Still Life (Talking) / Pat Metheny Group

ハマった頃の熱狂度★★★
今聴いてもかっちょいいか度★★★

  1. Minuano (Six Eight) (Mays/Metheny) - 9:25
  2. So May It Secretly Begin (Metheny) - 6:24
  3. Last Train Home (Metheny) - 5:38
  4. (It's Just) Talk (Metheny) - 6:16
  5. Third Wind (Mays/Metheny) - 8:33
  6. Distance (Mays) - 2:43
  7. In Her Family (Metheny) - 3:15

初めて Pat Metheny の音楽に触れたのは、高校生の頃だったかな、 FM で放送された「スーパーギタリストのライブ特集」みたいな番組で オンエアされた彼のアルバム「Travels」の数曲でした。 Phase Dance とか好きでした。

ちなみにこの番組、数夜連続で放送されまして、Pat の翌日に放送されたのは Gary Moore のライブでした。私は A 面に Pat Methety、B 面に Gary Moore の ライブを録音したカセットテープを愛聴していたのでした。今思うとなかなか ステキな取り合わせですが、その当時は全く違和感がなかった。 あまりジャンルというものを意識していなかったのでしょう。 今思うと、それは良かったことなのかもしれません。

その後、大学に入ってから中古レコード屋だか大学生協の中古盤フェアだかで なんとなく手にしたアルバムがこれ。

彼の音楽は、なんというか、風景が浮かんできます。 「この曲聞いてた頃は高校二年生で、あの娘と待ち合わせた喫茶店を思い出す」とか そういうんじゃなくて、Pat の思い描いている(とこちらが思ってるだけですが) 風景、その場所に自分がぽつんと置かれているような。その感じが心地よくて、 このアルバムも良く聴いたものでした。

もう一曲目の Minuano から彼の世界に引きずり込まれてしまいます。 Last Train Home のしみじみとした雰囲気、シンプルで味わいのあるメロディも 素晴らしい。Third Wind のテーマ後、全員がブレイクした中で炸裂する、 迷路を駆け抜けるようなギターフレーズには鳥肌が立ちます。

そんな粒揃いな曲の中で私がこっそり好きだったのは、 ラストの In her family でした。思わず涙が出た曲の一つですね。 こんな心の琴線に触れる曲に出会えたというのは本当に嬉しいことです。

大学の後半、次のアルバム Letter from home に合わせたツアーで来日した時、 初めてライブを見に行きました。五反田のゆうぽうと。そこでの出音に驚愕しました。 こんなに細部までくっきりと音が見えるようなライブが今まであっただろうか、と。 そして Pat はもちろん、グループ全員のパフォーマンスの素晴らしさ。 まぁ思い出なんて美化されちゃうものではありますが、未だに五本の指に入る ライブだったと思ってます。

影響を受けました。私が Gibson ES-165 (175 のシングル・ピックアップ版の ようなモノ) を持っているのはもちろん Pat の影響なのであって、植木等は 全く関係がありません。ないってば。


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