。シカゴではナイアガラ敗者に奥さんが帰ってこいと突っ込むし、そもそもシカゴ敗者は帰ってきて欲しいと願う兄の仕業で負けてしまった(出典:北川氏のHP)という。
- 第2回を観ると、ウルトラクイズは晩年に至るまで初期の幻影を背負い続けて来た不幸がある、と思わされる。詳しくはいずれ。
- ま、30年も前の映像が、今のどのバラエティー番組の企画より面白く観られてしまう、というところは大問題なのだが。(8月27日)
- 秋元さんのページでも紹介されていたように、高校生クイズの関東地区第1問は史上最悪の問題となってしまった。
- 問題は次の通り。「Dreams Come True! 夢を叶えた名前「松」「坂」「大」「輔」。この漢字4文字を今回、高校生クイズ関東大会に参加した全氏名の中から拾い集め、多い順に並び替えると「大」「松」「坂」「輔」である。」
- かつての関東地区大会では、伝統的に「調べようがないものを問う」という問題パターンが第1問に選ばれていた。懐かしいのは「参加したチームリーダーの誕生日で、365日ハッピーバースデイができる」という問題。これは面白い問題だと思った(例えば学校のクイズ大会なら『全校生徒の誕生日で・・・』というバリエーション問題も作れる)。「スケートの聖子と自転車の聖子」というのも懐かしい。
- 共通点は「差が微妙であること」。「地球を西武球場の真上から見たら、国連加盟国の半分以上見えるかどうか」という問題のときは、見える国と見えない国の差はわずか1か国だった。
- ところが、或る年に「世界で水に浮くコインは1円玉だけである」という、どろんこクイズにすら出せない悪問が第1問に出た。このあたりからおかしくなってきたようだ。この問題が第1問にふさわしくないことくらい明らかである。だいたい、関東地区の第1問は番組の顔である。そこにこんな無色透明な問題を出してどうしようというのだろうか(しかもクイズに少し馴れていれば絶対正解できるし)。
- で、今年の問題である。どうも「松」と「坂」の差が非常に微妙だったらしい。スタッフとしては「松」「坂」の順番で悩んで欲しかったのではないか。だったら「松」と「坂」では「松」の方が多い、という問題で良いのではないか。それでも、あまり美しい問題ではない。
- 松坂問題をどうしても出したいのなら、「日本のプロ野球と大リーグ、初登板から○○をするまでの投球数が多かったのは日本のプロ野球である」とか、何かしらあるんじゃないの?
- とにかく、問題として美しくないのである。こんな問題なら、なんぼでもこじつけられる。こじつけた美しくない問題は昨今の高校生クイズの御家芸だから仕方ない。
- 最近は高校生クイズの○×クイズの質の低下が著しい。そろそろ○×以外の予選方法も考えなければならないんじゃないの?(8月9日)
- アタック25。ウエストミンスターの鐘が鳴ると言うことは、某所で聞いていたので知っていた。それを教えてくれた人は「出場者が、いかにアホかを知らしめるようになってしまった」と言っていた。だったら少しは問題作りを工夫しろよ。
- アタック25は1995年頃、クイズマニアに迎合するような問題ばかり作っていた。その結果、今もなお、一般の人向けの問題を作ることができなくなっている、ような気がする。
- その辺の構造は高校生クイズとそう変わらない。企画は相当持ち直したが、クイズ問題は「いまいち」の感が否めない。(7月16日)
- やや気になっていること。児玉さんが口調を変えようとしているのではないか、ということ。6月24日放送分はほぼ全部「正解!」と言い、その次の週は「その通り!」を連発。7月8日分は「正解!」「結構!」を連発(「その通り」と言った問題もある)。答えを復唱するときもある。何故なんだろう? にしても、7月8日分はその辺、テンポが悪かったように思う。
- あまりにモノマネのネタにされたから、児玉清氏自身が変えようとしている、というのが実際のところだろうか。
- このことを調べるのにアタック25関係の掲示板を見たが、「私は○○の問題は分かりました」などという内容を、匿名で発言してどうしようというのだろうか。パネルの取り方の議論を実名でするのなら意味もあろうが。(7月9日)
- 稲川チャンピオンのブログは目が離せない。「日の出タイムショックで大暴走!」私の予想は、機内トップ高橋氏(女性の方)がマイナス3ポイントくらいまで行ったとき、彼女にポイントを取らせないためにひたすら稲川氏が押しまくった(正解しようがしまいが)、という予想。昔からこのチェックポイントは「稲川氏以外が全然答えてないなぁ」という印象を強く持っていた。ひとりしか落ちないわけだから、2ポイントも取れば勝つに決まっている勝負なのに、なぜか稲川氏がイケイケモードなのも疑問だった。高橋氏を落とすチャンスだと見た稲川氏が勝負をかけた、とすれば、すべて合点がいく。
- ひさしぶりに30問ほどクイズをした。あそこでクイズをするのは3年ぶりになる。あの場に行くのももう4回目になった。しかし、残念なことに20問くらいしか正解できなかった。あとは結果待ち。(7月8日)
- 第11回ウルトラクイズ稲川チャンピオンがブログ開設。「クイズサミット」の裏側は読み応えあり。なぜ4ポイント獲得した時点で高橋さんを指名したのか、その謎が今明かされる! 第11回で通せんぼクイズが行われなかった理由も明らかに! と言うことで、勝手ながら楽しみにしております。
- 第5回通せんぼクイズ完全版をやっと視聴。昔から疑問だったのが、「なぜ第5回ウルトラの本は、放送時と違う問題配列になっているのか、ということ。本では相当問題が多い。(6月30日)
- 面白いものを手に入れた。「高校生クイズ」では、全国の高校にヤマト運輸のメール便でポスターを配布している。それに同封してある文書の写しを手に入れたのである。ツッコミどころ満載の文書なので、あとで紹介する。(6月4日)
- 綱引きクイズについて思うこと。第7回のVTRを某所で見たとき、「綱には各組6人ずつしかいないらしい」と言うことに気づいた。これだと私の論(綱引きでひとり抜けると次の問題で自分のチームが不利になる云々)は成立しなくなる。しかし第8回綱引きは、内野さんのHPを読む限り、全員が同時に綱を引いているように見える。ここんところがどうだったのかを、第8回のVTR所有の方に教えていただきたいと思うのだが・・・そういう知り合いもいないしなぁ。
- 20年来の疑問。第11回ウルトラで、ジャンケンをする人数が奇数だったのだが、どうしたのだろう?
- 「クイズ王決定戦4」視聴。うちの奥さんは「問題を解答者が作るんだったら、スタッフ楽じゃん!」。全くその通り。とりあえず事前にワックスマンとラックスマンの違いくらい誰かがチェックすればいいのに。
- あの場面で超ベタを出題できるのもすごい(別に褒めていない)。あの方はどういう問題をタイマンクイズに用意していたのか、それはそれで興味がある。
- まぁ、テレビで自作問題を出題できる、という一点のみは魅力的な点である。それだけはやってみたい。(5月20日)
- 移転早々、今までの記事の誤りを訂正しなければならない必要がありそうで、ごめんなさい。どなたかウルトラ第7回と第8回の綱引きクイズの違いを御存知有りませんか?(4月15日)
- マニアックなことを少々。ずーっと書かずにおいた「福留氏の著書を深読みする」。そこで書きたかったことの一つに「第13回ウルトラと第14回ウルトラの後楽園○×クイズの違いについて」というのがある。「クイズマニアを落とすのは簡単」と言った福留氏。その辺の事情は、絶対にこの2つの回の○×の違いに現れていると思う。もっとも、これを分析するには「ペンギンもしもやけになる」という問題を、第12回ではクイズマニアが正解していったという事情をも勘案しなければならないので、なかなか難しい。
- たぶん、「ペンギンもしもやけになる」は、クイズマニアを落とすために用意した問題だと思う(第2週放送直前の番組『追跡』でも、そんな風なことを匂わせる記述がある)。これと同じ文脈で読める問題は、第14回「毒キノコに対して、解毒キノコもある」だろう。第14回の「制服の警察官は、……」の問題もクイズマニアを落とすための問題だが、こっちは「制服の」という記述がある分、ちょっぴり高度な問題となっている。どう違うかを仔細に分析するつもりでいる。
- などということをつらつら書くつもりだったのだが、「高校生クイズストーカー」のページでそのことの示唆があった。すばらしい。
- 第7回ウルトラクイズといえば、「史上最大の傑作選」罰ゲーム傑作集でも、ハワイ・レイクパウエル・セントルイスと実に3つのチェックポイントが選ばれている「傑作罰ゲーム大会」である(その他は第6回ロスアンジェルス、第8回フィラデルフィア、第5回プラサメヒコ)。他にも爆笑させられたのはナイアガラ「人間ワイパー」とボストン「美術学校のモデル」。なおデスバレーは挑戦者の体調を考えて、比較的イージーな罰ゲームにしているのだろうと推察する。
- 灼熱系の罰では第8回フェニックスが秀逸。このように馬鹿馬鹿しいことを一生懸命やるタイプの罰ゲームに、挑戦者の生真面目な一面が出るものがウルトラクイズらしくて良いと思う。第11回あたりは罰ゲーム不毛地帯だが、ニュージャージーはちょっとだけ面白い。真面目なことをさせるものは、大変そうなのが伝わるが罰ゲームっぽくない。例えば第10回オーランド、第13回クイーンズタウンとか。これが、第9回アナポリス、第9回ニューヨーク、第10回ロサンゼルスのような特殊な状況だと結構面白い。(4月1日)
- ウルトラクイズ第7回映像を最近よく見ているが、やっぱりおもしろい。何度でも言うが、編集がすばらしく上手だと思う。加えて、やはり挑戦者の個性に非常に恵まれた回だったのだなぁ、と思う。また書きたいことがどんどん出てくるのだが、4月から生活が大きく変わるので、相変わらず更新もままならず。(3月24日)
- ウィキペディアの「ウルトラクイズ」の項で、わたしのページがリンクされていた。言ってみるもんだなぁ。
- その項で、気になったことをまたひとつ。第7回の挑戦者の親族が亡くなったという話は、『クイズ王の本』が初出ではなく『私情最大アメリカ横断ウルトラクイズ』(福留功男・絶版)だと思う。しかも、こっちの本の方が事細かに記されているし。福留氏は著書に結構思い違いが多い人なのだが、この本の内容についてはほぼ間違いなかろうと思う。直接ウィキペディアに書けばいいようなもんだが、面倒くさいので。
- にしても、男前がウルトラに出ていたような気がしたのは気のせいだったのか。失礼しました。(3月16日)
- クイズ会合に参加した、ことについてはいずれ。問題もいずれアップを。
- 久しぶりにウルトラクイズ優勝者のあの方とお会いして、いろんなクイズの裏話を伺った。その中で、秋田県にわたし以外のクイズプレーヤー(というほど私はクイズに触れていないが)がいらっしゃるということを知った。秋田県でクイズといえば、嵯峨くんか、私か、高校時代の友人くらいしか知らなかったので、これは嬉しい発見だった。もっとも、まったく面識はないわけで、いつ出会えるかは不明。秋田県でクイズ好きな人は、是非ご一報いただきたく思う。(3月12日)
2006年
- ビンゴクイズを見た御利益か、忘年会のビンゴ大会で高級ハム詰め合わせをゲット。クジ運が良い性質は、一向に衰えない。
- これ以降は、ウルトラクイズに興味がない人は面白くないので読まないでください。少々長いが引用を。ウィキペディアのウルトラクイズの項から。「なお一説によると第7回綱引き、第8回綱引きで後ろの順番の人に回答権が回ってこなく、その点で綱引き参加者の解答意欲を引き出せていない、という点が指摘されており、第9回の団体戦という形式に発展解消されたものと推測されている。(第7回8回の問題点は 綱引きで解答権を得るのは先頭の1人だけ。残りの人達は解答権を得ることができない。その点参加意欲を引き出すことに失敗していたと見ることが出来る)」。この「一説」とは私のこのページのことなのか、それとも他の人の説なのか、気になるところだ。もっとも、私の主張は「後の順番の人に解答権が回ってこな」いこととはちょっと違う。たとえインターネットから得た情報であっても、出典を明記するのは礼儀なんじゃないの? 「一説によると」でごまかすのは、違うような気がする。
- しつこく引用。「現在もクイズ研究会の是非については、マニアの間で議論され続けている。」マニアって誰なんだ? そのマニアこそ、ほとんどがクイズ研究会出身者のような気がするのだが。
- 「しかし、この腕相撲は不評だったようで(体重で対戦相手を決めた事が必ずしも公平だったとも言えない)、翌年の第11回ではジャンケンに戻っている。」これは第10回への記述。その分敗者復活者を増やしている(成田ではウルトラ史上最高の15名)ことに言及しなければいけないのでは? また、腕相撲が不評だったという出典は? 少なくとも私は見たことがない。
- 1対1対決クイズで、明らかに一方の挑戦者に有利な問題が出ることについて、「これを演出とみるかやらせとみるかは個々の判断にまかされるが、ウルトラクイズは単なるクイズ番組ではない、ドキュメンタリー要素も多分に含んでいるので仮のこれらの傾向が事実であったとしても驚くに値しない。」さすがに肩を持ちすぎではないかい? アンフェアに見えたらクイズ番組として致命的なのだ。確かに私も「ウルトラクイズは単なるクイズ番組ではない」と思う。しかし、「クイズ番組」としてちゃんと成立しているからこそ、ドキュメンタリーとして成立するのである。スポーツを見ていて、審判がアンフェアだったら面白くないでしょうが。
- 「このクイズ形式は三択問題と並んで、どちらかといえばクイズプレーヤーの苦手とする形式であった。予習が出来ない内容をクイズにしているからである。」正確には「クイズプレーヤーもそうでない人も、同じくらい手こずった」というところではないか。どうも「クイズプレーヤーは予習ができないクイズに対応する力が、普通の人よりもない」と主張したいようなのだが、そこまで言えるかどうか。確かに、第5回メンフィスや第10回モハベ砂漠など、強豪と目された人が苦戦しているのは事実なのだが、それを「予習ができない内容をクイズにしていたから」と理由づけるのは主観に過ぎるのではないか。
- 「ウルトラクイズには過去4回敗者復活で勝ち上がった者同士の決勝が行われているが、この敗者復活率の多さがウルトラクイズの醍醐味とも言える。」そうか? ウルトラの醍醐味は、敗者復活をしてきたかどうかではなく、どれだけ苦戦を強いられてきたかにあるのでは? 敗者復活は無かったものの、体力クイズで苦戦をした佐藤光邦さんと、普通のクイズで苦戦をした高松さんの組み合わせもまた、ウルトラの醍醐味なのである。
- と、また文句(ではなく真っ当な意見なのだが)ばかり書いて嫌われるのだろうなぁ。ま、それがわたしの役目なので。(12月18日)
- ちょいとウルトラクイズのことを。
- 「七分半のウルトラクイズ」を視聴。ウルトラファン(クイズマニアファン、ではない)のツボを押さえた編集。松本真代さんの落ちたシーンなどは(画像が聊か悪いのを差し引いても)実に良い。火消しのヤスさんと佐藤初江さんが落ちたシーンも良い。適宜「必勝虎の巻」の映像を用いているようであるが、1998年に販売されたビデオの傑作選は使っていないように思う。私の一押しはデスバレーの映像。ほとんど出てこない回(第8回など)があるのは残念。堀三枝子さんの罰ゲームの直後が堀由佳さんの罰ゲーム。芸が細かい。
- 第7回ボストンを初視聴。とにかく昔の番組は編集のテンポが良い。ワクワクする番組にはテンポが一番必要。本当に最近のテレビは分かっていない。で、やっぱり横田チャンピオンはかっこいい。クイズ経験が無くてこれだからかっこいいのである。これは佐藤光邦チャンピオンにも言えることである。
- にしても、かつて「最年長29才」とか「鉄人27才」とか言っていたことを思うと、それより年上になってしまった自分を振り返ってしまう。確かに30過ぎたらなかなかウルトラクイズの旅に参加なんかできませんわな。(12月9日)
- はらたいら氏逝去。クイズダービーで答えを教えられていたのではないか、ということを芹沢博文氏や景山民夫氏などが発言している。私は、答えを教えられていなくてもあのくらいの正解率は充分可能なのではないかと思っている(これは「世界ふしぎ発見」の黒柳徹子氏も同様)。これは晩年の北野大氏の正解率が徐々に上がっていったことからも理解されよう。「クイズダービー脳」とでも呼ぶべき思考回路が存在する、というイメージである。
- わたし自身クイズダービーっぽい問題を作成しようとしたこともあるし、コンスタントに作り続けていらっしゃる方もいる。それでも、クイズダービーが持っていた「大衆性」「洒落っ気」「バランス」「難易度」「上品さ」などを体現できた人は、一人もいないと断言できる。ちなみに「チャーリー」の名付け親は、言わずと知れた篠沢教授。
- ともかく、日本人にとって「真のクイズ王」は、誰が何と言おうとはらたいらなのだ。ちなみに日本のクイズの女王は絶対に竹下景子である。テレビ番組で最もクイズ問題に答え、最もクイズ問題に正解している女性が、竹下景子なのであるから。黒柳徹子ではないか、という意見は却下。何故なら、答えているのがジャンル固定のクイズでしかないから。(11月12日)
- 某クイズ番組を視聴。また意味無く正解した問題を「クラーケン(はドラクエ3で知った)」「メイナード=ファーガソン」「アテルイ(秋田ではよく聞く名前)」「大数の法則(は理系には超簡単)」「てつどう」のロゴ(は漢字の本で読んだことがある)、「経国美談(国語教師には簡単)」。決勝では「ジェラール=フィリップ(は有名)」「ハリソン大統領(高校のころ大統領を憶えた)」「白髪三千丈(は漢詩の基本)」「治承・寿永の乱(平家物語で知った年号を2つつなげてみた)」あたり。ま、クイズ以外で憶えたことばかり正解していても、正解率が伸びることは無いのである。
- ここで前にも書いたことがあるが、今回の洋楽問題全員不正解のようなことが続くと、本当に限られたジャンルの問題しか出題されなくなってしまう。つーか、結局こうやってクイズの世界は狭いまま掘り下げられ、一般の世界と乖離していったのである。そのことが、クイズにとって幸せなことなわけが無いじゃん。
- にしても、視聴者としての私は、どうもああいう雰囲気に馴染めない。テレビ慣れしたクイズプレーヤーにはどうしても違和感を持ってしまうのである。ただ、福井アナの司会はテンポ良くなってきているような気がする。編集が上手くなっただけかもしれないが。
- 早押し問題を他のクイズ参加者が出す必要があるのか?(10月18日)
- アタック25のカンニングの件。東京予選あたりだと、参加人数も多いのでカンニングし放題だと思う。秋田予選は、だだっ広い会議室に30人も集まらないので、カンニングは無理だと思った方がよい。クイズプレーヤーには性悪説で臨むべき、という秋元さんの主張が、今後の予選にどう生かされるか楽しみなところ。もっとも、最近のアタック25を見る限り、予選でそれほど高得点を獲得している人は多くないと思うから、カンニングなどする必要は全くない。(10月7日)
- 高校生クイズ視聴。恒例ながら誰も求めていない感想を。
- オリラジの司会は、爆笑問題より格段によい。参加している高校生を楽しませようとする姿勢からか、1回戦あたりは余計なことばかり言うもんだから番組のテンポが悪くなっていた。こういうのはオリラジのせいではなく、ひとえに編集のせいである。
- 地区大会。まぁ、26回もやっていれば、今までのルールを使い廻したい気持ちは分かるので、かぶったルールが多いことについては不問としておく。が、カメラワークやクイズの舞台の置き方が、明らかにヘタになっているのが気になる。ともあれ、クイズの舞台の後ろに車があんなに通っちゃダメでしょ?
- 全体に編集がヘタだと思う。どのように撮れば後で編集がきれいできるか、そういう観点が今のテレビからは無くなってしまったようすら感じる。これも昔と今の高校生クイズを比べると一目瞭然。
- 鈴木アナは早押しクイズの時、ボタンを押して答えを言うまでの間に余計なことを言い過ぎているように思う。盛り上げるのは問題を読む前が良いと思うのだが。
- 私は「ウイニングアンサー」という言葉があまり好きではない。地区大会の放送が「ウイニングアンサー」だけになってしまってから、どんどんつまらなくなってしまっているのです。たくさんの高校生の表情を描きたいのは分かるが、地区予選優勝決定の瞬間が感動的なものになる可能性は、歴史上結構少ないのである。
- 第1回戦。なんでこんなに視覚的に分かりにくい舞台にするのか。「金をかけずに」という発想は分かるのだが、阻止するチームが視覚的に分かるような形はなんぼでも取れるはず(参考:第15回ウルトラのドミニカなど)。ランプが見にくいじゃん。あと、「オリラジチャンス」って要るか? そうやってどんどん番組のテンポを悪くしているのが分からんのかなぁ?
- 2回戦。ここで久しぶりに「高校生クイズ名物どんでん返し」が出たが、そもそも「大逆転クイズ」で正解したチームが落ちるわけねーじゃん。
- 準決勝。ここに来てルールも編集もカメラワークも効果的になってきた。ただ、問題の難易度設定にアラがあったように思う。あんまり難しい問題を早めに持ってくるのはどうだったかなぁ? 後半の問題が楽しかっただけに残念。
- どうも「チャンスクイズ」的なクイズが「アンフェア」だと私には感じられてしまう。事前に話していないルールをあとから付け足しているとすれば、どうもなぁ・・・。
- 決勝。優勝経験チームだけだったんだから、せめてかつての優勝の瞬間を少しくらい流せばいいのに。肖像権とやらのせいでしょうか。
- 「今の問題はどう推理しましたか?」という質問は、はっきり言ってうざい。福澤氏もそういうことをしていたようだが(東北予選で秋田高校の嵯峨くんに聴いているシーンを見たことがある)、少なくとも決勝にふさわしい質問ではない。鶴くんは「オリラジの司会はうざい」と言っていたが、私にはラルフの方がうざい。
- 外国の人を一組連れてきて、「世界戦」とやらを行い、勝った日本人を「世界一」と呼ぶ日本のアホな習慣が、まさかクイズにも適応されるとは思わなかった。
- クイズ問題についてはいずれ。とにかくもうちょっとちゃんとした問題を出しなさい。
- と、いろいろ文句を書いてきたが、ここ数年では一番楽しめた。今時のコロコロ変わりやすい高校生の心情を丁寧に描いたからだと思う。(9月2日)
- 高校生クイズの時期がやってきた。最近、第6回優勝者・大前さんのページをよく拝見している。第17回への批判をはじめ、かなりきつい内容が多く楽しめる。私も「第17回の問題は、同じ種類の問題(英単語のスペルとか)が多く出ている」と述べたことがある。が、地区予選YES・NOクイズが各地区5問ずつしか無かったことと繋げることはできなかった。分析不足。
- アタック25高校生大会。なぜイタいプレーヤーばかり登場するのか。そういう人を選んでいるのか。クイズのニオイのする高校生ではなく、もっと真面目に勉強している人を出して欲しい。(8月14日)
- 「六分間の高校生クイズ」を見た。実に良くできていて満足。わたしとしては、一瞬でも伝説のキロンコクイズが見られたのが大満足。にしても、金沢泉丘(第10回)はあんな勢いで茶碗を割っていたんだっけ。あのとき隣にいた青山さんは後に「いやぁー、あのときさぁ、どうしていいか困ったよ」とおっしゃっていた。(7月1日)
- クイズ王最強決定戦2を視聴。感想を少し。
- みんながスーツを着ていたのは、「クイズは大人の遊び」の表出なのか、落ち着いた雰囲気を出したいのか。
- ピンマイクをつけたクイズ番組、というのは相当珍しいのではないか。にしても、福井謙二アナの司会は微妙。言いたいフレーズを言うことに終始してしまい、仕切りがいまいちスムーズでなかったりするし。
- クイズ好きの触れるタイプの問題は全く正解できない私だが、あまり正解が出ない「23条」「杉山杉風」「佐瀬寿一」「ぼく桃太郎のなんなのさ」「芦ヶ原伸之」「列女伝」あたりを正解。最近興味があるのは、「いろんなことを知っている一般人」と「クイズの勉強をした人」では、知っていることの内容にどういう違いがあるのか、ということ。わたしは、、、どっちでもない様な気がする。
- 戯れに、出題された単語を、いただいたクイズ辞書で検索してみた。ほとんどの単語が検索で引っかかるのが驚き。
- 田中さんが「早押しはあまり得意ではない」と言っていた。そんな馬鹿な。「バフン」まで聞いてから押した私に「『ムラサキ』で押せんか?」とダメ出ししていたのは10年前の話。
- わたしとしては、久しぶりに上野さんの問題を聞けたのが収穫かな、と。あの言い回しがテレビで流れたのは結構衝撃的かも。ただ、ハノイの塔の最少手数はn2−1ではなく2n−1(字幕では正しくなっていたが)。
- 日高氏が「えどうまれ・うわきのかばやき」を「えどうまれ・うなぎのかばやき」と読んでいたのは誤り。
- 永田氏が「ボウリングをやっている人なら全員知っている」と言っていた専門用語、ボウリング歴4年目の私は知らなかった。(5月15日)
- パーフェクTVのクイズダービーをほぼ毎週見ているが、完成度の高さにいつも感嘆している。そんな中で一問。「俳優・北大路欣也が子どもの頃、父親(俳優・市川歌右衛門)に申し訳ないからという理由で、できなかった遊びといえば何?」。これは実に素敵な問題、というか正解したい問題。答えは「メンコ」。(5月)
- 奇跡的にも秋田で放送されたクイズ番組「ハゲタカウォーズ」初視聴。加藤浩次の仕切りは案外上手かった。ルールは面白い。参加人数も適切。「ハゲタカ!」と叫ぶ瞬間の映像をリプレイする編集手法も面白い。余計な説明が少ないのも好感(紳助氏だと心理戦の説明がうるさい)。この種のルールの場合、名数問題が何問作れるかがポイントなのだが、その問題の作り方も上手い。ジャンルの名付け方もおしゃれ。テンポも完璧。つまり、相当面白いと言うことです。
- このルールの優れたところは、クイズの手練れでもそうでない人でも、ほぼ平等に楽しめるという点。忘年会でやると盛り上がる、かもしれない。(4月9日)
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