JEFF BECK Japan Tour 2000
Set List

最終更新日 : 2000/12/05

[ ] 内は収録アルバムです。

1. Earthquake [You Had It Coming]

ギターマガジンなどでも紹介されていた、白のボディ、ピックガードに菱形を重ねた ような模様のラクガキ、ローズ指板、のストラトで登場。あの、もう一回 書いちゃいますけど、太ってません?

2. Roy's Toy [You Had It Coming]

新譜から続けて二曲。

3. The Pump [There and Back]

いきなり古い曲。去年のライブも演ってたなあ。好きです。この曲。 しかし…感想は Star cycle の所辺りでまとめて書きましょう。

4. Brush With The Blues [Who Else]

Pump の後半、あれっ、リズムが変わったな、と思ったらこの曲へなだれ込んでいた。 しかしギターの音は最高だ。世界一のエレキギターの音色だ。

5. Blast From The East [Who Else]

6. Dirty Mind [You Had It Coming]

サンプリングされた人の声と生ドラムの共演。リズムの感じは悪くない。が… これも感想は後述。

この曲でベックは六弦かな、低音弦を一本、一音ほど低くチューニングしていた。 あらかじめそのチューニングにしてあるギターを一本用意しておいて 取り替える、というのがスムーズなステージ進行になるし普通かなと 思うんですが、ベックはその場で自分でペグをぐいっと回して チューニングしてました。こういうラフな仕種がすごく似合うなあ。この人。

7. Nadia [You Had It Coming]

速めのテンポに優しいメロディが乗る、美しい曲。

スネアドラムのチューニングが、 この手のテクノっぽいリズムに合わせた「ぱっ」っという感じになっているのだが、 叩いているパターンはああいう打ち込みならではという感じの細かいビートを 再現したものではなく、ふつーの 8 ビートに近いもの。うーん、あのビートの 感じが新譜のキモのような気がするんだけどなあ。

8. Psycho-Sam [Who Else]

9. Rice Pudding [Beck-Ola] 〜 Theme from Jack Johnson

このネタ、去年の来日公演では出ませんでしたが、他の国(イギリスかな?)では 演ってたみたいです。かっちょいい〜。

10. Savoy [Guitar Shop]

で、メドレーっぽくこの曲へと続きます。

11. Loose Cannon [You Had It Coming]

ここで再びチューニングを変えるベック。 しかし、フローティングさせたトレモロユニットでアレはつらいんじゃないかなあ。 実際、ライブ中にしょっちゅうチューニングを気にしてました。でもまあ 「ギターなんて狂って当たり前」みたいな、平然とした態度でしたが。

12. Star Cycle [There and Back]

会場で会った T 氏曰く「客も客だ、旧曲でばかり盛り上がるのはどうか」 いやーでもさー、やっぱり嬉しいですよ。

だが。

今回の新譜で、ベックは自分のギターを部品のように扱ってみせた。 そしてライブでの生演奏でも、多分にそれは感じた。一つ一つのフレーズが短く、 絶妙のタイミングで繰り出してくる刺激的な音、あるいは短いパターンを 繰り返すランフレーズが目立った。そのタイミングは他の誰にも真似が出来ない ものであるし、現時点で「ジェフ・ベックのギター」以外の何者でもない 演奏ではある。

けれど、私のようなオールドファンは、長尺のソロにもやはり未練がある。 そんな固い頭のファンを笑うかのように、古い曲でも現在の路線のフレージングで ベックは攻めてくるのだ。

それから、ドラマー。私は彼を評価しない。上述のようにチューニングこそ 現在のベックの趣向に合わせてはあるが、テクノのビート感を再現できず、 このような古い曲で、スネアがバシッと鳴って欲しいときには全く物足りない。 一瞬繰り出すフィル・インではコンテンポラリーなテクニック、正確なテンポキープを 感じはするが、いかんせん自己主張が無さ過ぎる。Star Cycle のイントロ、 あそこで「さあこれからいくぜ! どっかーん!!」というオカズをかまして 一気に盛り上げるのにぴったりなあの場面で、あの地味なドラミングは何なのだ。

ベック以下、みんな楽しそうに演奏している。なんというか、ほのぼのとしている。 しかしなあ。それで良いの?このバンド、熱くないのだ。客の盛り上がりが 足りないからかもしれないけれど (この時点で、一階席の 3 〜 4 割は まだ座っていたのではないか)、今までのバンドには導火線のようなドラマーが いて、すごく重要な役割を果たしていたんじゃないかという気がするのだ。

13. You Never Know [There and Back]

途中のソロはジェニファ。ベースソロあり。この辺は去年と一緒だ。

14. Angel (Footsteps) [Who Else]

一旦ランディがベースを置き、「あれ? あれ?」という感じでもう一度 ベースを手にする。間違えたのはランディか? それともベックか? それはさておき、良い曲だなあ。好きです。

後半、ピックアップの上辺りでボトルネックを使ってメロディを弾く、という 一見地味だけど実はすっげー難しい技が出るのだが、今回はなんと プラスドライバーでそれをやってのけていた。さらにエンディング、音を 伸ばしている最中にピックガードのネジを締めたりするギャグ付きだ! すごいぞ!ベック!

15. Rollin' and Tumblin' [You Had It Comming]

ジェニファがヴォーカル、ランディがテレキャスターを持ってサイドギターを担当。

16. Blue Wind [Wired]

観客との掛け合いリフ(?)が今年もあった。二年目ともなれば客側も慣れたものだ。

-- Encore --

17. Where Were You [Guitar Shop]

十八番ですな。言うことはありません。

18. A Day In The Life [In My Life]

うわっ。最後はそれか。 オーケストラがごーっと上がっていくところ、去年はただぐしゃぐしゃな 音を出していたが、今年はアームを使ってちょっとそれっぽい感じを 再現しようとしてました。

去年は全 19 曲。まあほとんど同じ曲数ですね。


▲ JEFF BECK Tour Report Page に戻る

▲ INDEX Page に戻る