AUDIO CHECK CD's

最終更新日 : 1999/07/10

こんな CD を使ってます。って毎回これを全部聴くわけでもなければ、 これ以外のものを使うこともあります。 まぁ結局は自分の好きな、あるいは聴き慣れた物を使うというだけなのかも。 自分の知っている楽器が自然に鳴るか。当然それ以外にもいろいろポイントは ありますが、重視しているのはそういう点ですね。しかし書いたものを 改めて見直してみると、ドラムに耳が行ってるんだな。ヲレは。

「私はこんなのを使ってるぞ」というのを教えていただけると嬉しいです。

●歌もの

○楽器もの

◎その他

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● RICKIE LEE JONES / Rickie Lee Jones

このアルバムの彼女の声はちょっと線が細く録れていて、下手なシステムだと 電話の声みたいになるけれど、これが自然に再生されるかが聴きどころ。 それから Steve Gadd のドラムが切れ味良く自然に響くか。 一曲目、Chuck E.'s In Love でチェック。

● POP POP / Rickie Lee Jones

そんなにリッキーのファンというわけではないんですが、もう一枚。 こちらはボーカル以外に Charlie Haden のベースがたっぷりと豊かに、 アタック等リアルに鳴るか、 Robben Ford のアコースティック・ギターが自然に響くか、というあたりもポイント。

● I AM / Earth, Wind & Fire

山下達郎氏が某雑誌で 「自分の理想の音がここにある。僕のオーディオ・チェック・アルバム」 とコメントしていたらしいです。その話を聞いて私もそういう耳で聴いてみました。 一曲目の In the Stone は何度もバンドで演奏した曲で馴染みもあります。 なるほど、イントロのパーカッションや低い弦の音、バスドラムの張りのある、 でも嫌みな強調のない音、張りのあるホーンセクションなど聴き所は多いです。

● HYDRA / Toto

ボーカル以外のほとんどのパートをスタジオライブで録音したアルバム。 太いスネアの音がかっこいい。 オーディオ的に優れた録音というわけではないと思います。 どちらかというと、細かいところを顕微鏡的に チェックするというよりは、全体の雰囲気が出るかどうかを見る感じ。 中学生の頃からの愛聴盤でもあります。 これ以外には Toto IV も使います。比較的録音も良いし、ホーンなども入っていて いろいろチェック出来ます。だったらそっちを先に挙げろって? ちなみに Toto IV でのドラムは演奏者側から見た定位になっており、Hydra は 逆に客から見た定位(?)になってます。細かいことですが。

● TAMBU / Toto

Toto をもう一枚。こちらはかなり新しい録音(95)。本当に低い音は、音というより もーんという空気の振動が身体に伝わってくる感じがしますが、Gift of the Faith で それを味わいます。

● IN MY LIFE / George Martin

ハード目なロックあり、ホーン・セクションを従えたジャズ・ボーカルあり、 バイオリンあり、オーケストラあり、クラシックギターあり、 果てはショーン・コネリーの語りあり、と、いろんな曲調、楽器が入っていて チェックにはお徳(?)。録音も良いと思います。 しかし個人的にはなんと言っても In my life での Jeff Beck のギターが 気持ちよく鳴るかどうかに尽きます(え?)。

● GERSHWIN'S WORLD / Herbie Hancock

これ、歌物でいいのかな? まぁ、いいや。
これまたいろんな音の入ったアルバムです。各種パーカッション、ヴォーカル、 管楽器、ピアノ…一曲目でいきなり、パーカッションは高音から低音まで伸び、 ハギレ良く分離されているか、ピアノの音色はどうかなど、各種チェックが 出来てしまいます。その他の曲では例えば、ジョニ・ミッチェルが真ん中に どんと立つか、ハスキーなヴォーカルがしっかり再現されるかなどなど。

● NEW MOON DAUGHTER / Cassandra Wilson

深みのあるボーカルはもちろん、ベースやギターなどが生々しく再生されるかどうか、 パーカッションはハギレ良く鳴るか。 これは良い音の CD だと思います。ただ、チェックポイントは Rickie Lee の "POP POP" と似てるかな。

● ELEPHANT HOTEL / 矢野顕子

今風のバンド、という感じ。各楽器がきれいに分離しつつバランス良く鳴るかどうか、 ボーカルは自然か。「ぺたっ」というアタックがそれほど強調されていない バスドラムがしっかりと存在感を持っているか。例えばミニコンポなど、小さな オーディオで、トーンコントロールでだいたいのバランスを取ったりするときに この手の音楽は便利な気がします。

● PIANO NIGHTLY / 矢野顕子

矢野顕子をもう一枚。今度はアコースティック・ピアノ弾き語り。 ピアノをはさんで矢野顕子さんと向かい合って聴いているように きれいに定位しますか。鍵盤の並びが見えるよう。

● TEN SUMMONER'S TALES / Sting

これも今風のバンド系。Vinnie Colaiuta のドラムが切れ味良く再現されるか。 チェックポイントという観点では "ELEPHANT HOTEL" と似ているかもしれない。 バスドラムの音はこちらの方が芯のある、実体の感じやすい音。 このアルバムの次に Sting が出した Marcury falling というアルバムも 同系統の音だが、よりずーんという低音がたくさん入っていて、再生は難しいかも。 Marcury falling といえば、このアルバムのスネアや、あるいは上述の I AM / EW&F のスネアなど、ショボいシステムで聴くとアタックだけが妙に 強調されて胴鳴りが全然なかったり、つぶれちゃったりして駄目だったりします。 こういう所もチェックポイントの一つかな。

● SINGERS / Ray Brown

ジャズコンボ + ボーカル、というアルバムですが、ちゃんと「ベーシストが リーダーである」ことが分かるような鳴り方をするか。レイ・ブラウンの アコースティック・ベースって張りのある、すごく良い音だと思うんですが、 その辺がちゃんと再現されるか。しかしベースの再生って本当に難しい。

○ AERIAL BOUNDARIES / Michael Hedges

アコースティックギター・ソロ(一部ベースの入る曲もありますが)。 バランスはどうか。自然に鳴るかどうか。 バシッと弦を叩いた音の鋭さ。タッピングのみで出している音との対比。 多彩なテクニックから弾き出されるいろんな音色の再現具合。 なかなか手強いソースだと思います。

○ THE ROAD TO YOU / Pat Metheny Group

パーカッションとライドシンバルの細かい音符がきれいに分離して粒立ち良く 聞こえるか、その他全体のバランス、観客の拍手など聴きどころ多し。 つい Pat のソロに耳が行ってしまうという弊害も…

○ ANGEL STREET / Tony Williams

Tony のファンなので、Tony のドラムがえー感じに鳴らないステレオはいかんです。 ウッディなライド、切れと深みのあるスネア、重苦しいバスドラム。 まぁ Tony ならなんでも良いんだけど、このアルバムはドラムのみによる小曲が 三曲入ってるからドラムを聴くにはいいかな、と。 昔のアルバムでは Miles Davis の Nefertiti とか。Herbie Hancock の Empyrean Isles 辺りがお薦め。ダークな響きが泣けます。特に後者はあの ルディ・ヴァン・ゲルダーによる録音で、古い感じは否めませんが(1964年録音) なんというか、とてもジャズです。

○ STANDARD TIME, VOL.3 / Wynton Marsalis

「何もない土曜日と私」で出てきた 寺島靖国さんの No.1 テスト盤だそうですが、彼が使うという M7 の "A SLEEPIN' BEE" は主役のウィントンが入ってない… とても解像度は高いが、尖ったところのない穏やかな感じ、という印象の音です。 寺島さんの言われるブラシやベース以外にもシンバルの粒立ちや、真ん中にぴしりと 定位するトランペットなどを聴きます。 Wynton では他に Standard Time, Vol.1 も聴きます。 こちらは冒頭の、ドラムに導かれてピアノが入ってくる辺りの、 微妙なスタジオの響きが良い感じです。

○ BLOW BY BLOW / Jeff Beck

ちょっと反則技ですが、ここで挙げているのは 1,800 円ほどで売られている 通常のものではなく、「COLLECTOR'S EDITION」というシリーズのヤツです。 輝く "MASTER SOUND" "Super Bit Mapping" のロゴ。24-KARAT GOLD DISC なんつー 文字も見えます。通常盤に比べて、ぐっと生々しい音になってます。特にドラムは 一回り大きく感じるぐらい。シンバルもがーんと突き抜けてきます。で、この金 CD、 4,000 円以上しやがるワケですが、 それだけの価値があるかどうかは各人によるとしか… 私はコレクターですから価値があるわけですが(ん?)。 このアルバム、ショボい装置で聴くとなーんか低音不足のカリカリした感じに 再生されがちですが、まっとうな状態で聴くと各楽器の見通しが良い 快適な音だと思います。

○ THE PLANETS / Gustav Holst / Chicago Symphony Orchestra, James Levine

クラシックも一枚。デジタルの恩恵を目一杯に受けたすさまじいダイナミックレンジ。 ボリュームを上げて「火星」を聴きましょう。音量と、近所迷惑だろうかという プレッシャー共に、かなり心臓に悪いです。

○ ORGEN-SYMPHONIE / Saint-Saens / Berliner Philharmoniker, James Levine

クラシックをもう一枚。某オーディオ雑誌で某評論家がチェックディスクとして 使う一枚として挙げていたもの。さすがオーディオ評論家はチェックポイントが 具体的で細かい。彼曰く「3 トラック目冒頭 8 秒目辺り、右の方からフルートが 聞こえるかどうか。また、バイオリンの弓の動作がはっきりと分かり、連続音になって しまっていないか。質感やクオリティの悪いシステムではこれがガサガサの音になり フルートも隠れてしまう」いやーオーディオって感じです。はい。

◎ DENON HI-FI CHECK CD

こーゆーのも一枚持ってます、ということで。左右チャンネル、位相等の チェック、周波数帯域のバランス確認が出来ます。ぴーとかごーとか入ってます。 総合的なチェックのためにいろんな音楽ソースも入ってるんですが、 まぁ聞いてそんなに楽しいものではありません。 というか、こういう CD を楽しめてしまうのが本物のオーディオファン?

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