「平成20年 鳴子峡・蔵王・磐梯の旅行開催メモと加藤芭蕉の俳句付き」



二〇〇八年十一月八日〜九日


南東北バス旅行(進調会) 黄葉二十句
 

牛タンに始まる今年の紅葉狩         (仙台)



背中押す風の連れ来る枯葉かな       (鳴子峡)


散り急ぐ中に数本紅葉谷       (同右)


黄葉の山あいを行くバスの旅    (最上町あたり)


翁長く泊まりし街も冬構え ー芭蕉翁ー      (尾花沢)


タテ型の信号機の街冬近し    (天童あたり)


蔵王嶺に日矢一直線冬田道     (山形あたり)


ゴンドラの揺れて眼下の枯木立    (蔵王中央ロープウエイ)


ロープウエイ降りればそこは氷点下        (同右)


ENIACまでにはならず夜長し        (蔵王国際ホテル)

ーNEAC2203あたりの昔話ー


霜柱踏みつつ歩む朝の沼             (どっこ沼)


雲切れて頂上近くの霧氷かな      (ロープウエイ横の見晴台)


""  ヒトケ                                 ""

人気無き水鳥の沼枯芒          (鴫の谷池沼)


荒れ果てし畑を飾る懸大根       (西蔵王高原ライン)


バス内に歓声上がる紅葉山        (同右)


沿道に林檎売る店人まばら      (福島フルーツライン)


寒風の外輪山を廻りたり         (吾妻小富士)



枯木立はるかに見ゆる磐梯山          (湖見峠)


""           キタ                ""                              

廃屋のドライヴインや北風強し        (土湯峠)


帰路のバス酒も無くなり暮れ早し    (猪苗代町あたり)





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