「平成24年 足利・日光  開催メモと加藤芭蕉の俳句付き」


 
平成23年より写真は容量が必要な為、最低にしましたのでご理解下さい。
二〇一二年十一月十六日〜十七日

足利・日光の旅  四十句


・消えやらぬ街灯の道落葉踏む   (自宅から新百合ヶ丘)
・間違はず集ふ七人紅葉狩    (淵野辺駅)
・冬日和一年ぶりの顔もあり      ( 〃 )
・同窓の仲間集ひて冬紅葉     ( 〃 )


・窓からの紅葉愛でつつ銘酒酌む     (圏央道)
アサマ
・「得月」の酔ひに浅間山の雪光る       (関越道)
・車窓には紅葉社内は紅葉顔      ( 〃 )
・小春日や日本最古の学舎とか      (足利学園)
・冬陽受け学舎見つめる孔子像     ( 〃 )
・三門をくぐり黄葉散り急ぐ         ( 〃 )


・箒目の庭に落つるや枯紅葉   ( 〃 )
・難解で読めぬ古刹や銀杏散る     (ばん阿寺)
モミジ
・庭染むる銀杏黄葉の古刹かな     ( 〃 )
・釜めしもビール付きなり冬の昼       (足利 銀釜)
・曲がる度空広くなる枯紅葉      (いろは坂)


・滝壺に舞ひ流れ去る木の葉かな        (竜頭の滝)
ウミ
・冬支度始める湖や波静か      (中禅寺湖)
・湖抱き雲を枕に山眠る       (男体山)
・散策に釣瓶落としの湖畔かな    (中禅寺湖)


・紅葉散り湖静かなり名旅館      (ホテル 楓雅)
コウヨウ
・庭石に散る黄葉や露天の湯        ( 〃 )

・牛しゃぶに松茸更には大吟醸     ( 〃 )

・宴続き話も尽きず冬の宿        ( 〃 )
・ワインあり銘酒もありて夜長し        ( 〃 )
シラネ ・遠景に雪の白根山や朝の宿      ( 〃 )
・風に揺る細き芒や宿の窓      ( 〃 )

・雪の来ぬうちに下山のいろは坂      (いろは坂)
・「ん」で終はる急坂下り薄紅葉      ( 〃 )
・停車して愛でる路肩の紅葉かな (R120 清滝交差点付近)

・冬めくも世界遺産は人の波      (日光 東照宮)

・銀杏散る陽明門の大絵巻        ( 〃 )
・門前に残る紅葉や東照宮       ( 〃 )


・身に入むや目にも入らぬ眠り猫      ( 〃 )
・冬曇どこまで続く杉並木       (日光〜鹿沼)
・紅葉且つ散りて並木路高速へ     (鹿沼)
・ビール付きラーメン餃子冬の昼     (鹿沼 ラーメン専科)
・車中にてボジョレヌーボー解禁す   (東北自動車道)
・ワイパーの激しく揺れて冬台風        (首都高)
・頭まで喰らふウナギや燗熱し      (町田 うな俊)
・再会を約し七人年惜しむ     (町田駅)
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