World Cup 2002 観戦記Ⅰ Nigeria vs Argentina



2002年6月2日鹿嶋スタジアム。アジア初のワールドカップが始まった。日本で見られるなんて、やはり夢のようだ。日本組織委員会経由のチケット狂騒に夢破れたかと思えば、FIFAの2次販売でいとも簡単に手に入ってしまった。大好きなナイジェリア関連の5試合分。緒戦は、これまた大好物アルゼンチンとの一戦。なんつったって、その前に行って来たのさ、アルゼンチン!やはり、今度生まれるときは、フッチボルが国技の国で産声を上げたいものだとつくづく思った。

大会前に、我がスーパーイーグルスのナイジェリアがすったもんだしているとの報道。実際に、キャプテンで攻守の要であるはずの、オリセーの名が代表の中にない。ヌワンコもアーセナルでの出番が少なく、なにやら不安だ。でも、オコチャにババヤロ、オコロンコ。かなり元気なヨボ。名前を読むだけでワクワクする。一方のアルゼンチンはバティとクレスポのFW争いばかりが騒がれるが、今回一押しのファン・セバスチャン・ベローンが、マンチェスターUtd.でいまいち元気がないのが心配だ。と、勝手で楽しい思い入れも、試合当日の晴天とともにすっ飛び、いざ鎌倉、じゃなかった鹿島へ!

考えてみれば息子と二人っきりでドライブというのは初めてなので、なんとなく楽しい。渋滞もなく1時間30分ほどで、潮来駐車場へ。そこからシャトルバスに乗り換え、15分程度でスタジアム到着。圧倒的にアルゼンチンのユニフォームが目に付く。私もそうだが、ミーハー日本人ここにありだな、やっぱ!ベローンとバティのユニフォームが売れ線のようだ。しかしそんな中、イングランド国旗を片手に、にっくきアルゼンチンを倒せとばかりにアフロヅラのイングランドサポーターのご一行。

さて、我々はゲート3からの入場だったのだが、長蛇の列で坂を上ったり降りたりを40分繰り返し、ようやくスタジアム内へ。すばらしいボランティアの方達の姿が印象に残る反面、小さな子供やお年寄りのファンに対して、炎天下の中、坂を上らせる整列方法は何とかならなかったものか。実際、高齢のアルゼンチンサポーターが、坂の途中で息を切らしていたぞ!日本が世界に誇れる「気配り精神」はどこへ行っちまったんだ。

と、突然大声で歌うバスが近づいてくる。ああ、アルゼンチンのツアー客だなと思っていたら!ありゃりゃ?ありは、サネッティでは?なぬぅ、最後尾で我々を煽っているのはシメオネではないか!あ、ベローンだ!本物だ!しかし、あんな大声で歌って疲れないのか?試合前だぞ、おまえら。う~む、ラテン系恐るべし。

てなわけで、試合結果もスコア(0-1)以上の大差でアルゼンチン!パスのスピードと精度、さらに3手先まで読みあった連係プレーには、唸らされるばかり。ナイジェリアはオコチャの個人技でかろうじてきわどい場面を作るが、チーム力の差は明らか。ナイジェリアは期待のカヌが前半からうずくまってばかりで、後半早々交代。こんな陽気で破壊力抜群のアルヘンチーナどもを2戦目で破った我らがイングランド(あんた、いったいどこのファンやねん)!次の観戦は、大阪長居スタジアム!F組1位はどっちだ?