漢字検定勉強のヒントになるかもしれないおまけ

 

なぜ「簡」を「えらぶ」と読むのかを説明すると、結構面倒くさい。

そもそも「簡」は「柬」と同じ読みをするため、意味において通じる点がある(こういう現象を「仮借」という)。

で、「東」という字が「ふくろ」という意味を持ち、「柬」はその中にもののある形をあらわす。そこから「えらぶ」という意味が発生する。

だから、「柬」にも「えらぶ」という読みが存在するし、逆に「簡」が「てがみ」という読みを持つから、「柬」も「てがみ」という読みを持つ。

こういう風に、同じ意味を持つ漢字をつなげて覚えることは、大変重要なことである。

なお、常用漢字のうち「つくり」の部分が「東」となっている字は、旧字体でその部分が「柬」となっていて、「えらぶ」という意味をちゃんと包含している。

 

参考文献「字通」(白川静)

 

back