9 月の海はクラゲの海

なので、子守は勘弁してもらって、ロビー(?)の椅子で 一人ごろんと横になっていたわけであります。相変わらずの役立たずぶり。

ロビーには「図書館」と呼ぶにはあまりにも小規模な、けれども一応それなりの 本がおいてあるコーナーがある。手塚治虫のマンガを発見して、ごろごろ読む。

すごいね。「火の鳥」。壮大。もう没入。 望郷編、未来編と読み(途中でブラック・ジャックも挟みながら)、鳳凰編の途中で、 もうすぐ練習終わるよーと声を掛けられて、え、もうかよ？ と思った。 いつもは早く終わんないかのーと思ってるのにね。役立たずの上に、 相変わらずの自分勝手っぷりに皆驚け。

持って帰った(というか、持って帰ってもらった) ガラクタ PC を立ち上げてみる。 Pentium 120MHz、1.2G HD、48M メモリ。それも SIMM だ。 マウスもシリアルだし、キーボードもアレなんていうの？ DIN？ PS/2 より デカい口。USB なんてもちろん無いぞ。BIOS の設定画面を覗いてみると、 CD-ROM からの立ち上げも出来ないようだし。いやぁ。骨董品だ。

それでも Win98 はすんなりインストールできた。余ってた NIC を挿してみたけど ちゃんと認識されたし。多分ネットにもつながるんだろう。

で、どーしますか。琴葉さん。テレビだよ。て・れ・び。

「てえび！あだー。ぱぱぷー」

気に入りましたか。でも画面押しても何も起きないよ。まぁそこ触ってる分には 実害はないからな。キーボードはちとヤバいからちょっとどかしておいて… うわっちょっと待て！そっちはダメだそれはリセットボ

西葛西までクルマで約二時間。やはりまだ腰は本調子じゃない。 着く頃には相当イヤな感じに。やっぱり運転ってのは腰に悪いんだなぁと実感。 先週の YSL の合宿に、周りの反対を押し切ってクルマで行っていたら どうなっていたことやら。結構ゾッとしますな。

PC のセットアップ、例えば新規にネットへ接続する際の機器接続や設定などの 出張サービスってありますよね。おれは使ったことないけど、それなりの いい値段なんだよね？ もちろん、複数の原因が複雑に絡み合った手強い障害の対応も あるのでしょうけれど、大抵は、何も知らない初心者向けに当たり前の設定やるだけ、 というケースだったりするのではないかと勘繰っているんですが如何に。 だとすると結構ボロいな、うひうひ、とか思ったりして。

今回のケースは「メーカ製の PC を新規にセットアップして、既存のプロバイダへの 接続設定を行い、メーラ等常用ツールやパッチのインストールを行う」ですから、 まさに「当たり前の設定やるだけ」です。ま、ちゃちゃっと終わらせて のんびりするか、てなもんです。

ところが。

まず、旧 PC のデータバックアップ。新 PC の接続。起動。 予定より多少時間はかかっているが、ここまでは取り敢えず順調。 大きく躓いたのは、ネットへの接続。新規ダイヤルアップ接続を手動で作成、 ほい出来た、さて接続、ぽちっとな。ぱぺぽぴぽぽぺぽぱぴ(←ダイヤル音) …しーん…ぽっ…つー つー つー

ってなんで電話切れちゃうのよ！

何度か試すが成功せず。あっ、そういえばここはパルス回線なんだ、と思い出し 設定を施すが状況は変わらず。家で調べてきた複数箇所のアクセスポイントを 一つ一つ試してもダメ。今まで使っていた番号もダメ。 モデムは正常に動作しているように見えるが、モデム同士のネゴが始まっていない。 携帯からアクセスポイントに掛けてみると「ぴー」という音。相手は確かにモデムだ。 焦る。いらいらする。 触らぬ神に祟り無し、という感じでおふくろ志緒と琴葉はとっとと外へ散歩に。 見捨てられた。しくしく。腰痛なのに。って関係ないか。

結局、PC にインストールされていた「簡単サインアップ・ナビ」 (正確な名前は忘れちゃったけど) に助けられました。く、屈辱。 こんなモノの世話にならなきゃならんのかっ。

起動するとまず、フリーダイヤルの専用アクセスポイントに接続。 あっ、ちゃんとネゴしてる。つながった。やっぱりハードは原因じゃなかったんだ。 お客様登録番号を入力…現在の登録状況が表示される。正しい。 これでダイヤルアップ接続を作成。終了。再トライ。あっさり接続。

そこに表示されている電話番号は、今まで試したどれとも違っていた。
そういうオチですか？
でも、今まで使ってた番号もダメだったんだぜ？

キツネにつままれたような、タヌキに化かされたような、そんな気分で、 メーラの動作確認をさくっとやりつつ、おれの脳裏には一人のおじさんが。

夏。蝉の声。自転車。荷台には何やら四角い箱。「PC 出張サービス」の旗。 真っ黒に日焼けして、汗をかいた麦藁帽子のおじさんが、 白い歯でニヤリと笑いながら。 「坊主、まだまだだな。わっはっは」ぽんとおれの肩を叩き、 そしてキコキコと自転車は去ってゆく。

そんな状況が浮かんでいたのです。
嗚呼、PC 出張サービスおじさんへの道は、遠く険しい。

の前に、それ、アイスクリーム売りじゃない？

今まで使っていた PC は持って帰ることにした。 とはいえ、おれは腰がこんな調子なので、運ぶのは全部志緒。 「こんなガラクタばっかり集めてどーすんのよ！ いらないモノはどんどん捨てようと思ってるのに！」怒ってます。 そりゃ怒るよなぁ。すまんすまん。 いやおれも何に使うかさっぱり分からないんだけどさ。 ほれ、あれだ。「そこに山があるから登るんだ」っていう。

ロマン、っていうんですか(いわねえよ)。

名付けて「A1B」。そのココロは「Album の 1 曲目 Band」。

アルバムの一曲目って、こう「これから始まるぜ！」「いっちょ行こうぜ！」的な、 ぱーっとしたキャッチーな曲が入ってるコトが多いじゃないすか。 そういう曲ばーっかり演るの。選曲の必須条件は「アルバムの一曲目であること」。 Throwaway (Mick Jagguar) とか Don't stop believin' (Journey) とか Distant Early Warning (Rush) とか Heat of the moment (ASIA) とか、 もうそーゆー「いかにも！」な曲ばっか。 見に来た客はお腹一杯で帰り道にはゲロ吐きますね。

逆に Jump (Van Halen) とか、もうすっごく「これから始まるぜ！」なんだけど、 演っちゃいけない。アルバムの一曲目じゃないから (1 曲目は "1984")。

しかし問題は、ああこの曲で終わりだなぁ、という曲がなさそうだということか。 いつまでたっても終われない。

あっ。ALB ってのはどうだろう。「Album Last の曲 Band」。 ライブが始まって最初の MC が「今日はありがとう！最後の曲です」。 曲が終わるたびに「We Love You!」連呼。異様に長い白玉。暗転。 オモムロに始まる MC が「今日はありがとう！きっと最後の曲です」。

…おれ、朝型じゃないのかもしれん。

親しき仲にも礼儀あり。やはりこういう場では年長者を立てるのが筋であろう。

ところが。八人の中で一番下っ端のクセに派手な挙動で周囲の目を釘付けにし、 すっかり主役になってしまった失礼なヤツがいる。

琴葉。お前のことじゃい。

家にはない、面白そうなものがそこら中に置いてある。台所から和室から 居間から所狭しと走り回り、触ってくれるなというものをわざわざ探し、 引っ張り出して笑い、眠くなっては泣き。いやもうホントにすみません。 ワタクシからもよく言って聞かせ、ってすこしは静かにせんかーっ！ あ、寝た。

そんな感じでしたが、久しぶりにみんなが集まれただけでも良かった… と思ってくれていればいいんですが。ダメかな。

ホント、健康に気をつけて、長生きして下さい。おれにとっては 「おとうさん」と呼べるたった一人の人間なのですから。

ところが、こういう状況になっちゃって、 長時間のドライブはひょっとして腰に悪いのかなぁという気がしてきた。 で、腰痛仲間の まなぶぅに「クルマはどーよ？」と聞いてみた。

聞きながら、心のどこかでは期待していたのですね。彼もクルマ好きだし、 「姿勢さえ気をつければ大丈夫じゃないか」「電車だって負担は似たようなモンだろ」 という風な回答をくれるのではないか、と。要は、ドライブへの後押しを。 ところが彼からの回答は、一言、

そっ、それだけかよっ。

あああ。ミもフタもないお言葉が。しかし先輩ヘルニアンの言葉には重みがある。 残念ながら、結局電車という交通手段を選択しました。

しかしなー。ホントにさ。つらかったよ。

電車といっても、結局乗り換え時に荷物を自力で運ばなきゃいけないから 腰にもそれなりの負担だった、とか、リハーサル中の志緒を部屋で待つ間、 ママっ子琴葉は泣くというよりはほとんどパニック状態で発狂してしまい、 母親を探す騒音発生器をなだめ続けなければならなかったとか (なので結局志緒はリハーサルのかなりの時間、琴葉をおんぶしたまま ベースを弾かなきゃならなかったんだけど)、

そんなことはさ、実はどーでもよかったのよ。つらかったのはさ、

ご存知の通り、おれは「出たがり演りたがり」なんですよ。 友達のライブを見に行っても「なんでぇ今日はおれの出番が無い」なんて モンモンしちゃうよーなヤツです。さらに、10/5 にライブを控えての腰痛。 とにかく叩かなきゃ、しかし今無理は出来ん、と気ばかり焦るような状況下で、 時間をかけてきっちりと実のある練習をしている演奏者をただ黙って見ていること。 もう、拷問だぜ。

休み時間、どうにもガマンできず、野中くんのドラムをほんの少し、勝手に拝借して (ゴメン)、 久しぶりにアコースティックドラムの音を出したんだけれど、 これがまた良い音だったこと、そして、脳と手足を結ぶ神経が細くなっていることが ハッキリ実感できる (いや、実際医学的にそうなのかは分からないけれど、 イメージとしては正にそんな感じ。叩きたい！と思った内容が手足に瞬時に 落ちてこない) ことで、ますます叩きたい、叩かなきゃいけない、 叩け! 叩け! 叩け! おいらにゃ獣の血が騒ぐ、こんばんは矢吹ジョーです、 みたいな状態になっちゃったわけです。

叩くさ。そろそろリハビリ開始だ。ちくしょう。黙ってられるかっ。

Windows XP Service Pack 1 という名のバグフィックス・パッチが リリースされました。Microsoft のサービスパックはそれ自体がバグだ、 いやウイルスだ、なんて物言いは良く聞きまして (ついでに言うと、 Windows 自体がウィルスだ、なんてのも)、実際、サービスパックを当てたら XX が動かなくなった、なんてハナシは過去にいくらでもあったのですね。 なので、サービスパックは慌てて当ててはいけない、四方で悲劇の悲鳴があがり、 騒ぎが収まった後(サービスパックの不具合を修正するパッチ、とかね。 なんだそりゃって感じだけど)、オモムロに当てる、 というのが正しいエンドユーザの姿であります。

すぐ当てるのは、無謀であります。馬鹿であります。 人生を反省したほうがいいのであります。

読者の皆様。期待してますね？ おれは期待を裏切りません。 もちろん当てました。

音が出なくなりました。

いやもう。本気で焦りましたよ。幸い、XP Service Pack 1 用のドライバが 既にリリースされており、NEC のサイトからダウンロードして事なきを得たのですが、 サービスパックを当てて再起動して「このサウンドドライバは使えん。 組み込んでやらん」というメッセージが出たときは背中にイヤな汗が流れました。

このスリル。Microsoft 製品を使う醍醐味ですね。どうですか。皆さんも。

マジメなハナシ、サービスパックの適用はお使いの PC のメーカサイトで 情報を収集してからにしてください。ハマりまっせ。

水曜は朝、駅の階段で転倒。身体が鈍り切ってる。腕をすりむいて痛い。 痛いのは腰だけで十分だっ。

焦っても治らない。わかってるけどさ。でも、すっげえ焦ってる。 やりたいことが、やらなきゃいけないことが、たくさんあるんだ。

とにかく、明日は出勤する。
恐いが。

ま、週末寝たきりらしーからゆっくり読んでくれ、とのことだったんですが、 すげー面白くてあっさり読み終わってしまう。なんてこった。

でね。自分でもすっかり忘れてたんですけどね。
おれ、中学の頃バスケ部だったんですよ。
入部理由は「背が伸びるらしいから」。

マンガ通り、バスケットってのはキツいスポーツなんですよ。 そんな情けない志で続くわけがない。結局バスケットの面白さを理解する前に 幽霊部員と化しました。背も伸びなかったしね。とほほ。

SLAM DUNK には木暮君という名脇役が出てきて、彼は体力作りのために入部して、 結局三年までがんばって、大一番の見せ所で 3 ポイント決めちゃったりしますが、 それはすごく幸せなケースだと思います。

続けてたらどうなってたろうな。高校でもやってただろうか。 楽器に手を染めることもなかったかもしれない。 楽器馬鹿のおれには想像もつかない「もし」の世界。

んなことせずに寝てろ。＞ オレ

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ナニゴトも経験経験。

三曲目に飛び出してくる I wanna be your lover。 昔、この曲を演ったことがある。出来は散々だった。 今、聴きながら思う。頼むよ、もう一度演らせてくれ。 絶対、もう絶対に、あの時より上手く演れる。だからもう一度。

ま、昔演った曲を聴くときには大概そう思ってるんだけどね。 そして多分残念なことに、もしそれが実現した時の共演者の言葉は 「どこが違うん？」なんだろうけど。

それでも思う。もう一度、と。

メモ。ASUS の P2B-N (440BX Chipset) は BIOS version 1011 で 32G 超の IDE HD をサポートしているそうだ。おれのは最新の 1012 に update してあるのでイケるちゅーこっちゃな。よしよし。
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呪文のようだ

暑い。9 月だってーのに。
去年の 9 月 5 日もこんなに暑かったんだっけ？ 一昨年は？ その前は？
多分暑かったんだろうけれど。

メガロスは家からちょいと遠く、 歩くにはツラい距離(30 分弱ぐらいか?)だが駐車場完備、ナイト会員 (21:00 以降だけ使える)でも土曜日 OK。21:00 丁度に開始するプログラムには、 受付開始が 21:00 のため出席できない。この時間に「すっきり腰痛」っていう コースがあるんだけどなぁ。

説明を聞かせてくれたお兄さんが「あっ、私も腰弱いんですよ！ 私は骨までイッてまして」と言いながら、妙に親身に相談に乗ってくれたのが 印象的でした。

ティップネスは比較的近く(15 分ぐらい?)クルマを使う距離ではない。一応 提携駐車場はあるが、メガロスに比較して 6 倍の値段。ナイト会員では土曜利用不可。 プログラム開始時間が 21:15 等ちょっとズラしてあるので、21:00 受付後にも 出席できる。モロに「腰痛がターゲット！」というコースはなさそうだが…

説明を聞かせてくれたお姉さんの「これからの季節、スポーツにはいいですよね！」 に対して「えー、スポーツなんて大っ嫌いだぜ」とイジワルに答えるおれ… にメゲず「そんなことないですよ！きっと楽しくなります！」と ニコニコしていたのが印象的でした。

てな感じでどちらも好印象だったんですが、 さて。どっちにするかのぅ。つか、そもそもいつから運動を開始して良いのだろうか。 おれ。取り敢えず今は、しばらく椅子に座った後、普通に腰を伸ばして歩けません。 とほほほ。

気が付くと眠っていた。

会社には出てみた。

が、坂道を転がり落ちるように状況は悪化していく。午前中の会議で 既に椅子に座れない状態。周りの連中、なんで跪いたり立ったりしてるんだ？と 思ってただろうな。

午後には座り仕事続行困難となり、三時ごろギブアップ。
帰り道、空いた電車が妙にもの悲しい。