・消えやらぬ街灯の道落葉踏む (自宅から新百合ヶ丘)
・間違はず集ふ七人紅葉狩 (淵野辺駅)
・冬日和一年ぶりの顔もあり ( 〃 )
・同窓の仲間集ひて冬紅葉 ( 〃 )
・窓からの紅葉愛でつつ銘酒酌む (圏央道)
アサマ
・「得月」の酔ひに浅間山の雪光る (関越道)
・車窓には紅葉社内は紅葉顔 ( 〃 )
・小春日や日本最古の学舎とか (足利学園)
・冬陽受け学舎見つめる孔子像 ( 〃 )
・三門をくぐり黄葉散り急ぐ ( 〃 )
・箒目の庭に落つるや枯紅葉 ( 〃 )
・難解で読めぬ古刹や銀杏散る (ばん阿寺)
モミジ
・庭染むる銀杏黄葉の古刹かな ( 〃 )
・釜めしもビール付きなり冬の昼 (足利 銀釜)
・曲がる度空広くなる枯紅葉 (いろは坂)
・滝壺に舞ひ流れ去る木の葉かな (竜頭の滝)
ウミ
・冬支度始める湖や波静か (中禅寺湖)
・湖抱き雲を枕に山眠る (男体山)
・散策に釣瓶落としの湖畔かな (中禅寺湖)
・紅葉散り湖静かなり名旅館 (ホテル 楓雅)
コウヨウ
・庭石に散る黄葉や露天の湯 ( 〃 )
・牛しゃぶに松茸更には大吟醸 ( 〃 )
・宴続き話も尽きず冬の宿 ( 〃 )
・ワインあり銘酒もありて夜長し ( 〃 )
シラネ
・遠景に雪の白根山や朝の宿 ( 〃 )
・風に揺る細き芒や宿の窓 ( 〃 )
・雪の来ぬうちに下山のいろは坂 (いろは坂)
・「ん」で終はる急坂下り薄紅葉 ( 〃 )
・停車して愛でる路肩の紅葉かな (R120 清滝交差点付近)
・冬めくも世界遺産は人の波 (日光 東照宮)
・銀杏散る陽明門の大絵巻 ( 〃 )
・門前に残る紅葉や東照宮 ( 〃 )
シ
・身に入むや目にも入らぬ眠り猫 ( 〃 )
・冬曇どこまで続く杉並木 (日光〜鹿沼)
・紅葉且つ散りて並木路高速へ (鹿沼)
・ビール付きラーメン餃子冬の昼 (鹿沼 ラーメン専科)
・車中にてボジョレヌーボー解禁す (東北自動車道)
・ワイパーの激しく揺れて冬台風 (首都高)
・頭まで喰らふウナギや燗熱し (町田 うな俊)
・再会を約し七人年惜しむ (町田駅)