第3章 計算してみよう

 コンピューターのことを日本語で「計算機」と言います。だったら計算をさせてあげましょう。今回はそういうことです。


 今回の要点は次の通りです。


 では、いってみましょう。


 「計算機」にはどんどん計算をさせてあげましょう。ですが、足し算は前回の章で使えることが判明しましたが、掛けるだの割るだのの記号は全角文字にしかありません。これはどうしたらよいのでしょうか?

 そこで、掛け算にはアスタリスク(*)、割り算にはスラッシュ(/)を用いることになっています。アスタリスクは×に似ていますし、スラッシュは分数を思い浮かべれば実はなじみ深いことがわかります。

 では、いろいろやってみましょう。プログラムはやはり Hello プログラムを改造したのでいいです。

プログラム 実行結果
#include <iostream.h>

int main()
{
    cout << "2 + 2 = " << 2 + 2 << endl;
    cout << "1 - 5 = " << 1 - 5 << endl;
    cout << "2 * 9 = " << 2 * 9 << endl;
    cout << "9 / 3 = " << 9 / 3 << endl;
    cout << "9 / 2 = " << 9 / 2 << endl;
    return 0;
}
2 + 2 = 4
1 - 5 = -4
2 * 9 = 18
9 / 3 = 3
9 / 2 = 4

 おや?? 9 / 2 = 4 だって? 誰がどう考えても 9 / 2 = 4.5 ですよね。コンピューターはアホですね。...というわけではないのです。

 9 も 2 も整数です。コンピューターは整数同士の計算からは整数の答えしか出しません。この場合、コンピューターは 9 / 2 = 4 ...1 という計算をして、商である 4 を答えとしたのです。

 4.5 という答えを出したければ、9.0 / 2 と書いてやる必要があるのです。こうすれば 9 は小数扱いになります。

 また、上に書いたように、コンピューターは余りも求めます。つまり、余りを求める演算子もあるのです。それにはパーセント記号(%)が使われます。

 以上を踏まえた上で、もう一度いろいろやってみましょう。

プログラム 実行結果
#include <iostream.h>

int main()
{
    cout << "9 / 2 = " << 9 / 2 << endl;
    cout << "9 % 2 = " << 9 % 2 << endl;
    cout << "2 + 2 * 4 = " << 2 + 2 * 4 << endl;
    cout << "(1 - 5) / 2 = " << (1 - 5) / 2 << endl;
    return 0;
}
9 / 2 = 4
9 % 2 = 1
2 + 2 * 4 = 10
(1 - 5) / 2 = -2

 今度は足し算と掛け算を混ぜたり、カッコを使ったりしてみました。どうやら普通の結果になっているようです。優先順位は常識的なようです。


 最後にもう一度要点を言っておきます。


 では、次回まで。さようなら。


第2章 Hello プログラム | 第4章 次のプログラムに移る前に

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