だから忘れた夢がある 思い出せない夢なのか 思い出さない夢なのか 僕が夢を忘れたのか 夢が僕を忘れたのか それでも夢は確かにあった
夢の声:…て… 夢の声:…けて……助けて… 夢の声:…助けて……助けて………
???:みつけたー! ???:まちがいない…“夢見る黒き旅人”だ! ???:おっけおっけー。 ???:いただきィ! ???:…待て。 ???:あーん、何アレ? ???:巫女か…ちがうな…。 ???:ジャマっけー。やっちゃおっか? ???:…いや、リングを落とされるとやっかいだ。 ???:まあいい。少し様子を見るさ。
クロノア:う、うぅーん。 クロノア:…………。 ロロ:あ、あの…大丈夫ですか……。 クロノア:え、ああ…… うん、なんとか平気みたい。 ロロ:よかった。 ロロ:私はロロ。 巫女…巫女見習いのロロっていいます。 ロロ:このコはポプカ。 ポプカ:うっす! クロノア:そっか、君が助けてくれたんだ…。 ありがとう。僕はクロノア。 ロロ:クロノア…… ロロ:クロノア様とおっしゃるんですか、 “夢見る黒き旅人”様のお名前。 クロノア:え……。 クロノア:ちょっと待ってよ。僕は…… ポプカ:ゥアン!! ポプカ:ちっ。こんなトコまで幻獣が出やがってら! ロロ:と、とにかくっ、詳しくは後程お話します。 クロノア様! お力を貸して下さい! クロノア:え…、力って……? ポプカ:ロロ! ポプカ:オッケ。とにかく冒険開始っ! クロノア:え? は?? はぁ??? ポプカ:いーからさっ。 まずあそこ、あの島まで急ごうぜ! クロノア:島? クロノア:ここは…いったい……。 ポプカ:うしっ! 行くぜ!
ポプカ:おっとストップ。 クロノア:わわっ。 クロノア:ポプカ? どうしたのさ。 ポプカ:そこちょっと高いけど、オマエ大丈夫? クロノア:え? クロノア:あ、どうだろ…。 ポプカ:頼りねェなあオイ。 そだな。 ポプカ:そこのムゥひっつかまえて、 ジャンプ中にもっかいジャンプしてみろよ。 そうすりゃ、あんぐらい行けるんじゃないか。 クロノア:二段ジャンプってコト…? クロノア:ふ、ふん、そんなの知ってるさ。 ポプカ:ほーお。じゃ、期待してるぜ、大将!
クロノア:ここらでいいのかい? ポプカ:うーし。クロノア、 リングの力でそこの鐘をうってみてくれ。 クロノア:これを? ああ、うん。 ロロ:やった! 鐘が鳴った! クロノア:うわっ。 そ、その鐘が、どうかしたの? ポプカ:ためしの鐘。巫女になるための試練ってヤツさ。 この鐘が鳴るくらいの霊力があれば、 巫女として認めてくれるってな。 ロロ:やったやった! やったよ、ポプカ! ロロ:てへへ…。 ポプカ:よっしゃ! バグジのところへいこうぜ! クロノア:バグジ? 誰? ポプカ:ルーナティアで一番の予言者様さ! クロノア:ルーナティア…。 クロノア:……ルーナティアか…。
バグジ:ほう…そのものが“夢見る黒き旅人”か。 ロロ:はい、バグジさま。 ロロ:おっしゃる通り、 泪の海でお会いすることができました。 バグジ:ウム。 ポプカ:おまえが現れるって 予言したのもバグジなんだ。 たいしたモンだろ。 バグジ:クロノアと言ったな…あれを見るがいい。 バグジ:巨大な塔が見えるだろう。 あそこには<世界を支える鐘>と 呼ばれるものがあってな、 バグジ:ルーナティアにある四つの国、 それぞれ一つずつまつられておる。 ロロ:鐘にやどる力で、 世界の調停をつかさどると言われてます。 バグジ:だがな。ワシには見える。 バグジ:どこの国にも属さぬ闇の鐘が… <五つめの鐘>が、 この世界に生まれ出ようとしているのだ。 バグジ:そのせいであろう、 各地に異変がおきはじめた。 バグジ:ふしぎと気付かぬ者も多いようだが… 幻獣が世にはびこり、 悪気にふれた巫女たちはみな病に倒れた。 クロノア:え、じゃあロロは? ロロ:見習い…ですから…。 バグジ:夢見る黒き旅人、クロノアよ、 ひとつロロに力を貸してやってくれんか。 クロノア:…え? クロノア:……んー…まあ、いーか。 助けてもらったお礼もあるしね。 バグジ:ウム。それでは、まず大巫女の元に行き、 巫女の証をさずかるがよい。 ロロ:巫女の証…私が… ロロ:あ、あ…ありがとうございます!! ロロ:いたぁッ! ポプカ:あででで…。 クロノア:はははは。
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