因島の悪夢


あれは、いつの頃の事だったろうか?
確かなのは、私がまだ幼い頃の出来事である。

今から何億光年もの昔の断片的ではあっても
それは紛れも無い、恐怖の記憶である。


 いや、悪夢だったのかもしれない.......。

そのとき私は、その時代にはまだ存在していた因島という自然豊かな小島を家族と共に訪れたのだった。
そう、これよりのち。
未だ鮮明な恐怖の記憶となって残る。あの白髪山キャンププロジェクトを企てることになる
あの暴君達....。 ゆうまパパ&なおきパパ達と共にである。

21世紀後半、凄まじい医学の進歩と共に”死”をもつかさどってしまった罰当たりな人類のいちみとして、
新しく発生し、そして見知らぬ銀河へとその棲家を求め旅立ち ロスト・イン・スペース してしまう多くの
同胞達へ、せめてそのサバイバルな記憶と共にエールを贈ろう。

何億光年という、距離とも時間とも定まらない永遠とも云える時を生きてしまった。
私の名は ”ゆうま” 
もう自分自身が何歳なのかも忘れてしまった。

かのサバイバルを生き抜いた。
数少ない 生き残りの一人である。