仙丈岳 3,033m (2005年9月3,4日)


9月2日新宿から夜行に乗り甲府に向かう。
早朝4:00 甲府駅から広河原行きのバスに乗る。

  約2時間後6:10広河原に到着

ここから長谷村営のマイクロバスに乗り換え
北沢峠まで行く

すでに大勢の登山者がバスの到着を待って
列をなしていた。
6:40北沢峠に到着

峠の長衛荘の前では、これからいよいよ
登るぞという若者たちが、準備体操をしている。

当方はそれを横目に登りはじめる。
樹林帯の登りがしばらく続く。
高い木々に太陽の光がさえぎられ、急な登りで息遣いこそ荒くはなっているが、ひんやりとした空気が心地よい。

どれくらい登っただろう。
振り返ると、眼前に甲斐駒ヶ岳の雄姿が大きくせまって見えた。
仙丈岳へのルートは、ここ滝の頭5合目で二手に分かれる。
一つは、このまま尾根づたいに小仙丈岳に向かうコース。
もう一つは、いったん藪沢に下り馬ノ背ヒュッテを経由して
仙丈小屋に向かうコース。

当方は、沢筋は展望が利かないので尾根道を行くことに
する。
程なく森林限界となり、いっきに視界が開けた。

少々ガスってはいるが、後方には、さっき見た甲斐駒、
前方左手には、深い谷をへだてて北岳と間ノ岳が大きくそそりたっている。
前方のピークは小仙丈岳に違いない。
八ヶ岳や中央アルプスの峰々も見渡せる。
展望を楽しみながら一歩一歩頂上をめざす。
9:57小仙丈岳(こせんじょうだけ)に到着。
後半の急な登りがかなりこたえた。
体力の衰えを改めて実感!!
今回の山行は、土曜日とあってなかなか賑やかだ。
当方みたいに単独行の人もいれば、数人のグループで来ている
人たちもかなりいる。
写真のように、ご夫婦で来ている人たちもけっこう見られる。
ちょっと羨ましい!

山頂付近はだいぶガスってきた。
手前のピークは、頂上ではない。
奥の霞んで見えるのが仙丈岳頂上(3,033m)

あと少しだ。
もうすぐ頂上。

がんばれ!
11:25 ついに、念願の仙丈岳山頂に立ちました。

ヤッホー
山頂から覗き込むように下を見ると、
大昔、氷河で削りとられてカール状になった底の部分に、
山小屋が見えた。
今夜泊まるはずの仙丈小屋だ。

しばらく頂上で休んだのち、小屋を目指して下山する。
下山の途中、頂上を振り返る。
左側が仙丈岳頂上だ。
仙丈小屋に到着。
さっそく中に入り、宿泊の手続きをとる。

宿泊者の書き残したノートを寝転んで見ていたらいつの間にか眠ってしまった。
(考えてみると夕べからあまり寝ていない)

愛知県から来られたという方と知り合いになる。
名前は榎本さんとおっしゃった。学習熟を開いているらしい。
やはり百名山登頂を目指しているということで、これまで当方と同じくらい、三十数座登った
とのこと。
だが、当方は19歳から山登りを始めたが、榎本さんは、まだ5年しかやっていないというから
驚きだ。
因みに、年齢をお伺いしたところ、当方より数年先輩(?才)だった。
山小屋では、5時半に夕食
消灯は7:30と聞いてびっくり!!
どこの山小屋も平地では考えられないような消灯時間の早さだが、7:30とは、うっそでねーか?
榎本さんとこれまでの山行の話などに花をさかせているうちに、どちらともなく眠りについてしまった。

2,3時間は寝ただろうか。
屋根をたたくものすごい雨の音で目がさめた。
山小屋のなかは真っ暗でなにも見えない。
何人か他にも起きているらしくこそこそと話し声がきこえる。
これじゃ、明日は日の出はおろか雨の中、かっぱを着て降りなければならないだろう。
せっかく来たのに 残念!

ところがところが、一時ころ目がさめて窓越しに外をみると星が出ているではないか。
さっそく防寒用に合羽をきて、頭にヘッドランプを取り付け外に出てみた。
なんとすごい星空なんだろう。
満天の星とはまさにこのことか。
これまで体験してきたなかでもこれほどのはなかった。
天の川がくっきり見える。
赤い火星もあかるく輝いている。
いつも見ている星と星の間に無数の小さな星が詰まっているような感じだ。

夕べの雨が上空に漂っていたちりやほこりをいっさい洗いながしてしまったのだろう。
遠くの山がシルエットとなって浮かんでみえる。
明日の日の出が待ちどうしい。




4:15起床
したくを整え仙丈岳頂上に向かう。
頂上にて
5:14茅ヶ岳の方角から日の出が始まる。
日本一の富士山(3,776m)と
日本第2の北岳(3,192m)・・・手前
写真ではよくわからないが、遠く北アルプスの山並みが見える。
左中央に乗鞍岳
右奥の甲斐駒につづくぎざぎざとのこぎりの刃のような稜線は鋸岳
鋸岳の遠方に八ヶ岳の山並み
北岳から右に間ノ岳へと続く稜線
甲斐駒ケ岳(2,967m)右手にこぶのような摩利支天
東側にのぞめる鳳凰三山
5:50朝食を済ませ、もう一度仙丈岳の頂上に登ってから下山することに
した。

夕べの雨が信じられないような素晴らしい天気

感謝、感謝!!
下山途中、うしろを振り返ると大勢の登山者が降りてくる。
この人たちにとっても、今回の登山は思い出に残るものだったに違いない

♪♪ 山よ さよなら
          ごきげんよろしゅう
      また来る時にも 
            笑っておくれ ♪♪


ホームに戻る