石巻市中心部 内海橋(うつみばし)付近の大津波 YouTube】



石巻市・旧北上川を遡上する津波
【国土交通省 東北地方整備局 】
YouTubeへのリンク
太平洋の海岸線からおよそ2000メートル上流:
  大津波が石巻市に到達した時刻 が わかる。

このビデオからからわかったこと:
1. 石巻市には、大地震からおよそ50分後に大津波が到達した。
2. 第1波が最大浸水深に達したのは、さらに10−15分後である。
3. 第2波の襲来時間、最大浸水深は、ビデオが途切れているので不明。


写真1. 東北地方整備局の北上川の監視カメラ    写真2. 監視カメラのマストとその対岸の八幡町(はちまんまち)

国土交通省 東北地方整備局 の北上川のカメラはどこにあるのだろうと探してみた。 簡単に見つかった。 
石巻市の中心部 住吉町(すみよしちょう)の神社の手前の北上川河畔土手の上にあった。
ビデオにある橋、内海橋(うつみばし)からおよそ300メートル上流にカメラはある。
写真1.はビデオとは反対方向を写している。 川下方向(太平洋海岸方向)は逆光になってうまく撮影できなかった。
写真1.奥方向へ進みすぐ左に曲がると二ノ宮外科病院がある。 これで石巻市内の人ならば場所がわかる。
こんなに身近なところにカメラがあったとは知らなかった。

自転車で通行中、図2.の高さまで浸水すれば、とても生きていられない。

写真2.の北上川の対岸が八幡町(はちまんまち)1丁目、2丁目である。
隣の仮設団地に八幡町出身の人がいたのでお話を聞いたことがある。

それによると、
「(1960年の)チリ地震津波では家の近くまで冠水したが、家は無事だった。 
だから、津波があっても、家まで来るとは思っていなかった。」と。

質問をした。
大津波前、大きな地震が起きる可能性があること、とりわけ、東北地方では、
金華山(牡鹿半島の先にある小島)沖に地震の空白域があり、そこで大きな地震の可能性がある
などのテレビ放送、新聞、特に、夕方のローカル番組の放送などで
見ていませんでしたか?

「そのような放送があったことは覚えているが、あまり真剣には見ていなかった。
もともと、津波がここ(家)まで来るとは思っていなかったので・・・。」

これが仮設住宅住人の典型的な答えである。

地球の裏側およそ1万8千キロメートルからはるばる届く チリ地震津波 で家の近くまで浸水したのならば、
金華山沖200−300キロメートルの大地震ではもっと大きな津波が来るかもしれないと
考えてもよさそうなものなのだが・・・。 そう考える私の方がおかしいのだろうか?
「津波がここ(家)まで来るとは思っていなかった」 の言葉は、どうも理解できない。

答えてくださったご主人は、たいへん穏やかな方で、囲碁が強く、
囲碁の大会で優勝、準優勝のお名前を地方の新聞で何度も見かけた。

ご夫婦は、元の場所に家を新築して仮設住宅を退去した。

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