近況報告2007〜2008年分

 

近況報告 2008/12/22

・M−1は予想大ハズレ! 初出場組があんなに上手だとは! 私はナイツの代わりに笑い飯でいいような気もしたが。M−1としてはだんだん盛り上がっていく理想的なパターン。完全にその空気に乗れなかったキングコングという図式だったわけで。

・ナイツについては、東京漫才をどう見るかで評価が分かれるところだろうか。この辺、東京系の審査員が2人しかいない割に、なぜか高評価だったのが気になる。

・最近読んだ本『出題者心理から見た入試数学』(芳沢光雄・ブルーバックス)難易度やら採点基準やら、様々な観点から起こる問題作成上の「縛り」について述べた本は、今までほとんど無かった。その意味では面白かったのだが、いささか内容が薄すぎなのが残念。

・最近読んだ本『漢和辞典に訊け!』(円満字二郎・ちくま新書)漢和辞典を取り巻く状況や問題点を簡単に整理した本。漢文を読むことに特化した「漢和辞典」を、どうすれば「現代人にも役立つと説明できるか」を実践した本。国語教師をしていると、漢和辞典は何故必要なのか、を説明する必要に迫られる。そのためには便利な内容。書かれてある知識は、漢字を少し深く知ろうとするなら、必須のものばかり。興味がある人にはお勧め。既に漢字の知識が豊富な人には、あまり薦めない。

・これを読めば「漢検漢字辞典」がいかに漢和辞典として成立していないかが、よく分かる(直接は書いていないが)。なお、筆者が勤めていた出版社というのは、多分大修館書店であろう。

・最近読んだ本『おこりんぼさびしんぼ』(山城新伍・廣済堂文庫)若山富三郎・勝新太郎兄弟のすごさをすべて詰め込んでいる本。と見せかけて、山城氏の言い訳集にもなっている。と見せかけて、日本の芸能界の行く末を憂いている本。「生きているうちに褒めなければならない」という主義の私だが、生きているうちには褒められないこともあると思う。そういうことを教えてくれる本。ただ、いかにもスキャナで読みました、というような誤植が多いのは残念。

・書き忘れたが、前回紹介した『錯覚ゲーム』に、「左巻きの蚊取り線香を裏返すと、右巻きになる」という記述があった。何処かで聞いたような文章であるが。


近況報告 2008/12/19

・明日から全国高校女子駅伝の応援の引率のためバスで京都へ。M−1は22日(月)早朝に帰ってからすぐ見ることにする。ということで、22日(月)10:00まで、M−1の結果を私に知らせた人は今後1年間口をきかないことにする。

・今年の漢字が「変」に決まったそうだ。流行語大賞と同様、まったくもって存在意義が見いだせない「今年の漢字」であるが、一般投票で決めているだけ、まだマシか。にしても、清水寺の貫主の字は上手なのだろうか?

・このニュースを伝える際、やたら「オバマ氏が大統領になって変革して云々」という報道があった。これは応募者が「変」を選んだ理由なのだそうだが、日本の「今年の漢字」を決めるのに、アメリカ大統領を持ち出す感性が理解できない。細かいことを言えば、オバマ氏が大統領になるのは来年である。

・最近読んだ本『ゴルゴ13(119)』『こち亀(162)』前者は「一億人の蠢き」「フィアレス」が今までに無いパターンで面白い。後者は、、、今まであったパターンばかり。「ハウスカッティングショー」のパターンがまた登場したのは残念。

・最近読んだ本『錯覚ゲーム』(獅騎一郎・ワニの本)獅騎一郎の本はワニの豆本『スパイ暗号ゲーム』が面白い。この本は、、、、推理コーナーはかなりムリのあるトリックばかり(実現できねーだろ!とか、偶然に頼りすぎだろ!的なもの)。パズルは有名どころが多い。いかにも昔のパズル本といった風情(初版が昭和50年)。てことで、やや不完全燃焼。


近況報告 2008/12/9

・M−1決勝進出発表! こうなるとキングコングが圧倒的に有利だろう。運も味方している。ただ、歴戦の強者が残っている敗者復活枠も侮れない。

・私はキングコングにひいきしているかのような書き方が多いが、基本的に西野さんのツッコミはものすごくうまいと思っている。ナイナイと比較する向きもあるが、作り込んだネタはナイナイより数段上と見ている。今回もうすこし自然に見せられれば。

・実はこっそり昔から応援していたU字工事。「浅草お兄さん会」というライブに出演していたころから、なまっているが独特の味わいのある、くすっと笑ってしまう漫才が好きだった。「レッドカーペット」にも出ているらしいが、ほとんど見たことがない番組なのでよく分からない。いずれ、結構かき回してくれると思うのだが。

・にしても、M−1決勝進出8組発表!の映像を見たが、島田紳助さんは事前に語りすぎなのではないか? 不要なプレッシャーをかけているだけなのではないか?


近況報告 2008/12/4

・或る理由で、このブログ内検索をしようとしたら、検索窓が無かったことに気づいた。私が使うときに便利なので、検索窓を付けておいた。ま、このブログを検索してまで読もうという奇特な人はいないと思うが。

・最近読んだ本『講演・対談修業』(野口芳宏第二著作集9/明治図書)語り調の文章が多かったので、あっという間に読める。大西氏との論争の発端となった研究会について詳録。私は完全に野口氏の方に賛同する。にしても、かみ合わない論争である。

・大西氏は「読み研」の創始者。秋田大学の阿部昇教授が「読み研」の事務局長をやっている。私は面識がないが、秋田の国語の教師は、秋田大学の先生とのつながりが深い人が多い。でことで、秋田では野口芳宏氏の名前を聞くことはほとんど無い。ちなみに、法則化運動についてもあまり聞かない。私が高校教師だからかも知れないが。

・向山洋一氏との対談は興味深い。お互い褒めすぎで気持ち悪い部分もあるにはあるが、それは別に良い。向山氏といえば「法則化運動」で有名だが、嫌いな人も教育界に結構多い。私は、毛嫌いすることなく、特に若い教師は(BOOKOFF105円で構わないので)読むべきだと思う。大村はま氏(故人)より、野口・向山ラインを1冊ずつ読んだ方が、絶対にタメになるはずだ。

・大村はま氏の本の物足りなさは、ひとえに「国語以外のことに触れない」ことにある。学校は授業だけしていればよい、というところではないので。

・野口芳宏第二著作集、まだまだ半分も読んでいない。ところで、なぜかこの本には、定価がどこにも記されていない。あるのはBOOKOFFの105円の値札だけ。で、調べてみたら、どうも15巻に別巻1冊(これは持っていない)を合わせて、定価が85,000円であるらしい。どっしぇー。

・ということで、今日は国語教師だけに通用する話でした。


近況報告 2008/12/1

・基本的に子ども中心の生活になっており、ビデオに録画した番組も満足に見ていない。受験生よりよっぽど禁欲生活を送っている。

・また「新語流行語大賞」。もはや批判する必要もない。毒にも薬にもならない言葉ばかり集めて、流行語のすべてを語っているように見せていることが噴飯もの。だいたい、新語と流行語は違うのに、同列に論じていることもおかしい(かつては別々にしていた)。

・つーか、誰かこの大賞を楽しみにしている人がいるのだろうか。そんなことより、ケツカッチンがM−1準決勝に残っていることの方が大事件なのである。

・準決勝を前に、はやくもM−1の優勝予想! 何だかんだで持ち時間をフルに使う、ムダのない、一気に進む(必ずしもテンションが高くなくても良いのだが)漫才が優勝するであろう。麒麟とキングコングが本命。気になるのが笑い飯、南海キャンディーズ、スピードワゴン、東京ダイナマイト。今回は決勝に出たことがあるコンビから優勝が出ると見ている。爆笑力を買うとすれば、、、キングコング、、かな?

・最近読んだ本『人生、成り行き』(立川談志・新潮社)サブタイトルが「談志一代記」。ひとつひとつのことをロジカルに考えつくした結果の発言だけに、普通に話しているだけで面白い。夫人について述べているのが多いのは珍しい。

・「生きているうちに褒めなければならない主義」の私だが、峰岸徹さんに触れたことがなかった。不覚。シャレの分かる、ちょっとスケベな面白いおじさん、という印象で、大好きだった。後悔しないように今のうちに言っておこう。誰がどう評価しようと、私にとって山城新伍さんは大きい存在である。詳しくは或る本を読み終わってから。


近況報告 2008/11/24

・最近読んだ本『訓読みのはなし』(笹原宏之・光文社新書)JIS漢字の制定や常用漢字の見直しに関わっている方なので、用例が細かい地名などに刺さっていてためになる。常用漢字の見直しについては、文化庁の文化審議会国語分科会のHPで、その経緯が逐一紹介されており、そっちもお薦め。

・最近読んだ本『豊かな言葉の教育』(野口芳宏第二著作集12・明治図書)厚くて値段が張るわりに、あっという間に読める装丁の明治図書。こういうのはBOOKOFFで105円のときに買うのが正解。以前も紹介したが、この著作集が全冊105円で売っていたのと発見したのは僥倖だった。中身は、、、身につまされることばかり。私が教育を考える一つの基準を与えてくれている著者の本。教員には強烈にお薦めしたい。


近況報告 2008/11/19

・免許更新に行ってきた。苦痛。

・そこで放送されたビデオのタイトルが「悔恨!不注意運転の教訓」。煽るのぅ。

・おじいさんが事故で亡くなった場面の後のナレーション「家庭菜園で収穫した旬の野菜が、食卓にのぼることはもう二度とない」。野菜よりもおじいさんの逝去を悔やみましょう。

・平成19年、秋田県で飲酒運転検挙者は577人。そのうち、18人(3%)が「腕に自信がある」と犯行動機を述べているらしい。本当に18人の人が「腕に自信があったんです」と答えたのだろうか?

・最近読んだ本『発達障害の子どもたち』(杉山登志郎・講談社現代新書)発達障害に関する最新知見が紹介され、また誤解も解く内容も多い。10万部突破のことだが、売れているのも分かるような気がする。


近況報告 2008/11/10

・漢文付いており、『中国古典讀法通論』(朋友書店)や『漢文文法と訓読処理』(二松学舎大学)を取り寄せて、パラパラとめくる日々。至福。赤子が居るから、そんなに読み進められないが。

・「ドレミファドン」、それなりに面白かったが、まだテンポは良くなると思う。やはりモト冬樹さんは強い。

・大胆MAPで、漢字検定特集を放送していた。漢字検定が生かせる職業!などと銘打っていたが、そんな職業ははっきり言って一つもないのではないか。だいいち、漢字検定1級を取ろうとするのは、退職後の方が多いのである。実は私にも「何か生かせたことはありませんか」というような取材依頼が来たのだが、丁重にお断りした。国語教師ですら、1級を持っていても別に役に立たないのである。

・余談だが、準1級をお持ちの国語教師は何人か知っている。ま、準1級くらいの漢字力はあって当然でしょ、と思うのだが、一方で準1級を落ちたことがある人も何人か知っている。いかがなものか。

・かつて高校生クイズで「東北はクイズ所」的なことを言っていた時期があった(第8回くらいまで)。最近、第1回高校生クイズを見る機会があったのだが、昔から東北ブロックでは、比較的クイズチックな予選を行っていたことがよく分かる。ま、嵯峨くんが転倒して決勝で敗れた辺りになると、その片鱗も見えなくなってしまったが。

・フランク永井死去! 「有楽町で逢いましょう」より「君恋し」こそ聞こう。そういえば「フランク永井は低音の魅力ですが、漫談の牧伸二は何の魅力?」という問題を作り忘れていた。

・オバマ氏当選! にしても、小浜市民は「無駄なことに税金を使うな!」とか怒らないのだろうか。


近況報告 2008/10/24

・江守賢治さんの本を読んでいると、日ごろ疑問に思っていることを、夢のなかで教えてくれる人があらわれるとの記述がある。そんなことがあるものかしら、と思っていたが、先日、夢の中に第9回ウルトラクイズの某挑戦者の方が現れた。その人に、最近疑問に思いまくっている「オーランドの早押しクイズは、番組上2ポイント先取になっているが、本当は3ポイント先取だったのではないか」と聞いてみたら、果たしてそうだった。確信は無いが、ほぼ間違いないのではないかと思っている。

・教科書に載らない歴史、的なものが流行っている。さも、教科書に載っている歴史は、つまらないとでも言いたげだ。教科書は「授業をするために作られている」ものであり、それ自身で面白い必要はない。また、歴史の勉強というのは、「直江兼継の甲には愛という字が形作られている」などという、単発な雑学を学ぶためのものでもない。歴史ブームの実態が、トリビアっぽい歴史に飛びついているだけだとすれば、早く終わってしまった方がよい。

・水谷さんの名作クイズに「17は何?」というのがある。これはこれで大変面白いのだが、欲張りな私は、このテイストを壊さぬまま、正解が出るようにできないかと考えた。で、作った問題は「17とジェラシーは、共に何?」。

・最近作った問題。「今日の日の出と明日の日の出は、どっちが早いですか?」。


近況報告 2008/10/9

・免許の更新のため、警察署に行った。今回こそ交通安全協会に入らないぞ!と心に誓い、写真も用意して言ったのだが、窓口のおねえさんが小学・中学の先輩。結局払ってしまった。無念。二度と警察署で更新はしないと誓う。

・ノーベル賞ダブル受賞! にしても、報道は「素粒子なんて難しくて分からない」という方向からしかできないのか。村上春樹がノーベル賞候補なのは何故か、という説明もほとんどない。結局賞を取ったことにしか興味がない。ま、仕方ないか。

・ちょっと前に話題になったことだが、ここ数年、学校通信などにこれが紹介されるとして話題になっている。曰く「『ありがとう』というすばらしい言葉を見た水の結晶はきれいになる」「人間の70%は水です」「だから、綺麗な言葉を使わないと、人間が駄目になります」的な議論らしい。呆れて物も言えない。

・ただ、これって「『人』という字は、人と人が支え合ってできている」と同じではないかい? 「人」という字は、一人の人間の象形文字である、というのはほぼ確実であろう。ま、教師の説教って、その手合いが多いのだろうか?

・最近読んだ本『学校崩壊と理不尽クレーム』(嶋崎政男・集英社新書)クレーム対応の初歩を記した本としては、値段も手頃だし、読みやすい。教育関係の本は値が張るのが多いが、これは安心である。書いたのも現役の中学校校長であり、具体例に富む。教師にお薦めできる。


近況報告 2008/10/7

・「誰も知らない泣ける歌」という番組が放送されている。この中で「糸」が紹介されたが、私もこの曲をここで紹介している。この当時はカバーされていることを知らなかった。私が心配する必要は無かったということで。

・もっとも、桜井和寿バージョンより、中島みゆきバージョンの方が数段良い。これは断言できる。結婚式に流して欲しい人も多いらしい。ならなおさら中島バージョンが良い。放送では2番が紹介されていなかった。2番こそ聴け。収録アルバムは「EAST ASIA」か「Singles2000」。どっちでも良いから即刻レンタルすべきである。初心者は「ファイト!」などもおさえられる「Singles2000」を、泣きたければ、もう一つ泣ける歌候補と言える「誕生」入りの「EAST ASIA」がお薦め。

・「雨ニモマケズ」の曲付きバージョンが紹介されていた。これはフォーク・クルセダーズが先に曲を付けている。

・「深イイ話」と同じで、紹介するほど「泣ける歌」なんてそんなに多くない。だから、どんどん違う方向に番組が動きやすいジャンルである。「行列のできるなんちゃら」とか言う番組のように、エピソード付きのお涙頂戴的な新曲売り込み番組にならないことを切に祈る。

・ま、既に「曲そのものの力」を紹介するのではなく「エピソード」を紹介して泣かせようとしている時点で、もう違うんだけど。あれで視聴者、本当に泣くものかしら? 西田敏行のいかにも嘘くさい泣き顔に、既に私は引いてしまっているのだが。

・紹介される曲予想! 「君に捧げるLove Song」岡林信康。これは良い。エピソードも充分。

・最近読んだ本『こんな上司が部下を追いつめる』(荒井千暁・文春文庫)この著者の本は『職場はなぜ壊れるのか』(ちくま新書)を紹介したことがある。上司の心得にしぼったのが本書。学級担任も上司みたいなもんなので、読んでおく価値あり。

・教師の中に、「自分の人間性が生徒よりすぐれているから、指導が可能なのだ」と考えている人が、まれにいる。何という傲慢。諏訪哲二氏などの言を借りれば、「教師は存在そのものが権力的なものだから、指導ができるのだ」。そこに自覚的になっていかないと、生徒の「人間性」を叱り、無用に生徒を追い込んでしまう。叱るべきは「行為そのもの」であって、「人間性」を叱るのはムリである。基本的には「指導するのは仕事だからしているのだ」くらいに思っておかないと、お互い疲れてしまう。


歪んだお祝いの形 2008/10/3

このページ(注:既に削除されています)に「まったくピンときませんが、新婚さんだそうで。」とある(もう新婚ではないが)。お前に言われたくない。

・つーか、あまりにも嘘くさいので、嫁の顔を見るまでは信用しないことにする。嫁を応援席に連れて、アタック25に出て、年賀状にでも掲載してくれれば信用する。

・彼の理想の家庭は「お子さんがクイズを作成していたり、ご夫人(クイズ未経験者)が問い読みをされたりと、クイズに非常に理解のある理想のご家庭」だそうだ。そんなのあるか!

・もっとも、ウチの奥さんもアタック25のときはなんだかんだで2000問くらい問い読みをさせられている。ま、参考にしたまえ。


報告 2008/10/3

・ちょっと前、本校の或る生徒から、ブログを見ました、と言うメールが来た(自分のクラスの人ではない)。一般の方なら返事を返すのだが、生徒の携帯にメールするのは問題なので、ここでお返事します。見て頂いてありがとうございます。今後ともよろしくおねがいします。


近況報告 2008/9/30

・中山大臣辞任! あまりマスコミに紹介されなかったが、本当に問題なのは「日教組の強い地域は成績が悪いはずだ。それを確認するために全国学力テストを行った」という発言ではないか。そんなことのためにあんだけの金をつぎ込んだのか。私は日教組に入っていないのだが、「日教組をぶっつぶす」という氏の発言の空しさと言ったら!

・麻生総理のこういう記事。いわゆる後藤田五訓のパクリなのは明らか。ちなみに後藤田正純は与謝野馨支持で麻生氏嫌い。もっとも、「悪い情報ほどすぐ上げよ」とかは、ナポレオンも部下に言っていたらしいが。

・最近読んだ本『巨匠の傑作パズルベスト100』(伴田良輔・文春新書)以前紹介した『100年楽しめる古典名作パズル』の著者が、数か月前にこんな本を書いているとは! にしても、この本に紹介されている「Q77葉巻のパズル」が鮮やかすぎて、著者の言う通り答えを読んで鳥肌が立った。

・この種の本には「計算パズル」「数学パズル」として、同じような問題が出まくりなのが辟易。「12345679×9=111111111」とか小町算とかハノイの塔とか。この本も一部そういうのがある。大人向けの本にそういうのが紹介されるのも淋しい。

・最近読んだ本『ケンコバ伝説』(ケンドーコバヤシ・ワニブックス)吉本芸人の本で知られるワニブックス。この種の本はブックオフ100円になってから買うのだが、書店で手に取ったら数分立ち読みしてしまったので、仕方なく購入。

・小学生の頃、ワニブックスの『わっ毒ガスだ』(ツービート)を、大袈裟ではなく暗記するくらい読みまくっていた。そのころの芸人本より、文字は少ないが笑いの密度は同じ。今風。字を多くしない方が売れるわけで。


近況報告 2008/9/24

・最近読んだ本『プロ野球の一流たち』(二宮清純・講談社現代新書)基本的に私は、プロ野球に全く興味がない。好きな球団も無い。しかし、プロがプロたる所以を示された文章を読むのは好き。前半はそういう楽しみ方。後半は、プロ野球やメジャーリーグが持つ問題点を取材した文章たちで、本書の題名とは全く関係ない。羊頭狗肉。いや、狗肉ではないかな。読み応えあり。

・高校野球が日本のプロ野球の発展を支えているのは間違いない。で、その高校野球を支えているのは、多くの高校教師のボランティア的無償行為にほかならない。敷衍して言えば、高校の運動部というのは、そのスポーツをボランティア的無償的に支えている。言い換えれば、高校教師(の数割の人)が自分の生活も犠牲にし、休日も取れない状況で支えているのが日本のスポーツなのである。その辺を、もっと強調し、理解を求める努力を、文部科学省がしないと。

・何故こんなことを書いたか。先の本に「特待生問題」が語られていたから。以前から「高校野球は高校生を商売に利用することばかり優先している」と考えていた私には、溜飲の下がる文章。

・王監督辞任。野村監督の言葉が紹介されまくっていたが、野村監督がホークス監督の大先輩であることを若い人は覚えておこう。最下位の危機となっている責任を取って、という論じ方はされていないようである。これも人徳か? 朝青龍とは大違いである。

・『雑学王』の本を読んだ。基本的に「仲野隆也」という方の名前があると、それだけでクイズ問題の質に信頼を置くようにしている。プロの仕事を感じるのである。

・『こち亀』最新刊読了。惰性。クイズ番組ネタがまた登場していたが、今までの焼き直しに過ぎない。こち亀のクイズ番組ネタでは、「ハウスカッティングクイズ」だけがセンセーショナルで面白かったと思う。

・ということで、明日から東北新人陸上で福島市へ。まともなペースで授業ができるのはいつの日か。


近況報告 2008/9/15

・大会が終わり、1日だけお休み。

・相変わらず長距離運転が多く、「放送室」は去年の4月の分まで既にさかのぼっている。プラス、滅多に聴かない曲をCDに落として聴きまくっている。

YouTubeから落として音声ファイルだけ引っ張った曲も、いくつか聴いていたりする。

・笠置シズ子の「買物ヴギ」は、超超放送禁止箇所が2箇所あり、今のCDではその部分だけ完全にカットされている。なので、全く意味不明の歌に成り下がってしまっている。なら曲そのものをカットすればいいのに。

・しかしこの曲、笠置シズ子の曲では一番「芸の力」を感じさせるのは確かなのである。で、完全版が聞きたいと思い続けていた。そしたら何とまあYouTubeにあるとは! てことで、聞きまくり。良い。ただ、今は絶対に放送もできないし、確かに不適切な表現である。ここにもこれ以上詳しくは書かない。

・国民的必聴歌に入れるべきは「パップラドンカルメ」。これもYouTubeから落とした。子どもは、何だかよく分からない噂を信じ、勝手に創造力を広げる。無いものをあるように感じ、勝手にストーリーを作る。そんな心情を見事に、しかもあっけらかんと表現した超名曲。そういう心情、意外に歌になっていないもんで。

・五月みどりの「コロッケの唄」をじっくり聴いてみた。テーマは「新婚時代のお互いの優しさを、後から振り返る」。「高音が出そうで出ないところ(by針すなお)」が「新妻だった頃を思い出す女房」の持つ「せつなさを含んだ明るさ」を良く表現できている。良い。

・最近、某CMで「糸」(中島みゆき)が流れていた。みゆきさんが、結婚する友人に送った名曲であり、ものすごく良い曲なのだが、世間的な認知度はゼロに近い。どうにかならんもんか。


近況報告 2008/9/9

・相変わらず、火がつくほど忙しい。

・最近読んだ本『100年楽しめる古典名作パズル』(伴田良輔・日文新書)サム=ロイドやデュードニーの名作パズルの紹介をはじめ、パズルの歴史にも触れられる好著。しかもすぐ読めるし。わたしはサム=ロイドのややこしさより、デュードニーの「人を食った問題」に惹かれる。ちなみに第1問は「ディオファントスの墓銘碑」。

・最近読んだ本『松本人志の怒り 青版』赤版とほぼ同じ感想。

・高校生クイズの批判ばかりしてきた。今考えているのは、「ではどういう難問を出題すればよかったのか」ということ。一段落したらそういうのをいっぱい作って発表したい。


近況報告 2008/9/5

・ここ3日間で、空き時間(=授業のないコマ。雑務や予習に当てることが多い)が2時間だけ。はっきり言って異常な生活。

・こないだ、昔撮った写真を整理していたら、宮崎あおいさんを中心にした集合写真が出てきた。これは映画「好きだ」の撮影で、私の前任校を使用したときの記念写真である。で、前に書いたかも知れないが、この映画で宮崎あおいさんが受けている授業をしているのは、何を隠そう私です。声だけしか聞こえないようだが。

・自分を見ても周囲がはしゃがない。そういう秋田のイナカのコンビニで、マネージャーを連れてはしゃぎながら買い物をしている宮崎あおいさんは、確かにかわいかった。そんな記憶が強く残っている。

・最近読んだ本『松本人志の怒り 赤版』(集英社)雑誌連載をまとめた本。2冊同時発売の片方。思えば『遺書』『松本』(朝日新聞社)も、2回くらいしか読んでいない(しかも古本屋で購入している)から、これも一度読めばOKか。「放送室」の話とかぶるものも多いが、やはり活字になるとおもしろみは半減以下。私が欲しいのは、松本トークであって、松本思想ではない、ということか。

・高校生クイズ。が、その時間は飲み会に行く。ここ数年、リアルタイムで見ていない。

・絶対に、高校生クイズは間違った方向に進んでしまった、と思う。こういうコンセプトにするなら、マルバツなんてやめればいーじゃん。高校生に「ゲネンゲル」など答えさせるクイズなど、誰が出ようと思うか。

・私は先に、「高校のクイズ研究会は、クイズによく出る問題の対策が、完全にできているわけではない」的なことを書いたことがあると思う。そうでもないかもしれない、と思った。


近況報告 2008/8/17

・予定日を過ぎても出てこないので、かえってゆっくりお盆を過ごした。こんなにゆっくり休んだのは本当に数年ぶり。こういうことが(多少無理すれば)可能なのだから、「教員は夏休みがあってうらやましいわねえ」という発言も、あながち間違ってはいない。

・まったくどうでもいいのだが、こういうのを見つけた。略歴の下から3行目を御覧あれ。皆さんの周りに「東京の灯りよいつまでも」を一度でも歌ったことがある若者がいたら是非御一報いただきたい。

・暇だからいろんなことが気になって調べてしまう。「無錫旅情」が放送できない理由、そういえば忘れていた。

・なんだかんだで見ているオリンピック。たぶん順当な結果なのでしょうか。フェンシングなどのマイナースポーツで活躍するのは気持ちいい。

・マラソン、期待しすぎだと思ったのは私だけか? つーか、全体に期待しすぎなのではないか。今できる最高のパフォーマンスを見られれば、それでいいのでは? その意味で、メダルには届かなかったが、バドミントン女子やビーチバレー男子が、結構面白かった。

・男子バレーの山本が男前だと評判のようだが、私には斎藤が二村定一似であることの方が気になる。


近況報告 2008/8/13

・荒瀬逝去! 高校生クイズ第7回体力コースでの進行役が懐かしい。当時はまだ「スポーツタレント」と言える人があまりいなかったから、貴重な存在だったことは確かである。

・にしても、第10回体力コースの進行役・蔵間も今は鬼籍。ともに知力コース進行役だった細川隆一郎のほうが長生きするとは!

・第7回は「3人ばらばらクイズ」以外、全国大会ではそれほどエンタテイメント性のあるクイズ形式が登場したわけではない。というか、あとは単なる早押しクイズだけ。それでも担任の手紙やら、地方大会の取り上げ方(もっとも、この回は地方大会決勝の取り上げ方がやや少ない)やら、有力所を敗者復活させたりするやらで、何とか引っ張っていた印象。特定の数チームを取り立てて持ち上げる演出ではなかった。

・高校生クイズの本放送は、地方大会部分でどの県をクローズアップしてきたかによって、編集意図を分析できるような気がする。

・今年の高校生クイズは「知力重視」。全国大会にも名だたる進学校が出場を決めている。アタック25の高校生大会を見た感想として、今の高校クイズ研究会が必ずしも「昔からよく出る問題」の対策をしまくっているとは限らないと思った。ただ、早押し理論めいたことは勉強しているだろうから、ムチャな押しは多いだろうなぁ。問題文を「超早押し」しやすいような構造にして、見ている人が「すげぇ」と思うようにしてやることはできるが。

・もしくは、高校のクイズ研究会で出回っている問題冊子などを入手し、そこから問題をいっぱい出すとか。そういう方向性に進まないことを祈っている。私の問題パクってもいいから。

・月亭可朝逮捕! 早く八方師匠のコメントを聞きたい!

・最近読んだ本『昭和史の一級史料を読む』(保坂正康・広瀬順皓・平凡社新書)特に日記など、昭和史関係の資料は、ひとつひとつの分量も多く、なかなか読むのが大変なもの。読む優先順位がわかって便利な本。まず、政治家の回想録的なものは、史料的価値が少ないと思ったほうがいいようで。

・最近読んだ本『笑いの現場』(ラサール石井・角川SSC新書)途中で「読んだことあるなぁ」と気づいた。かつての著書『笑うとは何事だ』の焼き直しだったのだ。大幅に書き足してある前半「お笑い界の歴史」は、そこそこ読む意味があるが、あまり書き足していない後半部分は、やや記述内容が古い。特にダウンタウンへの記述は古すぎる。ただ、世間であまり知られていないが、ラサール石井という人はとんねるずとの交流が深い。そのため、「とんねるずに高い評価を下す」という、世間の人があまりやりたがらない部分にも刺さっているのが意義深い。


近況報告 2008/8/9

・保育園実習も、終わってしまえば早かったもの。やっとゆっくり休める時期。8月11日に研修が1日ある他は、17日まで休み。こんなことは非常に珍しい。

・とはいえ、休めるかどうか。こんな問題がある。「妊娠中の女の人を「身重」と言いますが、出産後の女の人を「身軽」という」YESかNOか。いやー、良い問題だ。高校生クイズの過去問である。まさにこの問題に関わる状況が、今まさに、、、

・こないだ教職10年経験者研修で、この方の講義を受けた。大変勉強になり、面白かった。先生はここで紹介した野口芳宏氏の信奉者とのこと。私の選球眼が誤っていなかったことを再認識。やっぱり教師はしゃべれないと駄目だなぁ。

・某サイトで入手したクイズダービーの映像(#250)を何の気無しに見ていたら、赤塚不二夫・タモリコンビが賭け側に回っていた。で、また涙。なお、この回は記念大会だったからか、問題が気持ち悪いほど易しい。


近況報告 2008/8/6

・昨日のNHK番組で、北原ミレイ「ざんげの値打ちもない」に、幻の4番があった、という話が出ていた。浅学にして寡聞にして菲才にして、その存在は全く知らなかった。元々あった歌詞の一部がカットされるというのは良くある話。中島みゆき「十二月」は、そもそもきつい内容の曲だが、さらにきつい歌詞がカットされている、、、などという話は誰も興味ないか。

・「放送室」を聞くと、私がこのブログで書いたことに近い内容が、結構話されていると思った。いかんいかん。

・最近、またビデオテープをハードディスクに写し、そこからディスクに焼く作業をしている。今は主に「高校生クイズ」と「FNS1億2000万人のクイズ王決定戦」。高校生クイズも、何年か連続させて見てみると、それなりに頑張ろうとしている工夫の痕跡は見られる。にしても、「お笑いサポーター」という制度はひどかった。

・今年の高校生クイズは、ついに末期症状のようですな。難問による大会なら、別に高校生クイズじゃなくてもいーじゃん。つーか、わざわざ他局がパクリ易いコンセプト(難問による高校生クイズ王決定戦)にしてどうしようというのだろうか。

・どうせクイズブーム(というものがあったとして)など間もなく終わるのである。それに乗っかってしまうと、高校生クイズもブーム終了と同時に終焉となりかねない。

・「FNS」は、逸見・城ヶ崎コンビの絶妙な掛け合いがすべてである。これで保たせているのだから。あと、決勝の筆記問題にそれなりに面白い問題があると思った。難問の作り方はもう少し研究されなければならない。にしても今更言うことでもないが、「ちびっこクイズ王決定戦」で、安易にベタ問を出題しているのはいかがなものか。数多くのベタを、多少の新作問題で薄めているだけ。

・保育園実習も3日終わり、あと2日。これで「めぞん一刻」がもう少し深く読めるはず。

・前にも書いたかも知れないが、「めぞん一刻」が好きだ、と言うと、「管理人さんの何処がいいのか」と聞かれることがままある。管理人さんは別に好きではない。ただ良くできている話だと思うので、面白いと思っているだけである。


近況報告 2008/8/3

・夏休みに入っても、勉強合宿とか10年経験者研修とか保育園実習(5日間)とかで、休みはあまりないものである。嫁の実家との往復もあり、家にいることはほとんどない。

・ということで、明日から保育園で実習。どうなるかよく分からないが、気持ちはウルトラクイズの罰ゲーム直前という感じ。

・赤塚不二夫逝去! 追悼の意をこめて、タモリとの24時間テレビロウソクショーを見直した。残念。

・最近「懐かしの番組特集番組」がYou Tubeにアップされまくっている。TBS放送分以外は、ほとんど私も所有しているVTRばかり。で、昔から思っていたこと。こういう番組、要はナベプロがどれだけ協力してくれるかでポテンシャルが決まってくる。ただ、最近は肖像権が確立されているので、こういう番組そのものが難しいだろう。これからの若者が、懐かしの芸能マニアになるのは難しいと言うこと。

・最近、或る方法で「放送室」のバックナンバーを聞きまくっている。少しずつさかのぼっていく感じ。ラジオはあまり性に合わないのだが、CDに焼いて車で聞くのが丁度良い。最近は長距離運転が多いので。

・最近読んだ本『問題解決型リーダーシップ』(佐久間賢・講談社現代新書)ブックオフ100円。社内リーダーシップに関わる、もっと小難しい本を読む前段階として読めばよいと思われる。

・最近読んだ本『ラクをしないと成果は出ない』(日垣隆・大和書房)日垣隆だからということで、何となく購入。こういう本は非常に増えているようだが、意外と具体性が足りないものばかりなので困る。この本は具体的でグッド。

・最近読んだ本『プロマイド昭和史』(小学館)昭和57年の本。この種の本は、たいがい目にしていると思っていたが、浅学にして寡聞にして初めて見た。良い。プロマイドも検閲対象物だったということを初めて知った。


近況報告 2008/7/23

・最近、仕事も私生活も何だか忙しい。今年はどっちも当たり年。鶴くんほどではないけど。

・そんな中、某所で出題してもらうための問題を100問弱用意した。アップするヒマもない。難易度は高いが、世間に発表したくて仕方がない問題も数問ある。早くアップしたい。

・最近、諸事情でベビー用品売り場によく行く。昔から、車の後ろに「赤ん坊が乗っています」とか貼ったりしている人の気持ちが全く分からなかった。その気持ちは今も変わらない。「赤ん坊が乗っています」「だからどうしろというんだ!」という後続車の気持ちが推察されるからである。

・ところが、今日になって面白い事実を知った。あの「赤ん坊が乗っています」ラベルを購入すると、ある特典が付いてくるというのである。それで買う人が多いのかも知れないと合点がいった。さて、問題。その特典とはどういうものでしょうか?


近況報告 2008/7/11

・最近、クイズのルールには「何回やってもおもしろいもの」と「何度もやって戦略が完成すると、つまらなくなるもの(若しくは成立しなくなるもの)」の2つがあるような気がしてきた。

・ウルトラクイズのルールは、結構「戦略が完成するとつまらなくなるもの」が多いように思う。

・アタック25は、パネル取りの戦略に気づかないまま参加する人が多いから、長年成立しているように思う。実はパネル取りのミスでしかゲームは進まないのではないか、とすら思うことが、最近の放送では多くなっている。

・最近読んだ本『ゴルゴ13(117)』(リイド社・文庫サイズ)重厚な展開の「黄昏のカシミール」、ゴルゴが正義に見えてくる不思議な小品「錆びた黄金」、ゴルゴが操られながら進んでいくドキドキの長篇「生存確率0.13%」。いずれもおすすめの作品。

・最近読んだ本『踏みはずす美術史』(森村泰昌・講談社現代新書)わたしの美術に対する感覚が、そう不適切なものではない、と確認。ひとつめ。「ゲルニカ」を名画だと思えなかった感覚(これは「アビニヨンの娘たち」「眠る女」が好きだという感覚ともつながる)。ふたつめ。「太陽の塔」はスゴイ作品なのではないかという感覚。みっつめ。ポップアートの何処が素晴らしいかわからないという感覚。この感覚は、発表しても良いようである。

・この本をきっかけに「シンディ・シャーマン」のセルフポートレート写真を少し見たが、これがなかなか良い。若い人におすすめ。


近況報告 2008/7/7

・週末は男鹿駅伝引率。この大会は、全国的にも珍しく「車による伴走可能」な大会である。監督が選手の直後に車を付け、メガホン(電気式の)で叫びまくる姿は壮観。

・最近読んだ本『自主自立の教育』(野口芳宏第2著作集・明治図書1997年刊)15冊在るうちの10巻め。ブックオフで1冊100円だったので、とりあえず15冊とも買ってある。「いじめに耐え抜ける力を養うことこそ必要」など、とにかく精神力を鍛えることに発想のメインがある。著者はモラロジー(について私はよく知らないのだが)にも深く関わっているとのこと。なので、いまいちはまれなかったのだが、遍く教育書というものは、おいしいところだけを拾い読みすればいいと思っているので、この本も斜め読みしまくり。

・ひとつ気になったのは、成功例のみがクローズアップされているということ。20代の若い教師は特に差し引いて読むこと。


近況報告 2008/6/29

・陸上競技部についているので、ちょこちょこNHKで陸上を見ている。私はマラソンよりトラックレースの方が見ていて面白いと思う方なので、女子10000mは珍しく興奮して見ていた。基本的にテレビで見る長距離の女性選手は、喋るとテンションが高いように思う。

・最近読んだ本『学力を付ける100のメソッド』(陰山英男・和田秀樹・PHP文庫)2人の発言を比べると、やはり陰山氏は教師で、和田氏は精神科医なんだなぁ、ということがよく分かる。たとえば「適切なほめ方・しかり方」。陰山氏は「タイミングを逃さない」。和田氏は「よい結果はほめ、悪い行動を叱る」。どっちも大切だと思うが、教師にとっては陰山氏の言ったことの方が実践的で参考になる。

・最近読んだ本『逸脱するエロス』(森省二・講談社現代新書)1990年刊行のブックオフ100円シリーズ。「愛と性の精神病理」というサブタイトルだが、病理の面を強調し、対処法にあまり触れていないのが残念。1990年当時の発言として読めば、それなりに研究史的価値もあるかもしれないが、、、そうでなければ最近の本を読むべし。


近況報告 2008/6/26

・大会引率と出張に明け暮れた6月ももうすぐ終わり。

・最近読んだ本『知ってる古文の知らない魅力』(鈴木健一・講談社現代新書)うーん、「勉強になった!」とはあまり思われず。

・この本にもやや関連があるのだが、最近『土佐日記』の冒頭を授業でどう扱えばいいのか、いささか悩み出している。冒頭の部分を教科書では普通「門出」と題しているのだが、この部分はダジャレ満載。このダジャレ、なにしろ古文単語を使っているだけに、たらたら説明しなければならない。ダジャレの説明というのは、本気で苦痛なのである。

・酔っぱらった人たちが「潮海のほとりにて、あざれ合へり」という表現。「あざる」には「ふざける」と「腐る」と2つ意味がある。だから「塩の多い海なのに、ふざけていた、っつーか、腐っていた。塩が多いのに『腐る』なんて、あり得ないよねー!」的なダジャレになる。これの何処がどう面白いというのだろうか。

・問題は、こんなダジャレをちりばめたのは何故なのか、ということ。

・従来の授業では「本文全体に通底する、娘を失った悲しみを考慮すべき」として解釈してきた。最近、そうではないんではないか、と思うようになってきた。

・むしろ冒頭の部分は、当時の貴族が持っていた「都>地方」という価値観の逆転を目指し、「地方の人々との交流の良い想い出」を強調したかったのではないか、と思う。だから、ダジャレで雰囲気を楽しいものにしようとしてのではないかい?、てな感じ。

・そのくらい理屈を付けないと、私にはダジャレが面白く思えないのである。


近況報告 2008/6/16

・12〜16日まで、陸上の東北総体引率。宮城県利府へ。

・ということは、当然地震も宮城で遭遇したことになる。その時間は、スタジアムの中にいた。室内だったらさだめし怖かったろうが、室外だとそんなでもなかった。近くにガラスがなかったからかもしれない。

・帰りの高速道路に、自衛隊の災害救助ジープが走っていた。驚いたのは、時速80kmしか出していなかったこと(当たり前なのだが)。自衛隊のジープが民間の車にびゅんびゅん追い越される姿は、あまり見たくなかった


近況報告 2008/6/9

・最近読んだ本『実力とは何か』(羽佐間正雄・講談社文庫)1991年発行。著者は元NHKアナウンサー。「努力をしないプロはいないよ」という佐藤孝吉氏の言葉を思い出す。軽妙なエピソード集。やはりアナウンサーの書いた本は、何より「詠みやすい」ものである。朗読にも耐えうる文章を味わうのも良い。


近況報告 2008/6/8

・「こち亀(160)」部長に最新式携帯電話を持たせる設定が楽しい。あとは、まあ、、、、惰性で読んでしまった。

・分かる人にだけ分かる話。「タモリ倶楽部」の出演者と「こち亀」に出た舞名出版の2人は似ている。

・最近読んだ本『昭和の空白を読み解く』(保阪正康・講談社文庫)以前の『昭和史 忘れ得ぬ証言者たち』の続編。前作より国際的(と言っても、太平洋戦争に関わる範囲でだが)な顔ぶれ。関係者の証言に偏りがちとの批判を受けやすい著者ではあるが、このシリーズは特に感傷を交えて、証言者への思い入れを語る。だから、面白かった。保阪氏は、実はこういう本が一番書きたいのではないか。

・最近読んだ本『俳句と川柳』(復本一郎・講談社現代新書)私は角川雑誌「俳句」の読者であるが、筆者の文章はよく見かける。本書は「俳句」と「川柳」の区別をどうすべきかを結論にするため、俳諧と川柳の歴史をひもといていく。筆者の説の可否は別として、川柳の歴史を知るには便利な本。

・本書中、「川柳や俳句は、上質な笑いを生み出す」的な発言が目立った。で、「上質な笑い」って何?


近況報告 2008/6/7

・「公民の教科書で「政府の銀行」「銀行の銀行」と説明されているのは何銀行」をyahooで検索をかけると、2つのページが紹介されます。これらを比較すると、たいへん面白いことに気づきます。このようなことが起こった理由、私には何となく理解できる。

・この問題、あるクイズ冊子で平然と「自作問題」として出題している人がいたのにはびっくりした。気づかないとでも思っているのだろうか。

・「ベッドの上で握り締めていたものは何?」で検索をかけるのも、地味におもしろい。

・わたしが「セカンドクイズ」上でクイズ問題を大量に発表しているのは、ひとえに「剽窃されたときに、それを知らしめよう」という気持ちからである。クイズ問題を剽窃する人というのは、基本的に「不用意」だから、剽窃したとはっきり分かる形で剽窃してしまうもののようだ。

・最近買った本『漢字音符字典』(山本康喬・アドポポロ)音符で漢字を分類する、という発想はこのページと同じ。私と参考にしたのと同じような本を参考にしているようだ。実際は「音符による分類」だけできても、「音符の持つ意味」まで頭に入れなければ上級合格には使えない。それぞれの音符の持つ基本的なニュアンスを、書き込みながら勉強していくのがグッドだろう。なぜか「旗」という字が巻末の索引に掲載されていない。なお、この著者、平成13年10月の試験で1級合格、この勉強に『完全征服』(漢検協会)を使用した、と言っているが、この時点ではまだ発売されていませんよ。

・ちなみに、私の「部首」コーナーはまだいくらでも書き直す準備がある。「音符字典」より先にネットにアップしておいて、心から良かったと思う。これで「剽窃」とは言われないだろ。

・水泳水着問題。不勉強から、てっきり水着にも「日本チームユニフォーム」なるものがあると思っていたのだが、そうではないのね。つーか一連のあの話、単に水泳に人々の目を向けさせるためのキャンペーンにしか見えない。だってそんなに騒ぐほどビッグな大会じゃないんでしょ? 

・「居酒屋タクシー」問題。「官僚の人たちは終電が無くなる毎日深夜まで働いて大変ですね」とか「労働基準法に違反している恐れがあります」とか、そっちの方に話が進まないものだろうか。「居酒屋」の部分ばかりクローズアップされているが、そういう過酷な労働条件であることが本来的な問題なんじゃないのか。ま、「夜中まで働くなんて!」という私の驚きが、もはやイナカモノっぽく見えるのかもしれないが。

・遅くなったが、サザンオールスターズの活動停止の挽歌は「吉田拓郎の歌」に決まり。これを「サザンオールスターズの歌」と思って聴きまくろう。驚くほどぴったりくる。「お前の書いた歌は/俺を悪くさせた」。これで決まり。


近況報告 2008/5/29

・最近読んだ本『コトバ・インターフェース』(タモリ・松岡正剛・大和文庫)1980年の対談。タモリを深く知るには、どうしても昔の書物や映像・音声に当たらねばならない。いわゆる「密室芸」で、どのようなことを面白がっていたのかがかなり分かる貴重な本。私もタモリさんと一緒で、「ラジオ株式市況」をじーっと聴き入りほくそ笑む人間である。堪能。ただ、松岡正剛氏のふるダジャレにはいささか辟易。

・タモリを知るアイテムとしては、CD(つーかレコード)も欠かせない。「タモリ3」はもはや手に入らないが、聴くと狂気の面白さがある。歌より喋りが凄まじい。タモリを深く知りたい、という酔狂な人には、手に入る機会があるならば、万難排して手に入れるべきとアドバイスする。

・最近読んだ本『敵は我に在り・新装版上巻』(野村克也・ワニ文庫)最近の野村本とかぶる内容もあるが、この本は「選手として考えたこと」の比率が大きいので、読む価値はある。

・『崖の上のポニョ』の主題歌を歌うおっさん2人と女の子1人の映像は、今まで何度と無く流されてきた。しかし、このおっさん2人(藤岡藤巻)が元「まりちゃんズ」の2人であることを報道したテレビ番組は、私の知る限り1つも無い。ギターをCharが担当した国民的必聴歌『尾崎家の祖母』は、やっぱり放送に馴染まないと言うのか。ちなみに「まりちゃんズ」随一の名曲は「ひがみブルース」だと思う。


近況報告 2008/5/18

・刑事コロンボのファーストネームが「フィリップ」というのはガセビア。奥さんが「ミルドレッド」というのもガセ? トリビア辞典は大学の頃ちらちら読んでいたが、明らかにウソっぽい(というか、他の資料にあたっても出てこない)ネタがあったように思う。で、そんなに信用はしていなかった(そのわりには問題ネタにしてしまったが)。

・どれとは言わないが、1995年頃のオープン大会で、トリビア辞典から作ってるよなぁ、と思わせる大会があった。前フリ問題の初期の話である。

・携帯電話に音楽を入れられても、それを着メロにできないことに、以前怒りの言を述べた。で、悔しいので「全国民必聴歌」を持ち歩き、普及活動に用いようかと思った。で、イヤホンを買いに行った。

・使ってみて、どうも音漏れしているのではないかと疑われた。「音漏れしないのがイヤホンの命だろ!」と思い、説明書を読んだら「このイヤホンは、構造上音漏れがしやすくなっています」と書いてあった。もう許せないんですよ! そんな大切なこと、パッケージに書いとけ!


近況報告 2008/5/14

・最近読んだ本『検定絶対不合格教科書 古文』(田中貴子・朝日選書)前半の「定番教材の読み直し」は面白く、参考になった。後半の「教科書批判」については、「ほなら、どーせいちゅーんじゃい」と思わせるあたりで終わってしまっているのが残念。

・教科書の古文が、定番過ぎて面白くないというのは私も感じている。竹取物語の冒頭だけを読んでも、生徒に何を考えさせればいいのか、全く思いが及ばない。


近況報告 2008/5/12

・「深イイ話」で、「松本紳助」でも話があった「出川哲朗は嫌われているのに、何故テレビに出続けられるのか」。そもそも私は、「出川ってキモいよねー」とか言う人が、「わたしってお笑い好きな人だしー」と言っても絶対に信用しないことにしている。

・最近読んだ本『オリンピック全大会』(武田薫・朝日選書)オリンピックの歴史をコンパクトに知るのには便利な本。アマチュアリズムの今むかし、日本の五輪への態度の歴史など、興味深い話は多い。ただ、クイズに強くなりたいという人にはお勧めしない。


近況報告 2008/5/9

・いきなりですが、問題です。

・わたしは先頃、○○教室に行って来ました。それはどんな教室でしょう。次のヒントから当ててください。

・ヒント1 3回1セットの講座なのですが、わたしはその2回目にしか参加できませんでした。それでもいいそうです。

・ヒント2 参加者の男女比は、ほぼ1:1だが、やや女性の方が多い。

・ヒント3 ○○に入る言葉は、4文字です。

・さてお分かりだろうか。正解は8月ごろに発表(これもヒント)。

・最近読んだ本『決定学の法則』(畑村洋太郎・文春文庫)何だかんだで『失敗学の法則』『数に強くなる』、NHKテキストに続く4冊目の畑村本。書いていることは分かりやすいが、必ずしも実践的とは言えない。ま「法則」とうたっただけの本だから仕方がない。この内容を深めた、もう少し骨太の本が読みたい。そう考えると『危機管理のノウハウ』(佐々淳行・文藝春秋社)は骨太だったなぁ。

・あと、ゴルゴ13文庫本第115巻、こち亀159巻読了。この2つだけで274冊も読んでいるという計算か。


近況報告 2008/5/1

・それにしても、クイズ番組は完全にかぶりまくっている。

・今日ある番組で「卯の花くたし」はどんな気象現象か、という問題が出ていた。解答者2名が「五月雨」と書いて正解になっていたが、五月雨は梅雨のことであり、「卯の花くたし」は「走り梅雨」のことである。だから、確実に不正解と言える。

・ま、厳密に言えば間違いなんだけど、という正解判定はよくあることである。「雑学王」も本当に解答をよく見ると、正解といえないものが含まれているのではないか(あくまで類推)。そう言えば、かつて某オープンで「伊勢大輔」が答えになる問題に、「伊勢」で正解を出していたことがあった。「伊勢」は別の歌人である。これは正解者がおらず、「伊勢」と書いた人がひとりだったから正解としたのだろう。


近況報告 2008/4/27

・最近読んだ本『教育大混乱』(プロ教師の会・洋泉社)2007年4月発行だから、安倍首相の教育改革への発言が多くなるのは当然のことか。教育が経済原理にさらされることで大混乱が生じている、その責任の所在と、今後の対策を論じるのが目的。学校への要求が無制限になり、学力を付けることだけがすべての教育の目的になっている現在を見通す、ひとつの視点にはなる。

・『プレジデント Family』についても言及があった。この雑誌、私も偶に立ち読みするのだが、えげつないくらいに「子どもの学力向上のために親が努力することが絶対的な目標である」というメッセージを出す。このメッセージ、教育格差を生むことが必然であり、避けられないことである、と述べているようなもんである。世の中、教育格差を縮めることには誰も興味がないのではないか。むしろ「自分の子だけが格差の上の方に行くにはどうすればいいか」が、みんなの関心になってしまっているような感じ。その目線で(つまり経済原理で)公教育を批判されると、こっちは答えようがないのである。目的が違いすぎるから。

・数年前、自分が担当した学年ではない生徒の卒業式の日、謝恩会的な催しである保護者から「学校は自分の家の子どもを人質に取っている。この『人質』という意味、あんたに分かるか」と延々絡まれて、大変イヤな思いをしたことがある。そんなようなことも書いてあった。

・2001年放送開始のラジオ番組「放送室」。第1回放送を今日はじめて聴いた。私を知る人は、私がラジオを全く聴かないことを意外に思うらしい。ダウンタウンファンで、本もそれなりに読んでいる私だが、お笑いに関係ないところにはそれほど興味が無かった。「松本紳助」も私にはお笑い番組。懐かしき『遺書』『松本』(松本人志・朝日新聞社)も古本屋で買ったほどである。ダウンタウンの熱烈なファンであるだが、この2冊は私にとって他の人のエッセーとほぼ同列の本なのである。だから、『遺書』があれだけ売れた理由は、いまだに良く分からない。

・ところが、32歳の今「放送室」を聴いてみて、この会話が非常に聴いていて心地よい。年をとったのだろうか。おっさんタレントやおっさん歌手のトークが妙に心落ち着くのである。今このCDに出会えたのは僥倖であった。この調子で最後は小野ヤスシとか牧伸二の話も面白く感じるようになるのだろうか。前者はあり得るが、後者は絶対に無さそうだ。


近況報告 2008/4/23

・すべらない話13。秋田では放送無し。ま、ある方法で3週間前には見てたけど。

・最近読んだ本『所さんにまかせなさい』(集英社be文庫・所ジョージ)ブックオフ100円シリーズ。一時期「おっさんになったら所ジョージのような人になってみたい」と思っていた。今は「所さんは真面目すぎて気持ち悪いので、関根勤になりたい」と思っている。この本も所さんの根の真面目さが目立ち、いまいち閉口。一応人生相談。所さんの回答は、「そう思えるくらいなら苦労しないよ」と思えるようなものばかり。

・さすがにまずいのではないか、と思う記述がこちら。「鬱病って、ある種、贅沢病だとも思う。どうしても、「生活的にはなにひとつ不満はございません。でも私、何か鬱な感じです。先生なんとかしてください」みたいなところ、あるでしょ。明日のゴハンも買えないような状況だったら、鬱になってるヒマないもんね」(141ページ)。鬱病を取り巻く環境のことを少しでも考えたら、こういう記述にはならないのではないか。

・なお、当方、所さんの曲は大好きである。


近況報告 2008/4/21

・携帯を変えた。そもそも私はメール以外の機能を、携帯電話から外してしまえ、という主義である。だから、別にどうでもいいことなのだが、やっぱり腹が立つから書く。音楽をパソコンで入れられるのに、何故その音楽を着メロに設定できないのか。全くもって理解できない。パケット代を使わなければ着メロを設定できないこと、元々入っているメロディがしょぼいこと、いずれも解せない。

・最近読んだ本『自殺のサインを読みとる』(高橋祥友・講談社文庫)仕事の必要に迫られて、というより、単純に「自殺の不可解」を知るきっかけになるかと思って読んだ。私も周囲で自殺をしてしまった人が何人かいる。この本では、日本で起こっている自殺を詳細にしっかりと現状分析している。基本書として位置づけられる名著。

・最近見たDVD「ダイナマイト関西」大喜利トーナメントのDVDを見た。大学時代、松本人志さんを中心に、面白すぎる大喜利を見過ぎてしまったのかもしれない。今一歩楽しめなかった。ただ、木村祐一さんのテイストが当時と変わらないのが嬉しい。

・最近「吉田拓郎の唄」を聴きまくっていたが、そのつながりで今度は何故か「ビートルズが教えてくれた」を聴きまくっている。誰かが誰かに影響を受けたことを、素直に表明していることが、何やら小気味よいのである。

・或る方法で、ウルトラクイズの音声だけをCDにして、車で聴きまくっている。これが実に良い。そこで気づいたのだが、第5回ノックスビルの通せんぼクイズは、福留名調子の決定版と評価できるのではないか。問題の読み方も完璧。「声に出したい問題」とでも言うべき、読み心地の良い問題も多い。「アパラチア山脈があなたの勝利を見ているか、地獄に堕ちるのを見ているか、問題!」完璧です。

・私の日本語を鍛えたのは、読書ではなく、中島みゆきを中心としたおびただしい歌詞の暗記と、ウルトラクイズにおける福留・徳光の名調子である。


近況報告 2008/4/13

・下の記事を書いて先輩後輩のHP・ブログを見たら、揃って更新されていた。ゲームに興じて云々という書き込みからすると、たいして忙しくないようで。

・若乃花は、いわゆる初代若乃花の師匠にあたる人を初代と数える数え方にすると、3代目だということでいいと思う。

・ま、談志師匠の例を出すまでもなく、**代などという数字は結構適当のようで。

・今月の日経エンタ誌を読むと、近く「クイズブーム」は使い捨てされる状況にあると思わされる。「次に何が来るか考え出」そうとしている人は、多分いない。

・ここ数年で、一番画期的なクイズ番組は「クイズ**の500のコト」である。これは、多分異論無いところだろう。


最近思うことなど 2008/4/13

・年度当初の忙しさか、知り合いのHP・ブログの更新も滞っている。私もまたまた1年生の担任に舞い戻り。忙しい。

・なお、今年は「担任業10周年記念興業」と勝手に銘打っている。

・いきなり「某サイト」で発見した良い映像コーナー!

・最近見た良いもの1「タモリと赤塚不二夫のロウソクショー」某サイトで発見。ずーっと見たかった伝説の「24時間テレビ」苦情続出コーナー。実に素晴らしい。本気で感動した。お笑い好きは何があっても見るべきである。

・最近見た良いもの2「芸人論」今は亡き「トッポ・ライポ」「北京ゲンジ」を褒めているビートたけし。珍しく強く語っているのは必見。

・音楽系では「本物のシンシアにテレながら『シンシア』を唄う吉田拓郎」「『外は白い雪の夜』を歌う長渕剛」が必見。


近況報告 2008/4/6

・とにかくクイズブーム。何とかならんのか。飽きてきた。

・今のバラエティには、制作上の制約が大きくかかってしまっている。お金もないし、苦情も怖い。無難なクイズに走るのは分かる。ウルトラクイズ的なクイズに走れないのも分かる。一般視聴者をいじりにくいのも、分かる。

・そんなクイズ番組たちが、お互いに潰し合っているとしか思えない。何処の局でも、同じような問題に同じような出演者に、同じようなルール。そもそも、クイズというのは新しいフォーマット(問題の形式も含めて)を考えるのが、とても難しいものである。だから、だいたい「クイズブーム」なる状況がおかしいのである。

・ま、「ブーム」とやらは、10月まで保たないでしょう。次に来るのはどんなバラエティ番組なんだろうか。

・最近読んだ本『本業』(水道橋博士・文春文庫)タレント本を解説する連載をまとめた本。何と言っても私の大好きな「山城新伍」「大竹まこと」をリスペクトしている文章は心に沁みる。文体は、綺麗にまとめようとする語呂合わせが多く、いささか辟易する場面もあるが、至極真っ当な書評スタイルとして高評価。読書感想文のお手本のような文章群。私と趣味の合う人には強くお勧めする。


近況報告 2008/4/1

・「大家族クイズ」。もうすこしやりようがあったのではないか。

・もっとテンポ良く見せられないものか。冗長。普段の大家族の番組はもっとテンポがいいのに、クイズが入ったばっかりにテンポが壊れる。なんなのか。

・意外と「家族全員で協力しました!」的な感じがなかった。大家族じゃない方が良かったんじゃないだろうか。

・とは言え、企画としてはとても面白いと思う。

・最近読んだ本『情と理(下)』(後藤田正晴・講談社)最近文庫化された佐々淳行『後藤田正晴と十二人の総理』と読み比べると面白い。後藤田氏の言の方が慎重かつ深い。両方読もう。


近況報告 2008/3/25

・「Qさま」の漢字検定スペシャル。有名人が1級に挑戦する、という「まあまあ画期的な企画」。ロザン宇治原さんが指摘する通り、放送では実際の試験の中でも易しめの問題ばかり出題されていた。また、彼は「1級の問題は、書きよりも読みが難しい」とも語っていたが、まさに私の普段の主張通りである。ともあれ、短期間で1級合格が不可能であることが証明されたのは喜ばしい。1級合格者をみんなで尊敬しよう。

・2級について。最近、2級は「熟語の構成」が一番ネックなのではないかと考えるようになってきた。高校生に解かせると、まー正解率の低いこと! よって、いずれはこの対策も記してみたい。これと「書きグセ」の矯正が2級合格をよりあなたに近づける。

・藤圭子「新宿の女」の冒頭の歌詞「私が男になれたなら/私は女を捨てないわ」。本来の解釈は「私が男になることができても、女性を捨てるような薄情な奴にはならないわ」。これを「私が男になっても、私の中の女性的な部分を捨てることはしないわ」と解釈したのは、かの有名な中島みゆきさん(『愛が好きです2』新潮文庫にて)。

・最近読んだ本『やっぱり滝川クリステルは斜め45度がいいのだ!』(小倉淳・講談社)やはり興味は「ウルトラクイズ」の記述である。特に「視聴者クイズ番組」が何故放送されないのかを述べた部分に同意。というか、似たようなことを既に書いている。このように。この文章はかなり荒削りで、分かりにくい部分もままあるので、近く清書をするつもり。

・あ、はっきり言っておくが、いわゆる「クイズプレーヤー」は、私の定義では一般視聴者ではない。が、芸能人でもない。だから、テレビにおいて出演が望まれる場面が非常に少ない存在だと言える。


近況報告 2008/3/18

・毎週日曜日に繰り返される夫婦の会話。「沢木さんって妊娠した?」。

・最近読んだ本『あぁ、阪神タイガース』(野村克也・角川oneテーマ21)阪神タイガース批判。推測の域を出ないかも知れない言質がややある。全体の内容が言い訳じみている、という見方をする人もいると思う。が、私は少し違う見方をしている。

・もしかしたら野村さんは、「こういうことを誰かが書いて発表してくれ」と思っているのではないか。自分で書くべきことではないが、誰も書かないから、自分で書いた。全くの推測だが、私はそう思った。

・最近読んだ本『情と理(上)』(後藤田正晴・講談社)ブックオフ半額本。後藤田本はほとんど読んでいて、これが残った。上巻は1回目の参議院選で落選し、衆議院で当選するあたりまで。佐々淳行本より政治の生な部分が出てくる分、登場する人物の持つ苦悩が直に伝わってくる。


近況報告 2008/3/13

・「人志松本のゆるせない話」。秋田では放送されないが、ある方法で見た。最高。よくできた話の連続。にしても手書きのセットの効果的なこと!

・今日、秋田県版ニュースに「歳末たすけあい募金で集まったお金を寄付」。今ごろ? 歳末たすけあい、って年を越す補助という意味合いだったんじゃないの? 少なくとも私は「学研365日のひみつ」でそう読んだけど。

・トヨタのCM「尻取りRock'n Roll」。昔から思っていたのだが、「ダックスフンドドドドドドドドドどうも」というのはおかしい。「ダックスフント」だろ。だから「ダックスフントトトトトトトトト…トヨタのお店へ」にするとか。

・鶴君の「内P」への評価に同意しまくり。やっぱ夢の時代は儚く終わるものよのう。

・夢の時代といえば、ウルトラクイズが放送されていた16年という年月を、「ガキの使い」は超えてしまっている。私たちは、「ガキの使い」の夢の時代が続きすぎていることを、当たり前と思い過ぎているのではないか。一種の「平和ボケ」である。「ごっつ」が終わった日、複雑な思いが去来したことを忘れてしまっていた。鶴君の「内P」評を読み、それに思い至り、実に反省した次第である。


近況報告 2008/3/4

・最近読んだ本『日本人は思想したか』(吉本隆明・梅原猛・中沢新一・新潮文庫)平成十一年文庫化の本。当時購入したが、読まないでほっといた。こういう文庫・新書は結構ある。鼎談で進むスタイルなので、内容の小難しさの割りには読みやすい。この本で三氏の思想の大雑把なところはつかめてしまうような気がするので、オトク感はあった。仏教と古典文学に関する話が興味深い。

・今日のニュースで、ゆうちょ銀行がメール便を使用したとして問題視されていた。ま、郵便で送るくらいなら、メール便の方が融通も利き楽である。気持ちは分かる。

・わたしも諸事情で郵便局に行ったとき、たかが30万円ほどのお金(模試代金)を振り込むだけなのに10分近く待たされた。しかも客はわたしひとり。店員は3人の小さい局だったが、それにしてもひどい。店員の動きを見ていると、一番時間がかかっていたのが「身分証明書のコピー」。コピーを一度もしたことがないのではないか、と思しきおじさんが、必死でコピー(機械はかなり古いタイプ)をしている。学校というところも結構とろい仕事が多い職場だが、上を行っている。もちろん、すべての郵便局がそうだ、というわけではないと思う。この局が「あたらしいふつう」をつくる存在とならないことを祈る。


近況報告 2008/3/3

・「深イイ話」。ジョン=デンバーが自身のそっくりさんコンテストに出たら3位だったという話は、チャップリンで似たような話がある(クイズダービーで出たことがある)。ちなみにチャップリンは2位。ま、良くある話ってことだろう。

・相変わらずクイズパクリ番組ブーム。かつての「クイズ王決定戦ブーム」ではクイズベタ(と変換させようとしたら、まず「クイズ下手」が出た)が繰り返し出題され、蓄積され、それを知る人と知らぬ人との重大な乖離が起こってしまっているのが現状。この乖離は、一般視聴者参加型のクイズ番組を制作する支障となっているのではないか。

・翻って、今のクイズブームはどういう影響を、今後に与えるのだろうか。大変興味深いところである。予想がまとまったらご紹介したい。

・大胆予想。今年の高校生クイズは、雑学問題が出る! それも使い廻されている問題が出る!

・いや、マナー問題も捨てがたい。にしても、ここのところ「マナー問題ブーム」にもなっている。ちなみに、マナー問題は『ドタンバのマナー』(サトウサンペイ・新潮文庫)1冊で足りる。多分絶版なので、古本屋で見つけたら是非買っておこう。続編の海外版も結構面白い。

・生まれてはじめて「メモリの増設」ということをした。256から1024へ。こんなに速さが変わるとは思わなかった。これならウイルスソフトによる遅さも気にならない。だったらこっちを標準装備にしとけよ。


近況報告 2008/2/25

・国語教師なので、東大入試国語問題が気になって見てみた。現代文はいつも通りのオーソドックスタイプ。古文は私がカンを鈍らせないためによく読む(つもりで買っておいた)『古本説話集』。漢文は珍しく書き下しが出た(情報源は東進のサイト)。しかし数学の問題の方が楽しみ。早く解きたい。

・島田紳助出演の『深イイ話』が2時間スペシャル。広い意味で「雑学」的な番組だが、そこに「すべらない話」的要素を絡めている。万人が面白がる雑学が少ないのと同様、「万人にとってのいい話」もそんなに数が多くないと思う。早くも石田三成とか十返舎一九の「歴史雑学おもしろ話ベタ」が出てしまった。こんなんでいいのなら、「歴史読本」の別冊(私は結構好きで集めている)があればいくらでもネタは湧いてくるぞ。

・ま、「ハンカチが正方形になった理由」とか「警察の電話が110の理由」とか、そんな話まで出てきたら末期症状。

・このくらいだと採用されるのだろうか? 木登りで有名な人のお話。この人、他の人が木に登っていて、高いところにいるときは注意喚起しないのに、降りてきて地面が近づいたときに「気をつけろ」と声を掛けた。言わずと知れた『徒然草』

・当たらないことで知られる私の予想。この番組は、最終的に芸能人とスポーツ選手にまつわる話ばかりになるでしょう。それでも厳しいかも。


近況報告 2008/2/24

・アタック25。今日の問題で「微笑がえし」を「ラストシングル」としていたが、これは微妙。一応正式な「ラストシングル」は引退後の「つばさ」のはず。ま、他のフリで限定はできているから良いのだが。テロップが「微笑みがえし」となっていたのはいただけない。

・アタック25秋田予選は3月1日らしい。ウチの学校の卒業式の日である。

・面接は、喋りすぎるくらいでいいんではないでしょうか。予選無敗(4回通過・1回は辞退)のくせに一度も勝ったことがない私が言うのもなんですが。

・西岡すみこのモバゲーCM。奥歯の銀の詰め物がまぶしい。

・誰かが指摘しているかもシリーズ1・芋洗坂係長は若山富三郎に似ている。

・最近読んだ本『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(武田邦彦・洋泉社ペーパーバックス)環境問題に限らず、どんなものにも利権が絡んでいると考えた方が現象を読み解きやすい。例えば学校の○○とか。


近況報告 2008/2/23

・2月22日朝日新聞朝刊1面。「在日米軍 基地外居住数を通知」という見出しに、悪意を感じたのは私だけ? (分からない人は何度か朗読してみよう)


近況報告 2008/2/19

・「R−1グランプリ」、去年よりなだぎさんの試合巧者ぶりが目立ったように思う。ピン芸人の様々な面白さを一気に詰め込んだ形だった(ただし紙ネタを除く)。完璧でした。

・最近読んだ本『社名・商品名検定 キミの名は』(朝日新聞be編集グループ・朝日新書)クイズ問題があって解説がある、というよくあるパターンの雑学本。新聞の連載をまとめただけあり、いいかげんな雑学本よりは内容が細かい。ただ、クイズ問題がいまいち面白くないので、その部分を読むのは億劫だった。ま、社名だけで問題を作るのは難しいので、仕方ないか。にしてもなぁ。

・雑学クイズブームになって久しい。にしても昨日の「オジサンズ11」のクイズ特集はひどかった。よそで見たことがある問題の連発。誰がネタ出しをしているか知らないが、剽窃の代表みたいな企画。

・私の持論は「みんなが興味深う思う雑学の絶対量は、それほど多くない」。雑学クイズはもう既にお互い食い合っている状況で、先細りは明らか。

・最近読んだ本『日本の10大新宗教』(島田裕巳・幻冬社新書)新宗教10教団の始まりと現在の状況がコンパクトにつかめる。ただ、教義上の説明は仏教や神道に少し予備知識がないと分かりづらいかも。背表紙の文句通り「日本人の精神と宗教観を浮かび上がらせた画期的な書」であるかは微妙。

・最近読んだ本『横綱の品格』(双葉山・ベースボールマガジン社新書)また品格かよ、というツッコミもしたくなるが、内容そのものは昔の本の復刻版。気さくな語り口が大横綱の往時を偲ばせる。かつて、確かに相撲は国技だったのである。余談だが、『日本の10大新宗教』では双葉関と璽宇との関わりにほとんど触れられていなかったが、その理由も何となく分かった。


近況報告 2008/2/17

・「新婚さんいらっしゃい」、ペアマッチで「1夫婦によるパーフェクト」達成。久々に、いいものを見た。

・今日の「アタック25」、緑の佐々木さんは解答数が多かったが、後半の誤答が響き、8枚取っておきながら敗退。あら? 3か月前にもそんな試合があったぞ?

・最近「漢字検定大会」過去問集(1・2)にはまっている。いわゆる漢字検定とは違い、一般的な知識も問われてくる。「北条早雲の愛刀は『湾刃』だ」分かるかい! しかし、面白い。いわゆる漢字検定の1級を獲得した人には、超おすすめ。また、水津康夫氏の域に達したいクイズプレーヤーは、まずこの問題集を終わらせることをお薦めする。いや、お薦めはしないかな。

・最近、クイズ問題がよく作れてしまう。クイズで遊ぶ集まりにお邪魔する際、問題をあまり持っていけなかった反省から、少し問題作成用のメモをするようにしたからである。もちろん、クイズの勉強用のメモにはなっていない。どちらかというとアイディアメモ風。例えば「子をとった芸能人」とメモしてある。これは「渡辺えり子→渡辺えり」のように、名前から「子」を取って改名した芸能人を使って、何か問題が作れないか、という意味。探したら「磯野貴理」くらいしかいなかったのでボツ。

・「穴子さんは京大出身」とも書いてある。アニメの設定ではそうなっているのだ。では、このネタを問題にするにはどうすればいいか。「アニメ『サザエさん』の穴子さんは、何大学出身でしょう?」では、絶対につまらない。これは「アニメ『サザエさん』の登場人物で、京都大学出身という設定なのは次のうち誰でしょう? 穴子さん 伊佐坂さん カツオの担任」が絶対に正しい。そういう意味で、アタック25の三択形式の問いかけには学ぶべきところが多い。

・つまり、メモをしたから問題がすぐ作れる、というわけではない。その後の悩み方が楽しい。ということで、そろそろ「問題作成講座」を復活させてみようかな、と。

・アタック25の予選、がんばってちょーだい。あの無表情を早くテレビで見たい。


近況報告 2008/2/2

・最近読んだ本『こんな親が問題児をつくる』(相部和男・講談社文庫)→ブックオフ105円シリーズ。初版は1990年。感想は企業秘密。ただ、この種の本に良くあることだが、やや差別的と取られかねない言辞が目立つ。全体の内容としてはおおむね首肯できるが、一歩間違うと差別的、という言説は世に意外と多い。ま、昔の本だから仕方ないか。

・ある「性教育専門」の女性の講演を聴いたことがあるが、決めつけと差別的発言が全体を覆っていた。が、全国的に見て相当人気の講演者らしい。

・最近読んだ本『昭和史の決定的瞬間』(坂野潤治・ちくま新書)→二・二六事件や宇垣流産内閣の歴史的意義を問い直す力作。面白い。齋藤隆夫の粛軍演説の読み方も変わる。ただ内容が極めて濃厚であり、いつも新書を読む感覚で一気に読み流せるかと思ったら大間違い。こういうのを読むと、新書というスタイルも悪くないと思う。


近況報告 2008/1/30

・最近読んだ本『構造主義科学論の冒険』(池田清彦・講談社学術文庫)→メインは第2章。これをじっくり読めば、認識論についての議論はあらかた分かる、かもしれない。それだけでも充分かな、と。

・私は大学2年まで理系の学生だった。理系で少しだけでも物理を勉強していたのが、こういう本を読むときに生きてくる。つーか、物理に拒否反応がある人は、哲学だの認識論だのをやろうとしちゃダメ。

・最近読んだ本『百年前の私たち』(石原千秋・講談社現代新書)→サブタイトルは「雑書から見る男と女」。「テキストがどう受容されたか」を理解するため、「どういう常識が社会に存在したか」を理解しようとする試み。漱石文学の読み直しは、まだまだ未知なる可能性を秘めている。たぶん、それが一番のメッセージ。

・この本は、センター試験の引率者控室で読んでいた。試験直前「彼岸過迄」についての記述を見ていた偶然。

・「雑学王」。私の持論。たくさんの人の気を引く雑学というのは、世の中にそう多くない。春以降の存続は、結構厳しいのではないか。テンポも悪いし。週20問の問題を出題する、という触れ込みらしいが、これでは相当ノルマが厳しいだろう。雑学に飽きられる前に何とかしないと。

・いわゆる「おバカ解答者」のおバカな点を、賢そうにしている司会者が解説する。こんなスタイルのクイズ番組も、そろそろ飽きられているんじゃない? そろそろ水曜日7時代や8時代に、そういう番組をぎゃふんと言わせる面白バラエティーが現れないものか。

・「ほぼ日刊イトイ新聞」が、最近さらに面白い。タモリ先生、さんま大先生の登場は、とにかく必見。たぶんわたしは、タモリ先生の言う典型的な「アニ性」の人間。みうらじゅん氏も偉業の解説。なぜボブ=ディランが秋田でコンサートしたがるのか? その謎が明らかに。お笑いが好きな人には、納得のコンテンツが多すぎる。

・少し古いが、珍しく「オジサンズ」を見た。福留功男氏の絶品トークは、プロの真骨頂。完璧。どれだけ褒めても褒め足りない。これだからムゲに批判できない。話の内容は著書『葬らん!』(多分絶版)に似た話が載っていたから知っていたのだが、時間内に無駄なくまとめ、決めゼリフまで用意。さすが干されていた時代に、ナレーションの勉強をしまくったとおっしゃるだけのことはある(という話も『葬らん!』掲載)。


近況報告 2008/1/24

・全国の高校3年担任が経験していると思われる、センター試験後の凄まじい忙しさ。

・こんなニュースがある。思い出すのは10年以上前の「日本ものまね大賞」(フジテレビ)。なぜか霊能者が出場し、タレントの霊の口寄せをして「ものまね」と言い張っていたのだが、ここでいたずらをしたのが清水国明。おじいちゃんの霊を呼び出してもらい、ひとしきり会話をしたあとで、「おじいちゃん、また遊びに行くよ」。おじいちゃんはまだ生きていましたとさ。

・これを放送したのだから、当時のテレビはすごい。というか、過去の「日本ものまね大賞」のトビ具合たるや、今の若い人にはついていけないと思う。我々世代だと「佐藤さん」「大平さんのマネ」「人間ジュークボックス」「望郷酒場のじいさん」「あなたたちわたしのことバカだとおもったでしょ!」というだけで思い出し笑いをしてしまうものだが。まして「エロテープの声」など、今でも5分は笑える。基本的に、常軌を逸した番組であった。

・鶴君が「6、28、496などのように、2で割り切れる数を何と言う?」という悪意に満ちた問題をかつて作ったらしい。ひどいのぅと思ったが、よくよく思い出したら私も「数学で,円周率πや自然対数の底eのように,数直線上の点で表すことのできる数を何という?」という問題を、1995年(「アタックへの道」出題分)に作っていた。どうひどいかが伝わる人は、数学に詳しい人だろう。ま、考えることは同じと言うことで。


近況報告 2008/1/13

・今日のトリビア。小堺一機の名付け親は偶然にも西山浩司という人。もちろん、あの西山浩司ではなく、当時父親が勤めていたお店の店長。


報告 2008/1/11

綱引きクイズについての完結編を脱稿しました。

いまさら綱引きクイズを分析してどうしようというのか、との声が聞こえそうですが、ウルトラクイズを手放しで崇めるのではなく、作り手の立場から再分析する作業こそが必要なのです。「出たい〜」ではなく、「ウルトラのスタッフになりたい〜」という人が、クイズ界(というものは存在しませんが)に多からんことを祈っている次第であります。


近況報告 2008/1/8

・新風舎倒産! かつてここにリンクして、その評価の言葉を楽しんだことがある。裁判沙汰にまでなっているようだが、そもそも本は売れないもの。新書ブームは誰でもベストセラーが書けるような誤解を与えるかも知れない。世の中の文章の大方は(私のものも)自己満足なのであって、それを売れる方向に導いてくれるのが編集者。編集者が褒めるだけの存在なら、怪しいと思った方がいいに決まっている。褒めるだけの人に対する免疫が、今の世の中ではどんどん無くなっているのではないか。そういう存在がいないのなら、私のようにほそぼそとネットに文章をしたためるのが正解。

・爆笑問題の特番に「イントロ超人」が登場した。「熱中時間」に出ているのと違う人だったが、どっちの人も「4万曲を記憶している」と云っていた。集めようと思うと4万曲くらい集まる、ということか。私のパソコンに入っているのは8000曲くらいだから、遠く及ばない。確かに今も探している音源は多い。意外に無いのが「バスストップ(平浩二)」「ハンダースのものまね想い出の渚」「バカと呼ばれたい(ものまね四天王版)」。ま、一般の人からすればどうでもいいことだろうが。

・この番組で爆笑問題田中さんが「炎のチャレンジャーでイントロ名人に勝ったことがある」と言っていたが、その時答えた問題は「ふられてBANZAI」だったと思う。


近況報告 2008/1/6

・最近読んだ本『歌謡曲の時代』(阿久悠・新潮文庫)曲名をタイトルにしたエッセーが99本。阿久悠氏が思い入れのある曲をタイトルにしているのだが、これが結構「これにかぶりそうなのである。「乙女のワルツ」の次に書くはずの曲もタイトルになっているのには参ってしまった。この曲にまさか思い入れがあるとは! 今までその曲に思い入れがあると語る人物を見たことがなかったのに! 我が意を得たりとはこのこと。

・M−1を見ていて思ったこと。どのコンビの前でCMを入れるかというのは、結構勝負を決める大きな要素であろうと思う。CMで一度、場の雰囲気もリセットされてしまうからである。今回はキングコングとハリセンボンの前でCMが入っていた。意図的にした、と思ってしまうのは私だけ?


近況報告 新年テレビ編 2008/1/5

・爆笑ヒットパレード。第3世代のコントは面白く貴重。ただ、レッドカーペットをあまり好まない私には、例年より見通すのが苦しかったように思う。

・今年の新年は「はな寛太・いま寛大」コンビを見なかった。理由は周知(でもないか)の通り。それほど楽しみにしていたわけではないが、ちょっと淋しい。代わりに「たかし・ひろし」「くにお・とおる」はパワー全開(でもないか)。

・NHKの初笑い寄席で、カツラの芸人さんを2人みつけた。誰とは云わないが、ひとりはオカマ口調の人。もう1人は笑点の演芸コーナー出演1位のコンビの片方。

・ドレミファドン。年々知っている曲が少なくなっていく。やはり「こんな曲が出ますよ」というようなリストは、事前に配布されているのだろう。去年の近況報告に書いた通り。

・最近読んだ本『夢を食った男たち』(阿久悠・文春文庫)表紙が「スター誕生」ロゴだから期待したが、後半は全くスタ誕に関係がない。でも、阿久悠という人物の遍歴を知るのには便利な本。良い。ま、ジャンルがジャンルだけに、読んでも「いや〜、阿久悠のことがよく分かって、ホントに便利な本だなぁ!」と感心する人もいないだろうが。

・今読んでいる本『歌謡曲の時代』(阿久悠・新潮文庫)今まで全く読んだことがなかった本。私の「極私的国民必聴歌」の内容とかぶるかも、と危惧したから買ってみた。流石阿久悠師。歌に関わる余計な説明がないから嬉しい。歌の聴き手に解釈は任せる、という思いが伝わり、心地よい。


近況報告 2008/1/3

・年末の番組総ざらい。

・「朝まで生つるべ」坂崎幸之助がいて、研ナオコが出て、歌はもちろん「窓ガラス」。坂崎幸之助の「あきらめ節」まで飛び出す豪華な夜。鶴瓶師匠のトークも最高。鶴瓶・坂崎のコンビは、わたしにとって「松本・紳助」くらいの豪華コンビ。

・余談だが、加川良の「あきらめ節」より高田渡「あきらめ節」が、数倍良い。

・M−1。準決勝の審査基準を公表せよ、というのが私の持論ではあったが、このような結果となってはむしろ火に油を注ぐようなものか。難しい。しかし、紳助さんが当初話していた「昔漫才をやっていた人を、予選の審査員にする」というオハナシはどうなっているの?

・ガキの使い。いささか飽きてしまっている感もある。古くからのファンほどそう思っているのでは? もちろん、面白かったのだが、3時間半も連続して見るものではない。食傷気味。

・すべらない話。も、企画だけが「鉄板企画」として一人歩きしている感もある。もちろん、面白かったのだが、同じ人が何度も話しているうちに出てくるおかしさを、もっと大切にして欲しいなぁ。

・どのチャンネルを見ても、既に視聴率を取ったものの焼き直し。一番そういうのが嫌いなはずのダウンタウンすら、その片棒をかつぐ。日本のテレビの未来は多分暗い。


近況報告 2007/12/10

・サッカーには全く興味がないが、浦和レッズのサポーターの熱狂ぶりには驚く。14年前に、クイズ番組でレッズサポーターを敵に回した方がいらっしゃったが、大丈夫だったのだろうか。
・スティックセニョールという野菜を御存知だろうか。これである。私はブロッコリーより茎まで甘くておいしいと思った。その風貌、何となく東野幸治さんに似ている。いや、セニョールだから、というわけではなく。


近況報告 2007/12/8

・流行語大賞決定! つーか「流行語」の「大賞」を決めてどうしようというのだろうか。
・「どげんかせんといかん」の何処が流行語なのか。ビートたけしがたまにネタにしているだけだろうに。ま、藤本義一の好みなのだろうが。
・流行語大賞になるには「軽妙に世相を衝いた表現とニュアンス」が必要なのだそうだ。「ハニカミ王子」の何処が世相を衝いているのか。
・「大食い」も流行語。私にはギャル曽根がそんなにおいしそうに食べていると思えないが。
・最近読んだ本『イスラーム文化』(岩波文庫・井筒俊彦)→アラビア語の専門用語が最小限しか出てこないので、大変読みやすい。満足。このあともアラブ系の本を読みたい。
・最近読んだ本『家庭で楽しむ医学パズル』(岡惺治・KKベストセラーズ)→昭和46年初版。作者は医師で、クイズ番組「話の泉」出題者。日本クイズクラブ同人らしい。結構面白い。例題。馴染みの老先生に血圧を測ってもらっていたときに比べ、新しい若い先生になったら血圧が少し高めになった。その理由は何だろう?


「近況報告」2007/11/23

*いろいろ面倒なので、近況報告はこちらに。

*アタック25体験記、書く暇がなかなか無い。タイトルは「クイズの原点は、そこにあるか」。

*東大クイズ研究会25周年パーティーが無事終了した。おしなべて、みんなおっさん化していた。当たり前だが。

*漢字検定大会過去問集を手に入れた。漢字検定についてはここが気合いの入った更新ぶりであるから、1級を目指す人はこっちを見よう。

*それにしても、使える機能が少なすぎて、かなり不便。やっぱ下書き用だな。

 

BACK