TH eROCKERS



陣内孝則率いるTH eROCKERSの38年ぶりのニューアルバム発売に合わせたライブを下北沢GARDENに見に行った。なんと1曲目がバトルロッカーズのセルナンバー8で、いきなり会場のボルテージは最高潮!この曲は、1982年に公開された石井聰亙監督の『爆裂都市』の超絶にかっこいいリード曲(作詞:陣内孝則、作曲:大江慎也)として有名だが、The Outsidersの「Won't You Listen」に似すぎとるやん!といった点もファンの間では有名だ。だが、陣内・大江の方が断然かっこいいから、バカボンのパパはそれでいいのだ。とフォローしつつも、陣内本人はライブのMC中に、サンハウスやルースターズはあからさまに他人の曲をパクり過ぎやけん、と自虐も含めて笑いを誘っていた。

私自身ロッカーズのライブを見るのは初めてだったのだが、艶つけもん陣内の映えるステージアクションと一途な歌い方がとてもかっこいい。バックバンドもさすが!の演奏力だったが、一緒に行った友人のポチ夫は、穴井仁吉しか見ていなかった。演奏曲はどれも素晴らしかったが、なかでも「ショックゲーム」はかっこよすぎ!この曲をやりきる演奏力にも脱帽した。アンコールを入れて全22曲。あんたらは、ばり凄か!

さて、最新アルバムの「Rock’n Roll」について。これは全くもって驚くべき素晴らしい出来で、ファーストアルバムと並ぶ傑作だ。若い頃のような性急さに換わって、骨太さが前面出て、ごつごつずんずん来てかっこいい。ただ、1点だけやや残念。Ramonesの「California Sun」をベースとした「糸島の太陽」。ノリノリでかっこいいのだが、「KISSしちゃって 今しちゃって すぐしちゃって 今しちゃって 好いとうなら 今しちゃって 恋しちゃって この俺に」のサビ部分は、「KISSばしよ 誰んおらん チューばして ねぶらせて 好いとうなら 照れんでんよか KISSばしよ この俺と」と博多弁づくしで行くわけにはいかんかったんやろか、陣内さん?