第四十八回:ゴダイゴと私〜驚愕の後日談


先日、ゴダイゴと私という雑文を公開したところ、 早速ゴダイガー I 氏よりコメントを頂いてしまった。このコメントを公開しても、 ゴダイガーが如何に恐ろしいものかを語り尽くすことは出来ないが、 その一端を窺い知ることは可能なのではないか、そう思ってこの文章を書いている。

まず氏は、冒頭の文章でいきなり間違いを指摘しておられる。 「去年の後半、何年ぶりかにオリジナルメンバーで再結成を果たし」という部分。

オリジナルメンバーを結成時のメンバーと定義するなら、 それは間違っている。結成時のドラマーは浅野良治だ。 ちなみに浅野孝己の実弟である。 Salad Girl のドラムは彼なのだ。 Tommy Snyder に代わったのは結成の翌年である。
である。そんなヤツ、知らんがな。それってビートルズのドラマーがピート… おっと、ゴダイガーよりもっと恐い人たちから突っ込まれそうなことを 書きそうになってしまった。危ない危ない。

さて、氏の指摘は正確かつ緻密だ。私の「B 面の『Taking off』が」という文章を 彼は見逃さない。

厳密には Taking Off! と「!」がつくのが正しい。
そんなん、見逃してくれって。

また、自分に関する記述にも当然正確さを求めておられる。 「ポップスというものをゴダイゴから学び」と書いたところ、

蛇足だが、英語も学んだ。
だそうである。おそるべし、ゴダイゴ。影響は音楽のみにとどまらないのだ。

そして、私が聞き逃した MC に関しても回答が与えられる。 「とある一曲が終わった後、 ヴォーカルの方が『xxxx (私の位置からではよく 聞こえなかった)』と マイクで何かしゃべっている。」の答は

「さようなら。また。バイバイ。」だな。
そして、身も凍るような一撃が。
それは課題曲 MD にも入っていた。
ひえええ。すみませんすみません。私の聴き方が悪うございました。 しかし、彼は優しい一面も披露してくれている。 「しかしその「走り去るロマン」というタイトルはその…」という、 ゴダイガーには宣戦布告とも取れる言葉に対して、
わかる。ゴダイゴ(てゆうかそれはソロだから厳密には違うが)は、 日本語がダサい。まるで本人が日本語わからなくて、 他人任せになってしまった外タレのようにダサい。 これは信者の間でもある程度言われていることなので安心してよろしい。 原題は Passing Pictures である。
安心してよいのである。よかったよかった。 あの一文が何かの間違いでゴダイガーの目に触れてしまい「貴様、 『走り去るロマン』がダサいというなら、ジェフ・ベックの『ギター殺人者の凱旋』は どうなんだ、えっ?」などと詰め寄られたらどうしようと思うと生きた心地が しませんでした。いやほんと。これで枕を高くして眠れます。

それにしても、私は忘れないであろう。あの不愛想な I 氏がゴダイゴセッションで 見せていた、あの輝くような笑顔と白い歯を。

もう一度言おう。おそるべし、ゴダイゴ。


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