(上平声四支ノ韻) 乱蝉 : 蝉の鳴き騒いでいる様子
牖 : 窓 天籟 : 吹き渡る風の音
(大意)
一人で山荘にいると先程まで啼き騒いでいた蝉が急に静かになり 軒下のすだれがかすかに動いて涼しい風が窓から入ってきた かすかに山の中を吹き渡る清々しくさわやかな風の音が聞こえてくる 私は山深い緑の木陰で一人過ごしながら、誰か気の会う友人が来て 二人で静に囲碁を楽しみたいと想いめぐらすようになってきた 漢詩の目次に戻る