(下平声十一尤ノ韻)

  素月 : 白い月明かり
  往事 : 昔のこと
  
  

(大意)

小さな部屋で独り静かに虫の声に耳を傾けていた
涼しい秋風が南側の軒端を吹き抜け、月明かりが庭を照らしている
何処からともなく漂ってくるキンモクセイの香り嗅いでいると
昔のことが思い出されくる
ふる里から遠く離れた我が身には寂しさや愁いがこみ上げてくるのだ



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