京 都 「駅前の蝋燭」
京都には幾度か出掛けている。日本最大の観光都市である。
駅を出ると正面にドーンと京都タワーが聳え観光客を迎える。
景観的には賛否両論あるようだが、いずれにしても京都のシンボルの一つには違いない。
しかし建築物に高さ制限の厳しい京都に何故あんなに高いタワーを建てることが出来たのだろう。
しかもタワーを建てたときは現在以上に制限が厳しかった筈なのにである。
答えは簡単、あのタワーは電波塔であり建築物ではないから、だそうである。
分かったような分からないような解釈である。
そしてあのタワーは何かを形取っているのだが、それは何かご存知だろうか。
観光バスのガイド嬢の説明で、言われてみればと思い至ったのだが「蝋燭」である。
京都は寺社の街、寺社に蝋燭は付き物、それなら蝋燭を形取ったタワーにしようと言う事になったとのこと。
安易な発想と言うか的確な発想と言うか・・・
でも、言われてみなければ蝋燭とは分からないが一度教えられると忘れられない形であることは確かだ。
京都人の巧まざるユーモアと商魂を垣間見た感じがし、ついフムフムとつい頷いてしまう。

写真:京都タワー Roshi 文章:Roshi
 

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