(上平声十四寒ノ韻)

 歳晩:年の暮れ

 夜闌干:夜が更けていく

 蕭条:さびしい

 隙駒:ひかげ、過ぎ去る時

 世路:世渡り

(大意)

夜の深々とふける中で、私は書斎の窓際で静かに座って

今年を振り返っていた。灯がさびしく私を映しだしている。

今年のなんと早いことか、ただ無為に過ぎていく歳月を

私は嘆き悲しむのである

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