(下平声12侵ノ韻)
冥濛 : 暗く雨が降りしきる様
檐滴 : 軒から垂れるしずく
梅霖 : 梅雨どきの長雨
幽斎 : 静かな書斎
鬱陶 : うっとうしい気持ち

(大意)

窓の外は小雨が降りしきっていてどこにも行く気になれない
静に耳をそばだてると梅雨による滴の音が聞こえてくる
独りで書斎に坐っていると遠い故郷のことが思い出され
この寂しい気持ちを酒に紛らわせようとすると旅路の
侘しさがこみ上げてくる


漢詩の目次に戻る