(下平声十二侵ノ韻)
孤蛩 : 一匹のコオロギ
(大意)
夜、しんしんと静まっている南の縁側に独りで坐っていた 草むらの上には夜露がしっとりと落ちている 何処からか微かに一匹のコオロギの声が途切れ途切れに聞こえてくる 西の夜空を眺めれば正に月が沈もうとしている静かな秋の夜の風景だ 漢詩の目次に戻る