(上平声五帰ノ韻)
淼淼 : どこまでも水面が広がってぼんやりした眺め 沙洲 : 川や湖の中で砂が盛り上がった島 萬茎 : 沢山の葦などの茎
(大意)
寒い湖畔からはどこまでも湖水が広がって夕方の寒さが身に沁みてくる 中洲の枯れた葦が微かな夕陽の光に照らされている 湖面には寒い風が葦の上を吹きわたって人の姿はどこにも見えない そんな暮色に深く沈んだ冷たい葦の中に一羽の烏が帰ってきた 漢詩の目次に戻る