20世紀最後の爆弾娘



33際の頃、20年以上愛読していたロッキング・オンを読むのをやめた。理由はシンプルで、記事がつまらなくなったことと、ロック自体に興味が薄れてしまったことによる。ただ、その後も松村さんの記事だけは、こっそり立ち読みをしている。

それから2年くらいは、ジャズ一辺倒で、大西順子のライブで感激し、息子の結婚式に間に合わせるために、トランペットも買ってみたりもした。ただ、どうも管楽器は駄目なようで、かつて中学時代に親に買ってもらったフルートの挫折に続き、結局トランペットは1年後には買った店に売ってしまった。

さて、再びロックを聴くきっかけとなったのは、Joeに出会ってDJBを始めたことと、もう一つの理由は、女性ロッカー達の活躍に刺激されたことだ。アラニス・モリセット、シェリル・クロウ、メレディス・ブルックス、ベス・オートン、復活したスザンヌ・ベガとパティ・スミス。彼女らがきっかけで、ベック、JSBE、Gラブと、再びシーンの音楽が心地よく耳に入ってきた。

で、ヒップ・ホップを少し経由して、ついに出たぞという感で登場するのが、本稿の主役メイシー・グレイである。いやー、ぶっ飛びましたですぅ。アルバムとしては、REMのライフ・リッチ・ページェント以来の衝撃だった(何年前だあ?)。楽曲、声、メロディ、グルーヴ、音づくり、すべての点でメイシーにハマりました。これで、顔がリル・モーだったら。。。なんて、少しだけ思ったけど。特に、メイシーのファーストはすばらしいなあ。こんだけ、繰り返し聞いたのは、実に久しぶり。

2006年のワールドカップ・イヤーも去り、俊輔、タカ、ヒデ、イナと、皆欧州で苦闘する中、奮闘する松井大輔が注目だ。大怪我しそうでヒヤヒヤするプレイスタイルだけど、いいなあ大輔!がんばれニッポン!大久保、石川も3年後が楽しみだぞ。北九州の星、本山も相変わらずいいんだけど、倒されて文句を言わなきゃもっといいんだけどなあ。その点、松井大輔はクールだ。20世紀最後の年にデビューしたメイシー・グレイ。全く関係ないけど、彼女は君らクールガイからの電話を待ってるぞ「Why didn't you call me?」