【ゲイシャ -Geisha- 】
ゲイシャ種は、スペシャルティコーヒーの世界で最も注目を集めている品種。
1931年、エチオピア南西部のゲシャ村で発見され
(ゲシャ村から)「ゲイシャ」と名付けられました。
粒が大きく、細長い外観で、すばらしくフローラルなアロマ、
柑橘類を思わす魅惑的なフレーバー、嫌みのないすっきりした甘みが特徴です。
パナマ産のゲイシャが有名ですが、
パナマの農園に、初めてゲイシャが持ち込まれたのは1960年代半ば。
しかし、生育が悪いため当時は見放されてしまいました。
時を隔てて2000年代、パナマ・ボケテ地区のラ・エスメラルダ農園にて、
ゲイシャの木が真っ赤なオリーブのような実をつけ、
再び新たな1歩を踏み出しました。
そして2004年の国際コーヒーオークション「Best of Panama」で
ラ・エスメラルダ農園の出品した「Jarmillo Especial」は、
これまでにない味と品質の高さが鑑定士をたいへん驚かせ、
通常の10倍もの価格で落札されました。
以降、ゲイシャコーヒーは高い評価を受け続け、価格も右肩上がりに。
2013年には1ポンド350ドルという史上最高価格で落札され
「世界一高価なコーヒー」と言われています。