このアルバムの彼女の声はちょっと線が細く録れていて、下手なシステムだと
電話の声みたいになるけれど、これが自然に再生されるかが聴きどころ。
それから Steve Gadd のドラムが切れ味良く自然に響くか。
一曲目、Chuck E.'s In Love でチェック。
● POP POP / Rickie Lee Jones
そんなにリッキーのファンというわけではないんですが、もう一枚。
こちらはボーカル以外に Charlie Haden のベースがたっぷりと豊かに、
アタック等リアルに鳴るか、
Robben Ford のアコースティック・ギターが自然に響くか、というあたりもポイント。
● I AM / Earth, Wind & Fire
山下達郎氏が某雑誌で
「自分の理想の音がここにある。僕のオーディオ・チェック・アルバム」
とコメントしていたらしいです。その話を聞いて私もそういう耳で聴いてみました。
一曲目の In the Stone は何度もバンドで演奏した曲で馴染みもあります。
なるほど、イントロのパーカッションや低い弦の音、バスドラムの張りのある、
でも嫌みな強調のない音、張りのあるホーンセクションなど聴き所は多いです。
● HYDRA / Toto
ボーカル以外のほとんどのパートをスタジオライブで録音したアルバム。
太いスネアの音がかっこいい。
オーディオ的に優れた録音というわけではないと思います。
どちらかというと、細かいところを顕微鏡的に
チェックするというよりは、全体の雰囲気が出るかどうかを見る感じ。
中学生の頃からの愛聴盤でもあります。
これ以外には Toto IV も使います。比較的録音も良いし、ホーンなども入っていて
いろいろチェック出来ます。だったらそっちを先に挙げろって?
ちなみに Toto IV でのドラムは演奏者側から見た定位になっており、Hydra は
逆に客から見た定位(?)になってます。細かいことですが。
● TAMBU / Toto
Toto をもう一枚。こちらはかなり新しい録音(95)。本当に低い音は、音というより
もーんという空気の振動が身体に伝わってくる感じがしますが、Gift of the Faith で
それを味わいます。
● IN MY LIFE / George Martin
ハード目なロックあり、ホーン・セクションを従えたジャズ・ボーカルあり、
バイオリンあり、オーケストラあり、クラシックギターあり、
果てはショーン・コネリーの語りあり、と、いろんな曲調、楽器が入っていて
チェックにはお徳(?)。録音も良いと思います。
しかし個人的にはなんと言っても In my life での Jeff Beck のギターが
気持ちよく鳴るかどうかに尽きます(え?)。